いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

初霜やデツキの節も六年目(あ)

「30日の土曜にそっちに行くから」とカミさんから連絡があった。それで、到着前に少し家の前を掃き清めようと思った。枝垂れ紅葉が散って、車庫の中に吹き溜まっていたのがずっと気になっていた。気にはなっていたが、時間が作れず、そのままにしてあった。…

週末もひとり畳の冬の月(あ)

【今日の一枚】冬三日月と宵の明星。 午後5時に職員玄関を出たら、グランドの向こうの空に三日月と宵の明星がセットで見えた。その下の灯は大仁ホテル。 三日月にはちょっと細めかなと思って、アプリ「日めくり」で今日の月齢を確認したら「月齢2.5」とあっ…

悴むや昨日辛抱今日辛抱(あ)

「文部科学省が公表した学校基本調査(速報値)によると、本県(青森県)は今年3月に高校を卒業して就職した人に占める県外就職の割合が全国で最高の45.6%だった」と東奥日報コラム「天地人」にあった。それで、「県は12月から来年1月にかけて『保護者・教師の…

シュー皮を食むセーターの胸波打つ(あ)

今日は忙しかった。いや、今日も忙しかった。 今日は国語の「自習室」ノート提出日になっていたので、普段より20分早く出勤した。「自習室」は自宅で受験勉強の習慣をつけるために行うもので、今週から始まった。で、それを点検するのに1校時が始まる8時半ま…

蜜柑剥き泣いた子がもう笑つてる(あ)

電撃の臨任から二ヶ月が過ぎようとしている。ここへきて、肉体的疲労もそうだが、精神的疲労によるストレスも相当溜まってきているのが自分でも判る。 今日なぞは、11時頃にカミさんから電話が入っただけで、仕事中(たまたま空き時間)に何だよとイラッとし…

思ひ出の悲喜こもごもや冬の虹(あ)

3クラスの答案を返し終えた。思いの外の高得点に欣喜雀躍する子がいるかと思えば、逆に点数が平均点を大きく下回って落ち込む子もいる。今も昔も変わらぬテスト返却の場面だが、落ち込む子を見る辛さは、これまた今も昔も変わらない。 1校時、テストを返し終…

弁当の温もりを手に冬の雨(あ)

今日は市の卓球大会個人戦が行われた。大会は前回台風19号で中止となり、今日に延期されていた。 韮山反射炉近くの市の体育館が会場だったため、バイクで出かける。バイクだと家から約10分ほどの距離。 市主催の大会だけど、隣の函南町と伊豆市の中学校も参…

山茶花の長き睫毛を持て余す(あ)

金曜の期末テストの答案用紙を持ち帰って、家で採点している。そうでもしなけりゃ、とてもじゃないが次の授業での返却まで間に合わない。それで明日は卓球の試合引率があるとなれば、大好きな晩酌も我慢して採点する羽目になる。今日は昼過ぎから採点を初め…

雨にふくやかな艶して寒椿(あ)

帰宅が午後6時を過ぎた。今日こそ灯油販売車に寄ってもらおうと思っていたが、またしても間に合わなかった。 灯油販売車は三島からやってくる。下のガソリンスタンドに行けばいつでも灯油を買うことができるが、バイクだと18Lの灯油タンク一本分しか積んで来…

ヒーターの風に喪中のはがきかな(あ)

午後7時を過ぎて、明日の期末テストをようやく刷り終えた。作文問題の解答例を作っていたら、解答欄の印刷をすっかり忘れていて少しく慌てた。 今回は初めて聞き取り問題を入れた。私はこれまで一度も放送室に入ったことがなく、したがって機器もまったくい…

雨含み紅葉静かに枝垂れけり(あ)

最近、ブログのアップが帰宅してからの夕方になることが多くなった。 9月からフルタイムで働くようになり、朝の時間に余裕がなくなったのが主な原因。一日3時間勤務だったときはたっぷり余裕があったので、アップする前にブログを読み返すことができたが、今…

思ひ出も滲みてひとりのおでん鍋(あ)

不便であることで得られる利益を「不便益」という。「たて書きコラム」の「編集日記」(福島民友新聞)で知った。 便利なことばかりを追い求める現代にあって、果たしてそれでいいのだろうかという疑念は私にもある。そりゃ、富士山の頂上まで登れるエレベータ…

小春日の射てパソコンの立ち上がる(あ)

昨日(11/17)の「天声人語」にラーメンのことが書かれてあった。 「人口あたりのラーメン店の数が多い地域ほど、脳卒中による死亡率が高まる」と自治医科大のグループが調査結果をまとめた、とある。「ラーメン店の割合が上から上位10位以内の県のうち、青森…

丘の家までは寒暮の夜景かな(あ)

今日は午前10時頃からテスト問題作りに取り掛かった。明日、同じ学年の国語を担当するもう一人の先生に問題をチェックしてもらうためには、なんとしても今日中に仕上げなければならなかったが、夜10時になっても解答欄までたどり着けなかった。もう一人の先…

冬光揺れて車窓に富士の影(あ)

今日は、「三島卓球協会主催卓球大会団体戦の部」が行われ、部員を引率して三島まで行ってきた。本来は正顧問が引率するところだが、正顧問が研修で出張のため、代わって副顧問の私が引率することになった。 会場は、三島市民体育館。行ったら既にコーチが到…

我が影を芝に伸ばして冬の月(あ)

今日は2・3・4・5の4/6時間のつもりでいたら、1校時に試験監督が入った。1校時に「技術家庭」と「保健体育」の期末テストがあったのである。 試験監督は、あらかじめ予定が組んであるものとばかり思っていたが、それは高校の場合で、どうも中学校ではそうで…

寒月やひとり上れる坂長き(あ)

♫毎日毎日 僕らは鉄板の 上で焼かれてやになっちゃうよ♫は、子門真人の「およげ!たいやきくん」。 夕方打ち合わせ終了後に、これを2年生の担任の先生が歌っていた。毎日毎日いろんなことが起きて「やになっちゃう」気持ちをストレートに歌ったか。 その気持…

踏み石を踏む人もなく野菊かな(あ)

地区一斉授業研究会の会場がたまたま大場の病院の近くだったので、研究会が終わってそのまま病院へ向かう。 スーツ姿で病院へ行くのは初めて。 検診の結果、血圧が高いと言われる。前回、主治医に血圧計を用意して毎日血圧を測定する言われていたが、ころっ…

湯上がりの坂皓皓と冬満月(あ)

今日は日直当番。校舎内の戸締りをぐるっと回って確認する。 見回りを終えたのは午後6時過ぎだが、3年生の教室と廊下にはまだ電気が煌々とついていた。担任が三者面談をしているのである。 そうか、この時期はどの高校を受験するのかを決める時期なんだな。…

ひと花を咲かす矜持や冬の花(あ)

昨日(11/10)の陸奥新報コラム「冬夏言」に「岩木山に3回雪が降れば里にも降るーという言い伝えを思い出し、……」とあった。 陸奥新報は弘前市に本社を置く地方新聞で、案内には今年創立70年とある。 私が高校まで住んだ青森市の家庭で読まれる新聞のほとん…

霜月や伊豆の床屋の八重の花(あ)

日曜囲碁トーナメント戦を見終えてから床屋へ行く。午後3時から天皇陛下即位祝賀パレードがあるというので、その時間なら床屋も空くかとの思惑だったが、行ったら順番待ちのソファに先客が一人腰掛けていた。バーバーチェアでは葉加瀬太郎似の息子さんがお客…

身の丈を知り万両の紅淡し(あ)

朝日新聞「好書好日」(デジタル版)にマテウシュ・ウルバノヴィチさんが紹介されていた。新海誠監督「君の名は。」の背景美術を手がけたイラストレーターとのことだが、残念ながら私は「君の名は。」をまだ観ていない。だから、どんなイラストを描く方なのか…

赤き実の赤きまま落ち冬に入る(あ)

給食後、明日と明後日に行われる地区の幼稚園、小学校、中学校の合同作品展の会場へ、同僚の車で作品を搬入。今週から書写を始めたクラスは、今日の3校時ギリギリまで粘って作品を仕上げた。もう少し取り組む時間があればもっと良くなる予感のするものもあっ…

大活字本を借り来て石蕗の花(あ)

今日、校長室に呼ばれて来年度の意向を訊かれた。 「正直、フルタイムはきつい」と答えた。そうしたら、県のスクール・サポート・スタッフはどうかと言われ、「それなら一日3時間だし、身体もきつくないのでお手伝いできると思います」と答えておいた。何の…

冬夕焼手前に闇を引き連れて(あ)

朝夕めっきり冷え込んできた。カブに乗るのにもそろそろグローブが必要だろう。 今通勤に着ているウィンドブレーカーもバイク用のグローブも、実はすべて教え子がプレゼントしてくれたものだ。教え子とはありがたいもので、いつもこうやって気遣ってくれる。…

富士真白稲刈る前の穂の垂れて(あ)

部活を終えて職員室に戻ったら、生命保険の外交員さんと廊下で会った。 先週月曜に別の職員を訪ねて来ていたところに私が声をかけ、老後の生活プランを頼んでおいた。その資料を持ってきたというのである。 今後、介護施設にお世話になるとしたら、これこれ…

踏み石の踏まるる重み秋深し(あ)

今日は月曜につき、中華料理「大連」の20%OFFのランチを食す。 この店はテーブルでタバコを吸える。分煙が常識となった今では珍しい。 思えば昔は、駅の待合室だって、学校の職員室だって、デパートの食堂だって、タバコを吸う場所に事欠かなかった。だいた…

山茶花や乙女の恋の紅淡し(あ)

初めて担任を持った高校の同窓会が横浜で行われた。 会場に集まった卒業生は114名。当時の先生は私を含めて6名。ざっと120名が集った。 120名とはすごい数である。だいたい、それだけの人数が入れる会場を横浜で探すとしたらホテルくらいしかないと思うが、…

剪定の枝に嫁菜の寄り添へり(あ)

洗濯機を回しながら、去年庭に植えた芝の生え具合を見る。 前から生えていた芝と、去年植えた芝との間には約10センチ幅の土の溝があったが、今はそれがほとんどつながって一体化している。多少の凸凹はあるものの、ゴルフのパターを楽しむくらいにはなった(…

学童のひと群れ去つて野紺菊(あ)

今日のうちに指導案の作成を終わらせようと思ったが、ダメだった。 それでも午後6時半まで頑張って半分はやった。残りは、不本意ながら、家に持ち帰り。で、持ち出し簿に「PC」と記入してノートPCを手提げバッグに仕舞う。 持ち出し簿には11/1返却のPC持ち出…