いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

夏盛り花壇の花の萎れける(あ)

#いずぃなり2026_08


【きょうの一枚】

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 公民館前の花壇の水遣り。夏場はどうしたって暑い。人も暑いし、花だって暑い。水を欲しがるのは、人も花も同じ。

水遣りの当番が決められてあって、私は週二回まわって来る。何が嬉しいって、通る人が声を掛けてくれるのが何より嬉しい。「きょうも暑いね。水分をしっかり摂るんだよ」。皆が皆、労いの言葉ばかりだ。それを聞きたいから水遣りをしているのではないけれど、聞くと元気百倍になる。暑いけど頑張ろうという気になる。これですよ、これ。この気持ち、その心根さえあれば人間、どこだって暮らしていける。

 生前、親父はよく言った。「住むなら、雪の降らないところがいい。

 私はそれを信じたわけではないが今の場所をチョイスした。ここは雪がほとんど降らない温暖の地だ。3

 雪景色を見たのは10年前だったか。それくらい降らない。降らないから逆に雪にすっぽり埋まった世界を恋しがったりする。それはないか。

 とまれ、冬場に半袖半ズボンなんて軽装を見ることなどなかったから、目の前にそんな姿を見かけようものなら、「寒くないの?」と言いたくなってしまう。雪国生まれの人はお人好しというかものを知らな過ぎるというか何というかよく判らない。

 ともかく、親父は雪には難儀したようだ。それだけは言える。

 

【ディジタル画】

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その1 「のこらど たないで来た」。何をかついで来たか知ないけれど、ご苦労なこった。

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その2 「おじゃっこ 飲みしなが」。お茶は温めても冷めても旨い。

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その3 「けつめで こけちゃった」。最近はバランスを崩して、何でもないところで転けちゃうことが多くなった。
「けつめで のめくてまたじゃ。」(つんのめって 転けちゃった。)の意。

傷口の滲みる源泉掛け流し(あ)

#いずぃなり2026_08


【きょうの一枚】

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 昔はこの通りを「下田街道」と言った。今は「旧」を付けて「旧下田街道」と言う。昔は、この道がメインだった。

 信号が少ないせいか、道幅は狭いが地元の人はよくここを使う。私も日帰り温泉の往来によく使う。

 それはいいのだが、最近混むようになった。地元じゃない人が使うようになったからかなあ。

 一二三荘の泉質が判った。知り合いに「刀傷」とは言ったけど、当たらずとも遠からず、「きりきず」「やけど」……いっぱいありすぎて覚えきれない。やっぱ、「切り傷」がいちばん。てえことは、スネにバイクの傷をたくさん持つ身としてはいちばん合った泉質ってことになる。少々熱いけど、それさえ我慢すれば効果覿面。やっぱり、バイクの傷ですよ。これがいちばん。あと半月も温泉に曝せば完治間違いなし。いい温泉療法を知ったわい。一二三荘で、バイクの傷を治すんだ。

 

 

【ディジタル画】

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その1 「んだきゃの」。女性が語尾に付ける言葉。男は決して言わない。

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その2 「のっつど おけた」。「おける」が秀逸。普段偉そうなことを言う人がすっ転ぶから可笑しい。荒井忠の「何だ、馬鹿野郎」を思い出す。

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その3 「のっつのっつ ゆぎふてきた」。津軽の雪は横から降る。「降る」というより「吹き付ける」といった感じが強い。新沼賢治がテレビで歌っていたさまざまな雪。津軽の雪は、そういうふうに降るんか。

「どんどんゆぎが ふてきた。」(どんどん 雪が 降り続ける。)の意。

きょうも3本立て。3本立てもいつまで続くやら。

ヒグラシの初恋の日の思い出にかなかなかなと漏らすため息(あ)

#いずぃなり2026_08


【きょうの一枚】

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(写真提供・福岡ウェブセンター)  

 「ヒグラシ」。 

 万葉歌碑に、

 「今よりは 秋づきぬらし あしひきの 山松かげに ひぐらし鳴きぬ」

 とある。

 「今はもう秋になってしまったらしい。山の松陰でヒグラシが鳴き始めた。」

  (都を出てからすでに長い時間が経ってしまった。予定では秋には帰るはずだった新羅の使者たちが、まだ筑紫にいる。

   いつ故郷に帰れるのだろうか。)

  歌の作者は、ヒグラシの声を聞いたことで季節の変化に気づいたとされますが、皆さんはいかがですか。

  通称「かなかな」。朝方夕方、涼しげに鳴く。そのせつなく寂しく鳴くさまは万葉人の心を捉えて離さない。現代人にだって伝わる。


【ディジタル画】

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その1 白いTシャツにこの髪型とくれば、誰が見ても女の子。 

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その2 もうひとつ描こうとしたら、こうなった。

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その3 とても「ねんねこ」というような顔をしていないけど、いざとなれば母の顔になる。母は強し。

「ねんねこ どちゃ いたべ。」(あかちゃんをおんぶする物 どこ置いただろ。)の意。

 描きたくてどうしようもない。描きたくて夜中に目を覚ましちゃうもの。トイレじゃないよ。トイレは目を覚ました次いでといった感じだけど、画の続きを描くため起きるんだもの、こうなるともうほとんど病気だね。一生治らない。今更治す気なんてこれっぽっちもないけどね。

 あと何年生きるか判らないけど、終わりまでこの調子で行くんだろうな。

 女の子の続きを描きたくて描いたらこうなった。もう一つ女性を描こうとして調子こいたらこうなった。pencilだと、これまで描けないことが描けるようになっておもしろい。

 

白粉の剥がれ落ちるままの夏(あ)

 

#いずぃなり2026_08


【きょうの一枚】

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 これもクマゼミ。公民館裏の空き地の砂に干からびていた。熱中症警戒アラートが出ないのにである。(いつもは9時半の同報無線で発表はあるが、きょうはない)。透明ないい翅をしてるのに、図体が大きい。アブラゼミよりも熱に弱いのかなあ。

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 庭のタカサゴユリ。身の丈ほど以上に育って梅の幹を脅かすまでになっている。そちこちに生えてるんだけど、でも雑草として白く気品があるからなんだろうね。最後まで刈り残っている。よく見ると白い花に赤紫の模様が走る。これぞタカサゴユリ。だが、散り際が些かみすぼらしい。白粉を落としきれない若作りの背の高い年増女性の滲みみたい。なんて、大きい口では言えませんが、かなり失礼なことを言っている。


【ディジタル画】

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その1「そごだりさ ねが。」(その辺に ありませんか。)の意。

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その2「あど 何も ねがべ。」(あと 何も 残ってません。)の意。 

 新しいpencilを手に入れてからというもの、そいつを使って何かを描きたいとうずうずしていた。こんなに描画が好きだなんて自分でも驚いている。

 確かに小学生の頃は将来を夢見て漫画家になりたいと思うときもあった。だけど、本格的に漫画家を目指すなら、いろんな方面の知識を身につけてからでも遅くはないというある漫画家の忠言を魔に受けてそうした。ら、気づいたら、第2の人生の励みになっていた。

 肝心の描きたいという気持ちがどこかへ飛んで消えていた。だけど、それはそれで理があったと思っている。今は後悔はしていない。

腹を出し干からびるまで夏盛る(あ)

#いずぃなり2026_08


【きょうの一枚】

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 これはクマゼミ。啼き疲れてくたびれちまったんだろうな、前の道に干からびて仰向けになっていた。連日にように「熱中症警戒アラート」が出ているんだもの、自然界に及ぼす影響も相応あると思うよ。

 ともかく、今年の夏は暑い。暑すぎる。暑いあついと啼くセミだって、これじゃ命懸けですぜ。

 公民館花壇水遣りの帰りの夕方、バイクの横を怪しい飛行物体が親しげに追いかけてきた。何だと思ったら、こっちはアブラゼミ。しかし、うるさい。飛びながら啼いている。

 日が傾くと啼き方がかなかなかなと穏やかになった。あっ、ヒグラシだ。奥の茂みのほうから聞こえる。

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 前庭の百日紅も咲き出した。ヒグラシの涼やかな音色を聞くと、何故かしら心が落ち着く。しかし、いい声してるなあ。ずっと聞き惚れていたい。

 ヒグラシは、暑い夏が知らないうちに秋になったことを教えてくれる。


【ディジタル画】

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「このしとぶ ぬぐい。」(このストーブは 暖かいね。)の意。

 「温い」と言われて室内で使い出した薪ストーブ。もともとは、外でピザ窯にしようと思っていた。だが、外でも窯に近いと熱い。室内だともっと熱い。温度調節がなかなかむずかしいのう。でも、画を描くのにはちょうどいいかも。

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 気に入ったら手に取って読んでくれというつもりなのだろう。その、某新聞のコラムを読んだ。別に模写を勧められたわけじゃない。だけど、模写してみて、上手い、上手すぎる、書けないよ、こんなのと思ってしまった。

 コラムを私に紹介してくれた人は、素敵なコラムばかりだから、読んで気に入ってくれるものもあるはずと言っていたが、どうしてどうして一読して唸るものばかり。そんな中で、特に印象深かったのは、物理学者・寺田寅彦氏を登場させ、障がいを持つ切り絵作家が米・ニューヨークで個展デビューするおはなし。何度読んでもジーンときた。こんなコラムを書きたい、そう願った。

 

 

#いずぃなり2026_07

 


【きょうの一枚】

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 旧商店街の飲食店。いかにも私好みのランチが出て来そう。なのだが、実は一度しか入ったことがない。修善寺の勤めの帰り、狩野川の土手道を歩いた時の店だった。雉が頻りに啼いてたからあれは初夏かな。何を頼んだんだかさっぱり覚えてないや。

 一度こっきりの店ではないはずだった。末長くお付き合いする予定の店だった。ところが、その日から勤め先がお店を通過しなくて済むようになって、脚が自然に遠のいた。

 店内には日本酒のボトルも用意されてあって私好みにぴったりだったが、そのためにわざわざ遠回りすることもなかろうもん。

 ふらつきが気になり出したら止まらない。滑舌の悪さも気になる。この前、大きな病院で精密検査をしてもらったが、これといった異常はなかった。主治医もひと安心。正常に老衰しているという。

 が、周囲の高齢者を見渡しても、俺よりひどい奴はいない。「脳卒中」という三文字が浮かんでは消える。

 親父は87まで生きた。死因は「脳卒中」か。私もあと何年生きるか判らないけど、くたばるときは「脳卒中」だろうな。伝統だもの、しかたないよ。

 待ってろよ親父。俺もそろそろ逝くから。


【ディジタル画】

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「こごさ おがながあ。」(ここに 置きなさいよ。)の意。

山百合の丈不揃いのお仏壇(あ)

#いずぃなり2026_07


【きょうの一枚】

 それでなくても狭い庭に、百合がわんさか咲いている。

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 うちの庭に咲く百合は、どれも「高砂百合」。高砂百合とは縁起のよい名だ。花の外側に赤紫の線が走る。

 近所に曹洞宗のお寺があり、その裏山の崖に見事な山百合が咲いていた。が、いつの頃からか1本も咲かなくなった。どうしたんだろうと思っていたら、我が庭に赤紫の模様のない百合が咲くようになった。高砂百合ではない。何という名の百合だろう。白百合か鉄砲百合か。

 庭に咲くのは高砂百合だとばかり思っていた。ところが、最近は違う。赤紫の模様のない百合も混ざるようになった。

 どういう加減か知らないが、高砂でない百合も増えて来たような気がする。そのほうが私にとっても都合がよい。私は高砂百合が好きでないのだ。

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 大体、あの赤紫の縦縞模様は何だ。気色悪い。なくしたほうが 綺麗さっぱり気持ちいい。ない? ああさっぱりした潔い。


【ディジタル画】

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「ずっぱど ぬぐだまれ。」(ゆっくり あたたまってください。)の意。

 どうしたもんだろう。新しいアップルペンシルを使いたくて、つまりは画を描きたくて古いiPadをひっぱり出したが、やったことは、不注意で失くしたアップルペンシルの先っちょに新規購入した交換用ペン先を付けただけ。それで古いiPadが蘇ったのだから、まさに怪我の功名。だめもとで何でもやってみるもんだ。新しい芯2個だけでも1,290円は安い。新規に購入したやつはどうした? そのまま打っちゃってある。