いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

灯油買ふ無言の列の寒さかな(あ)

【きょうの一枚】灯油臭いカブのボックス。 いよいよ薪が尽きて、これからは先日購入した灯油ストーブ一台で寒さを凌ぐ仕儀となった。 暦だと2/4の節分を境に冬と春が入れ替わることになっているが、今年は大寒気団が列島上空に居座っていて、例年よりだいぶ…

ふわふわの雪ふわふわの親子丼(あ)

【きょうの一枚】ふわふわ卵の親子丼。 きょうの晩飯。 きょうの晩御飯はカツ丼にしようと思って、昼食後に孫娘にそれとなく訊いたら、カツ丼は嫌い親子丼がいいと言う。へええ、私はてっきりカツ丼がいいと言うと思った。 卵は冷蔵庫に2パックあるうちの4個…

雪囲ひ夕餉は鯨肉カレー(あ)

【きょうの一枚】アルミニウム寸胴鍋(小)。 息子が横浜で小さな料理店をやっていたときに使っていた鍋。大と小の二つある。店で使わなくなった二つの寸胴鍋が、巡り巡って今、伊豆にある。 私は、パスタとか素麺とかを茹でるとき、それとカレーを作るときに…

柊を挿すあと何年の余命かな(あ)

【きょうの一枚】庭のヒイラギ(柊)。 手入れも何もしないのに、こんなに大きくなった。 地方の節分には、この枝にイワシ(鰯)の頭を突き刺すところもある由だが、伊豆では見たことないなあ。伊豆にはそういう風習はないのかな。 【書】「 臣節」しんせつ(No.…

起重機の首寒風を突き刺して(あ)

【きょうの一枚】警察署新築工事。 図書館の隣で工事をしている。予定では令和5年3月にここに新しい警察署が建つ。 ただいま突貫工事中。なのはいいが、ドッカンドッカン杭打つ音がうるさくてかなわない。密を回避するためなのだろう、閲覧コーナーの大窓が…

ストーブに七色炎立ちにけり(あ)

【きょうの一枚】二刀流のストーブ。 薪ストーブに、新たに対流形石油ストーブが加わって、我が家の暖房は二刀流になった。 いやあ、温い温い。なんでもっと早く二刀流にしなかったかと後悔するくらい温い。いや、熱いくらいだ。 対流形ストーブは熱気を上に…

自在鉤吊すものなき囲炉裏かな(あ)

【きょうの一枚】撤去することにした囲炉裏。 半端ない寒波に降参して石油ストーブを買うことにした。で、この囲炉裏をどかしてここに石油ストーブを置く。 私だけならこの寒さは屁でもないが、さすがに孫と一緒に住むとなるとそうもいかない。部屋を暖めな…

どうぶつのおやつの袋寒の内(あ)

【きょうの一枚】袋菓子「たべっ子どうぶつ」。 これ、放課後児童教室支援員をしていたときの3時のおやつによく出た。 私は車を運転しないので、おやつの買い出しをしたことがない。それをずっと後ろめく思っていた。 放課後児童教室では午後3時になるとおや…

焼芋の香の階段を二階まで(あ)

ママが休みをもらったというので、大仁の山里まで湧水を汲みに行った。 ママが休みを取ったのは、孫娘の、小田原のバスケット会場までの送り迎えをするためだったが、孫娘がオミクロン・コロナ拡大を懸念して小田原行きを自粛することにした。それで、代わり…

爺と孫呼吸ひとつの白障子(あ)

【きょうの一枚】紙を張り替えた障子戸。 この障子戸はお兄ちゃんの部屋の南面にある二枚のうちの一つ。 そちこちが破れていて見た目もみっともないから、新しい障子紙を渡し、破れたところは自分で張るように言っておいた。それでお兄ちゃん、その通り破れ…

ポテト皿塩だけがある夜半の冬(あ)

【きょうの一枚】農産地直売所「伊豆のへそ」店。 図書館の帰り、孫が食うポテトフライに振りかける塩を買おうとして、図書館近くの「伊豆のへそ」へ立ち寄った。 ところが、行って驚いた。かつてあった店が、ことごとく「村の駅」農産物直売所になっていた…

大寒や薬缶の青の蘇る(あ)

このところの寒波がひどいので、避寒のために昼は図書館に出向いている。出向いて、柳田邦男著『大人が絵本に涙する時』をちびちび読んではEvernoteに打ち写している。 この本は、私のこれまで抱いていた絵本に対する概念を大きく変えてくれた。 で、きょう…

大寒や少しく魚焼き焦がす(あ)

【きょうの一枚】グリル初デビュー。 新調したコンロのグリルで魚を焼いたらどんな具合に焼き上がるか試してみたかった。焼く魚は鮭で、ホームセンター隣に新しくできた魚屋から買ってきた。 仕上がりは上々。取説によると、グリルには水を入れてはいけない…

春近し青青炎立ちてをり(あ)

【きょうの一枚】新調したガスコンロ。 とうとう決心して二口コンロを買うことにした。 以前に買った鋳型の火力抜群コンロの爪が摩耗してうまくバランスが取れなくなってきたことと、いよいよ不完全燃焼が激しくなって、鍋が煤で真っ黒になるようになったか…

賑やかにポテト揚がるや今朝の春(あ)

【きょうの一枚】ポテトフライ。 孫どもは、学校から帰ってくると口癖のように「腹減った。ポテトフライが食べたい」と言う。だから、冷凍庫にポテトフライを切らしたことがない。 冷凍ポテトフライは「カメさんデー」 (酒類以外の商品が10%offの日)にまと…

花咲かす前の馬酔木の房揺れて(あ)

仕事からいっさい手をひいて、悠々自適の時間が手に入るはずだったのに、実際はそうなっていない。 夏前までは午前3時の目覚ましが鳴る前に起きられたのに、今はぐだぐだと布団から出られずにいる。そして、2時間ほど二度寝する習慣ができてしまった。 起き…

感謝状なくて胸張る卒業子(あ)

「一絵一句」コンテスト作品の締め切りがあすに迫った。これは、正岡子規の代表的な句をもとにして絵を描くというもの。そういうコンテストがあると知ったのは昨年の秋だった。 「一絵一句」は、まさに私がやりたかったことで、そのようなコンテストがあるこ…

新春や青い看板青い空(あ)

【きょうの一枚】静岡ろうきん支所。 最寄駅近くに静岡ろうきんの支所があって助かっている。 昨年暮れ、生活資金にほとほと困り、ろうきんなら弱者の味方になってくれるかもしれないと思って相談に出かけた。ところが、資金調達は不可能とけんもほろろに断…

受験子のワイシャツの襟シミのまま(あ)

きょう書店の帰りに鹿を積んだ軽トラとすれ違った。罠にかかって捕まえられたのだろうか。ロープでがんじがらめにされ横たわっていたが、そのロープを引きちぎらんばかりに威勢が良かった。 去年、狩猟の資格を取ろうと思ったことがあったが、よしんば資格を…

吐き出さるストーブの煤黒く黒く(あ)

三島・大場の病院で定期検診。 水曜の午後診は週でいちばん混む。それは判っていたが、きのうが雨だったのできょうにせざるを得なかった。 案の定、病院は混んでいた。午後3時に入って、診察室に呼ばれたのが午後5時過ぎ。5校時日課の孫どもにポテトフライを…

挽きたてのコーヒーの香や庵の春(あ)

【きょうの一枚】コーヒー豆とドリッパー。 本格的に旨いコーヒーを自宅で味わいたい人は、ドリッパーにもこだわるという。私は、コーヒーを飲むのは好きだけど、こだわるのは水だけで、豆もドリッパーもこだわらない。 豆は、最寄りのスーパーでカメさんデ…

冬花火富士の真闇の明らけく(あ)

いよいよ大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が始まった。エキストラとしてちょっと関わったからというわけでもないが、やはり見方がこれまでの大河ドラマと全然違う。 私がいちばん注目しているのは、絢爛豪華のキャスト陣を三谷脚本がどう切りさばくのかということ…

願成就して目の黒黒と福達磨(あ)

夕飯の買い出しに行こうとして驚いた。PayPayの残高が底をついていた。いよいよピンチです。 欠食孫どもに食わせるのに食材が買えない。昨年末に新潟農家から取り寄せたお米がいくらか残っているから、しばらくはその米だけで飢えを凌ぐとしよう。まあ、米が…

とり釜の湯気きびきびと寒に入る(あ)

自治会へ寄付をいただいた方へ感謝状を書こうと思ったら、それを書く面相筆が見当たらない。それで、孫娘に訊いたら、車庫のどこかにあるんじゃない? との返事。 言われて私もそんな気がしてきた。あした、正月飾りを燃やし終えたら探してみよう。 孫娘はあ…

正月の飾りは四手に囲まれて(あ)

【きょうの一枚】正月飾り捨て場 午前8時半から、地域の重鎮のご指導のもと、正月飾りの捨て場を設置する。 本来なら、正月飾りは「どんど焼き」で燃やし、枝の先にくっつけた餅を焼いてその年の無病息災を祈る。が、どんど焼きは去年中止となり、今年も早々…

くべる薪長短ありて雪もよひ(あ)

【きょうの一枚】雪景色の庭。 ゴミ捨てに行こうとしたら雪が降ってきた。水分を多く含んだ、いわゆる「ぼた雪」である。 強い寒気団が南下するせいで、伊豆も雪になるだろうとの予報だったが、その予報通りの天候になった。この分だと天城山はおそらく真っ…

灰山を築山として冬の庭(あ)

昨秋、地域の方から自治会に多額の寄付をいただき、それへの感謝状を私が書くことになっていた。 年明けてそろそろ準備しなくてはいけないと思って、それに使う面相筆を探した。ところが、これが見つからない。6畳間を孫に明け渡すときに、どこかにまとめて…

小寒はいつとや積木カレンダー(あ)

新しい年を迎え、このままではいけないという焦りが増している。 蓄えがまるでないところからくる余裕のなさが、ここへきてボディブローのようにじわり効いてきた。 定年でリタイアした頃は、蓄えがなくたって老後は年金があるから安泰と気楽に構えていた。…

スリツパをそろりそろりと老の春(あ)

なんとか稼ぐ手立てを考えなくてはいけないと思って在宅ワークに応募した。 応募した後で諸サイトを覗いてみたら、どうもその手の斡旋は評判がよろしくない。それで登録するのをやめた。 在宅のまま稼ごうとさもしいことを考えるからいけない。そんなことで…

田づくりを噛む母と子の歯の白き(あ)

【きょうの一枚】ママが作ったおせち料理。 正月といえばおせち料理だが、カミさんはそのおせち料理を数年前から作らなくなった。 作らなくなったのは、せっかく丹精込めて作っても旨いと言って食ってくれる人がいなくなったから。誰も旨いと言わなくなれば…