いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月の果てて窓辺の読まぬ本(あ)

【きょうの一枚】ドアが完成した物置小屋。 蝶番(ちょうつがい)は在庫がなかったのでホームセンターで新規調達した。問題は鍵なんだが、最初は閂(かんぬき)がいいんじゃないかと思った。どうせ物置の荷物は持ってってくれた方がありがたいものばかりだから、…

物置のドア作りかけ油照り(あ)

【きょうの一枚】水洗トイレのタンク修理をしてくれた近所の人。 物置小屋のドアを作っていたら、乗合タクシー推進委員の方が、「市公共交通」会議資料(回覧文書)をわざわざ届けてくれた。この方はものづくりが好きな方で、自宅ガレージを作業場にしていろん…

屋根張るや箱根連山秋暑し(あ)

【きょうの一枚】小屋の屋根から望む景色。 物置小屋の屋根にコンパネを張っていたら、隣家の奥さんが声をかけてきた。 「立派なものができましたね」 素人大工の手慰みだが、そう言われると悪い気はしない。 もともとここには枇杷の切り株を利用してツリー…

馬食はずてふ蔓絡まりて夏の庭(あ)

午前中、きのう作成した地域広報紙と市の広報誌を組長宅に宅配。最後に届けた組長宅の玄関に、2年前に授業で教えた子が立っていた。昨年、新型コロナ禍で修学旅行が中止になった子である。「元気かい?」と声をかけたら、「はい」と笑顔が返ってきた。「(宅…

コピー機の光の漏れて熱帯夜(あ)

孫と一緒に暮らすようになって、完全に生活のリズムが崩れた。 第一に、なけなしの年金が湯水のように出ていって、手元に一銭も残らない。残るどころか、足りない。どうするんだこれから。そのことを考えると、頭が痛い。 長生きするということは、金がかか…

朝支度孫念入りの休暇明け(あ)

【きょうの一枚】脚立に座りドヤ顔の孫娘。 屋根の「母屋」部分に使う2×4材に鑿(のみ)でほぞ穴を掘って片流れ屋根の梁(はり)に噛ませる。 ちょうどそこへ、孫娘が友達との買い物から帰ってきたので、これ幸いと手伝ってもらった。そうしたら、これまで物置小…

それなりに役を貰ひて夏障子(あ)

昼前、大仁の水汲み場から水を汲んできた。きょうは、湯ヶ島・月ヶ瀬ではなく大仁の水汲み場。ママも孫も大仁の方は初めてである。 ママの運転で車を走らせながら、やたらパトカーや白バイとすれ違うことではたと気づいた。伊豆ベロドロームがパラリンピック…

ピザを焼く孫のうなじの汗ばめる(あ)

現在、「クラウドワークス」というサイトに登録し、ほぼ毎日のようにメールで在宅ワークの仕事の紹介をしてもらっている。が、私が望んでいる仕事内容になかなか巡り会えない。 そんな中で、俳句に関するブログ記事をまとめる仕事を見つけた。応募の締め切り…

皮剥いで散ればまた咲く百日紅(あ)

【きょうの一枚】サルスベリ(百日紅)の樹皮。 これは8/21に撮った写真。 掃き忘れたサルスベリの花が散らばっている。掃こう掃こうと思って、そこまで手が回らない様子が見て取れる。実際、引越荷物の整理で頭がいっぱいなのだ。 引越荷物を部屋に入れるため…

小屋作り合間合間の麦茶かな(あ)

【きょうの一枚】作り始めた物置小屋パート2。 作り始めてすぐに一人で作るには限界があることを知った。 一人で作業をするにはコンパネはデカすぎる。しかも重い。これに2×4材を打ち付けたらさらに重くなる。一人で持ち運ぶのは、無理とは言わないけれど大…

いづくよりペンキの匂ひ夏木立(あ)

【きょうの一枚】ペンキ塗りを手伝うママと孫娘。 物置小屋パート2作り開始。 予算のやりくり云々なんて、言っていられない。予算がなくたって、やるのである。物置小屋を作らないと引越荷物の整理がつかないのである。 2×4材を組んで夢のログハウスを、と目…

片蔭や引越の山ごみの山(あ)

【きょうの一枚】カミさんの車と車庫。 きのう(8/19)カミさんがやってきた。来るのはきょう(8/20)だとばかり思っていたので、車を駐めるスペースを車庫に作っていなかった。ひとまず筋向かいの空き地に突っ込んでおいてもらうことにした。で、午前中かけて、…

野良猫の過ぐ悠然と夏の雨(あ)

午後7時、自治会の「乗合タクシー推進委員会」の寄り合いに参加。 路線バスの走らないこの地区でもいよいよ高齢化が進み、地区民の足が心配になってきた。去年ようやく認可された乗合タクシーだが、現在、利用稼働率が低く、運行基準に達していない。このま…

熱帯夜足元照らす窮鼠かな(あ)

【きょうの一枚】ソケットアダプターとLEDライト。 6畳和室を3畳間2部屋に間仕切ったが、照明はでんと真ん中に据え置かれたままだった。 それが、きょう、何かの加減で天板から剥がれ落ちた。たぶん雨漏りで天板がふやけていたのだと思う。止めてあったビス3…

蝉時雨引越荷物片付かず(あ)

【きょうの一枚】玄関ののっぽラック。 こののっぽラックは息子が使っていたもので、くれるというから伊豆へ持ってきた。持ってきたはいいけど、置く場所がなく、始末に困っていた。そうこうしているうちに小田原から大量の荷物が運ばれてきて、いよいよ置き…

我が狭き家すつぽりと白雨かな(あ)

【きょうの一枚】手製のパソコンラック。 パソコンを置く場所は、結局ここしかなかった。冷凍庫の背中部分である。そこに棚をこしらえてパソコンをセットする。方丈の庵をパソコンルームに仕立てたと思えばいい。スキャナさえ使えればいいんだよ、どこだって…

箱根路のこつちもあつちも驟雨かな(あ)

【きょうの一枚】熱海〜小田原の運転見合わせの案内。 孫娘がかつて所属していた小田原のバスケチームの練習に参加するために田京駅から大雄山線・和田河原駅へ向かった。が、その後で雨脚が激しくなり、とうとう熱海〜小田原が運転を見合わせることにしたと…

棚に囲まれて不動の冷蔵庫(あ)

【きょうの一枚】冷蔵庫脇の棚。 これまで二重スライド式の本棚を調味料とかの整理棚に使っていたが、冷凍庫が小田原から運び込まれたことによって、その行き場がなくなっていた。 どこに置こうかと考えて、うまい考えが思い浮かばず、庭に放り投げておいた…

秋立つや毒ある草の青青と(あ)

徐々にではあるが、引っ越し荷物も片付いてきている。この分だと新規に物置小屋を建てなくても済むかもしれない。 ママが、これは要らないと判断した、古着、食器、台所用品を片っ端から捨てにかかっているからだが、思い出の品々を捨てきれない私は、まずそ…

夏の夜の夢です夢のログハウス(あ)

【きょうの一枚】物置小屋パート2。 当初、デッキに物置小屋を作り、そこへ車庫から引き上げた雑多なガラクタを詰め込もうと思っていた。が、デッキが重さに耐えられるかどうか心配になり、餅搗き臼を仕舞うことも考えて、物置小屋は庭の隅っこに作ることに…

どこも夏乱射乱撃雨霰(あ)

【きょうの一枚】鉄人28号かるた。 引っ越し荷物の中から出てきた。まさかこんなところで再会するとは思ってもみなかった。どういう経緯で小田原の荷物に紛れ込んでいたのだろう。 私がこのカルタで遊んだのは、小学校低学年ではなかったか。私が買ってくれ…

黄昏の夏富士紅を装へり(あ)

ようやく病院に行けた。7月の定期検診である。 結果、前回比で、HbA1cが0.3ポイント上がり、体重が3kgも減った。 この前、ゴミ捨てに行った帰りに、バイクをUターンさせようとして右側に転けた話をしたら、主治医に笑われた。そのあと真顔で体重が急減してい…

夏の雨けふは親子丼にすべえ(あ)

ダメだ、余裕がない。我が身にふりかかった運命に翻弄されて、身動きが取れない。 こんなはずではなかった。悠々自適の老後生活を思い描いていたのに、人生はまったく逆の方向に動いている。これからどうなるんだろう。 しかし一方で、「こんなはずではなか…

冷蔵庫開ければ孫のものばかり(あ)

午後、借りていた本を市の図書館に戻しに行った。返却日がきょうだったことを、あやうく忘れるところだった。 この夏は、片っ端から「伊豆文学賞」の過去の受賞作品をパソコンに打ち入れる気満々だったが、そのもくろみはもろくも崩れた。夏休みはおろか、今…

己が皮たらりと提げて百日紅(あ)

朝5時頃、雨の音で目が覚めた。台風10号の雨雲が、伊豆半島に引っかかったらしい。 前日、食器棚の食器をダンボールに詰め込んで、それを庭に放置してあった。食器棚を空にして、引越業者に車庫まで運んでもらうためである。 空模様からして一晩持ちそうな気…

子ら一国子ら一城の夏休み(あ)

引越業者は、午前10時にやってきた。さすがプロです。古い物と新しい物をテキパキと置き換えて、風のように颯爽と帰っていった。 のはいいのだが、どこに何を仕舞ったのか、こっちはさっぱり判らない。あとはすべて小田原仕様に任せることにします。 【きょ…

空蟬のしがみつく身の落ちにけり(あ)

疲れが抜けない。いつまで経っても疲れが抜けない。 疲労感が半端ない。いい加減休ませてくれよと思いながら荷物整理を行なっている。が、ときは待ってくれない。明日は小田原から冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、孫のベッド、学習机が届く。それまでに、それらの置…

孫の食ふ菓子買ひ足して雲の峰(あ)

毎月末に病院の定期検診に行っているが、7月はバタバタして行けなかった。月が変わってもまだ行けてない。孫の面倒を見るのが優先で、私の通院は後回しになっている。 これは由々しき問題だ。孫と一つ屋根で一緒に暮らすとなると、今後、私が病院へ行けるか…

新しき棚も西日の匂ひかな(あ)

突然、この夏から孫と暮らすことになって、ただいま孫仕様の間仕切りに改修中。 築44年のぼろ家だから、壁に穴を開けることくらい屁でもない。これまでも似たようなことはやってきた。 この度、和室6畳間を3畳間2室に間仕切って孫2人に明け渡すことにした。…

口承の伝統重し漆掻(あ)

小田原から運ばれる大量の荷物の整理整頓がいつまで経っても終わらない。 一馬力では限界がある。サイドボードを撤去し、そこへ棚をこしらえてテレビを移動させるのが精一杯。テレビを移動させたことでアンテナケーブルが届かなくなり、急遽ホームセンターに…