いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2017-01-01から1年間の記事一覧

聴くとなく聴き入る紅白歌合戦(あ)

一人で二人の孫の面倒を見るのに、何がいちばん大変と言って、晩御飯の買い物ほど大変なものはない。私は車を運転しない。一人のときの買い物はバイクで何ら不自由ないが、孫がいるとバイクは乗れない。孫を家に置いて買い物に行くわけにもいかない。まして…

鍋焼をせむ母を待つ子らのため(あ)

午前7時過ぎに、ママの車で孫どもがやって来た。本当は昨日の夜に来る予定だったが、仕事で疲れたのだろう、今日の朝そっちへ行くからとママからメッセージが入った。孫を降ろしてそのまま仕事場へ向かうのはいつものパターン。いつまでこうして学童みたいな…

亡き父のジャンバーを着て根深汁(あ)

今年はどんな年だったかを振り返ってみる。第1位。藤沢のマンションを売却し伊豆の国市に移住する。今の伊豆の家の購入を決めたのは今から5年前の2012年8月。私が勝手に決めた。それ以来、藤沢と伊豆を行ったり来たりの二重生活が始まる。二重生活を始めたの…

ゆく年を莞爾として囲碁打ちにけり(あ)

年も押し詰まって、今年も残すところあと3日。そろそろ今年の重大ニュースをまとめなくてはいけないが、明日から水晶苑が年末年始の休みに入るので、そこで頭をじっくり整頓するとしよう。と思っていたら娘からメッセージが入り、29日の夜から子どもたちを連…

凩やこの世あの世の境なし(あ)

【写真】三島のイトーヨーカドー。 三島市最大のショッピングモールで、三嶋大社から歩いて10分ほどのところにある。今日は、そのショッピングモール内のY!mobileに用があって出かけた。長男に貸していたモバイルルータが不要になったので、それを解約するた…

賀状書く人のまた一人が消えて(あ)

今日は病院のハシゴ。まず、8時半に田京の健康医療センターへ行って胸部X線撮影。これは年に1回行うもので、藤沢に住んでいるときは市民病院で20年間続けてきた。その度に医師に診断書を一筆書いてもらい、それを職場に提出していた。職場の健康診断は無料が…

大海の風を背にして年惜しむ(あ)

昼前に茅ヶ崎の歯医者に向かう。そろそろ歯の治療のためにわざわざ伊豆から茅ヶ崎まで行くのはやめにしたいところだが、伊豆の近場に手頃な歯医者を見つけられず、だらだらと茅ヶ崎に通い続けている。通い始めてかれこれ30年以上にもなろうか。その一方で、…

枇杷酒をぐびと独りのクリスマス(あ)

今日、アマゾンで注文した本が届いた。最初はセブンイレブンで夏から始めた本の注文サービスを利用しようとしたら、店員が操作したタブレットの検索画面に「扱っておりません」と出た。とうとう本屋にいかなくてもコンビニで本を注文できるようになったか、…

寒鴉やや嗄れて囲碁のまち(あ)

【写真】木谷道場跡地の碑。 かつてここに囲碁の木谷道場があった。碑には「囲碁界に尽くされた木谷實九段は昭和十四年から昭和五十年まで この地の自宅を木谷道場として 多くの内弟子を育てた(略)」と刻されている。私が知るだけでも、大竹英雄、石田芳夫…

碁敵と思ひ思はれ冬至かな(あ)

「はてなブログ」を有料の「はてなブログPro」に変えた。 どうせ毎日お世話になるのだから2年契約月額600円なら惜しくないと思った。どんな追加機能があるかはこれからじっくり見るとして、とりあえず今日のところは独自ドメインを取得し、広告を消すところ…

しばれると独りごちして肉を買ふ(あ)

今日は担任の先生が一日出張で、昨日の帰りによろしくお願いしますとクラスの面倒を頼まれていた。当然、クラスの面倒は朝の会から帰りの会までの全てにわたるものと理解していたら、違った。支援員という立場上、全てを任せるというわけにはいかないらしい…

まだ見ないことのたくさん年の暮(あ)

3校時にクラスで白玉団子のお汁粉を作る。講師は校長先生。校長先生は家庭科の先生だったんですね。事務の人が一人助っ人に加わり、あらかじめボールに用意した白玉粉に水を入れてこねる。耳たぶくらいの固さになった塊を6等分してもらい、それを子どもたち…

年の瀬や想ひを燃やし老い集ふ(あ)

【写真】水晶苑のサルビア。真っ赤なサルビアは夏の花だとばかり思っていた。それが真冬の今、高齢者温泉施設・水晶苑の玄関先で色鮮やかに咲いている。どれだけ花期が長いのかと調べたら、どのサイトにも花期は5月から11月までとあって12月は含まれない。赤…

霜晴や収穫藷の白き髭(あ)

教育課長と来年度の意向確認の面接。来年度の意向は市の教育委員会に書面で事前に伝えてあって、それの確認の面接である。1校時の書写の授業を終え、バイクで教育委員会に向かう。面接時間は約10分。課長は継続勤務の意向を確かめ、通勤時間と健康状態を訊い…

奥山の湯に脱ぎ放つ冬帽子(あ)

孫たちはミニバスケの試合があるとかで、早朝5時半、ユニホームに着替えてママの車で小田原へ帰って行った。ママも忙しいが孫たちも忙しい。孫たちが帰ったところで、ママが車に積んできた孫の寝小便布団を大仁の清掃センターまで捨てに行く。今日は第3日曜…

版画彫る木屑の孫と年の暮れ(あ)

今朝早くママの運転で孫たちがやって来た。本当は昨日の夜遅く到着する予定だったが、仕事で疲れたから明日の朝早くそっちへ行くとママから連絡があり、朝7時過ぎにやって来た。やって来て、ママが子どもたちを私に預けてとんぼ返りで仕事に出かけるのはこの…

裸木に宿り羽衣風を舞ふ(あ)

【写真】桜の木の枝に引っかかっている布。この真下が急斜面になっていてハシゴが使えない。高枝切り鋏も届きそうにない。木に登ろうにも枝が細くて登れない。この白い布、職員室でも話題に上ったそうだ。最初これを見つけた先生は、生徒がいたずらをしてト…

孫来るとメールのありて霜の朝(あ)

特支学級の教室の窓から、すっかり葉を落とした桜の裸木が見える。枝にはもう固い蕾がびっしりと春の準備をしている。その枝の4箇所にトイレットペーパーが引っかかって北風にひらひら揺れている。いや、トイレットペーパーではない。それは、先週の作業の時…

凩や津軽訛りの人となる(あ)

【写真】図書室の窓。グランドから見上げた図書室。これが校舎(の一部)だとはとても思えない。壁面が全ガラス窓で、果たして耐震は大丈夫か、もしもの時の避難所となり得るかと心配になる。学校沿革を見ると、今の校舎が完成したのは平成22年というから、…

年の瀬や妻に買ひたる馬油(あ)

今日の午後は外部から講師を招いての折り紙教室。折り紙教室は我が特支学級だけのイベント。一学期にも行なって、その時は傘を折ったという。今回は8枚の折り紙を使ってクリスマスリースを折った。先生もやってみませんか? と講師の方に折り紙を渡され、も…

風船の犬膨らんで北塞ぐ(あ)

水墨画の模写が一段落して、さて次は何を描こうか迷っている。引き続き水墨画を描くか、それともまた淡彩画に戻るか。水墨画に彩色するという手もあるが、それをするのに適当な手本を見つけられないでいる。どうせ彩色するのだったら再び淡彩画に戻る道もあ…

鮎飯を炊くや褞袍の宿女将(あ)

昨日の忘年会は、横浜駅20:31発沼津行きに乗るべく、二次会の途中で失礼した。それで、めでたく沼津行きに乗れたのはいいが、伊豆長岡駅から乗ったタクシーの中にiPhoneを落としてしまった。家に着いてiPhoneを充電しようとして、ポケットにしまったはずのiP…

ラーメンの昔ながらや年忘れ(あ)

今日は朝から滅法歩いた。朝5時過ぎに家を出て田京駅に向かう。9時に茅ヶ崎の歯医者に行くのである。まだ夜が明けない暗い坂道を下るのは久しぶりだ。かつて秦野まで一番電車で通勤した時のことが蘇る。電車の中でブログを下書きし、歯医者の前に茅ヶ崎駅北…

手作りのパンふくよかに十二月(あ)

今日は特別日課の「ふれあいタイム」。出勤したら子どもたちはすでに各会場に散っていて、我が学級の子どもたちもバルーンアート講座の会場前に集まっていた。「ふれあいタイム」とは、「総合的な学習の時間」扱いで行われる授業で、地域の人たちとの交流を…

手袋の汚れる染みは凜として(あ)

【写真】校舎下の坂道。校舎へ通じる坂は二本ある。正門へ通じる坂と裏門へ通じる坂の二本。写真は裏門へ通じる方の坂。正門側の坂の落ち葉は生徒のボランティア活動できれいに掃かれてあるが、裏門側のこちらはご覧の通りの手付かず状態。それで昨日の作業…

ちぎり絵の子らの畳や冬日向(あ)

【写真】ちぎり絵合作中。我が学級は、ただ今ちぎり絵に取り組んでいる。生徒会主催で、地域の老人介護施設に飾ってもらうカレンダーをちぎり絵で作るのである。カレンダーの2ヶ月分を全校普通学級、特支学級、美術部が分担して制作する。我が学級が担当する…

息白く中小高生登校す(あ)

【写真】南隣家の隣の空き地。先日、雑木林を伐採した空き地に今日はユンボが入り、なにやら宅地造成の気配。枝を一本だけ残した栗の木も根っこから切り倒されてしまった。私は毎朝8時に家を出て職場に向かうのだが、8時になる前からチェンソーの音が聞こえ…

かしわの木歌ひ継がれて冬うらら(あ)

【写真】第二グランドと晩秋の山。現在手伝いに行っている中学校には正面玄関ロータリーの下に第二グランドがあって、普段はサッカー部の専用練習場として使われている。また、学校祭などの行事では保護者用の臨時駐車場にもなる。その向こうの山の木々は主…

冬鵙や夕影にこゑ猛々し(あ)

今日は地区の防災訓練。午前9時ちょうどに防災訓練を知らせる携帯のアラーム音が鳴った。東日本大震災後の余震を知らせるアラーム音が一斉に鳴った教室の風景を思い出し、訓練とはいえやや身が引き締まる。集合場所の地区公民館に駆けつけると、だいぶの人が…

湯上がりの手に鯵二枚寒の月(あ)

【写真】大仁方面からの帰りによく寄る魚屋さん。水晶苑で一緒になる看板氏の話によると、この魚屋さん、元は西伊豆の漁師さんで、その日に獲れた魚をトラックで売りあるいていたのだそうな。こんなにスーパーが近くに4店も集まっている地域で、町の魚屋さん…