いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

すがる虫もう鳴くなもう夜が明ける

午前5時を少し回ったところで家を出る。辺りはまだ暗い。燃えるゴミの袋をぶら下げながら坂道を下りていると、草むらの虫の声が昨夜と違うことに気づいた。昨夜は結構賑やかに鳴いていたのが、今朝はしっとりと穏やかな鳴き声に変わっている。秋の夜長を鳴き…

新米の粒一つずつブログ書く

写真は、新装開店間近のコンビニ。小学校正門脇で夏から始まった工事は、コンビニ新装開店の工事だった。一体何が建つんだろう、造りからしてどうもコンビニのような気がするが、既にコンビニは隣で営業している、コンビニが隣同士になるなんてあるんだろう…

秋風を温め天井裏の闇

今日は今年次二度目の有給休暇。一度目は先月8月に取った。今年次の有給休暇は7日まで取れる。まとまった休みがなかなか取れない職場なので、今後は月1日ペースで取っていくつもり。それで2月までに7日すべてを消化する。もともと今日は大場の病院に行く予定…

帰り来る我が家の闇金木犀

明日は全校一斉秋の遠足日。今日の放課後児童教室は明日の遠足を楽しみにする子どもたちの声で溢れた。1年生は修善寺の虹の郷、2年生は沼津の淡島マリンパーク、3年生は伊東の伊豆シャボテン公園、4年生は小田原方面(学校からいただいたプリントにはこれし…

定年はまだなのあたし九月尽

昨日は小田原で孫の面倒を見た後で伊豆へ向かう。午後5時半に孫の家を出て、車で箱根新道を上る。反対車線の小田原方面へ向かう下りは、日曜の夕方とあって、箱根峠近くまでずっと車が連なっていた。以前、土日に伊豆で遊んだ孫を小田原まで連れて帰るとき、…

稲田行く孫のバッグの誇らしき

写真は、小学2年の孫娘が書いた手紙と、昼のデザートで作った顔(私の顔だって)。手紙の日付は9月16日になっていた。敬老の日に向けて学校の授業で書いたのだという。孫の世話を頼まれ、今日、小田原の孫の家に行ったら、この手紙がダイニングのテーブルに…

秋雨や裸婦の絵描く二枚ほど

ここしばらく、ずっとお日様を見ていない。昨日も雨、今日も雨。雨の休日は外へ出るのが億劫だ。それで大抵家でごろごろしてはカミさんに邪魔扱いされる。些細なカミさんの一言が癪に触ったりする。「なに、ご飯のスイッチ入れてなかったの? 入れといてって…

眼の病妻に告げない青蜜柑

伊豆から辻堂の眼科クリニックへ向かう。 辻堂の眼科クリニックへは、眼底検査をするために半年に一度の割合で、2年前から通うようになった。通うようになったのは、たぶん糖尿の薬を処方してもらいに通っている大場の病院で勧められたからだったような気が…

自画像や独り静かに虫すだく

自画像を描いてみた。iPhoneで自分の顔写真を撮り、その画像を脇に置きながら6Bの鉛筆で下絵を描く。これに、先日銀座の伊東屋で買ってきたフィクサチーフを吹き付けて線を定着させる。絵の具は、初めて透明水彩絵の具を使った。固形絵の具ではなく、チュー…

お目出度き人よ秋刀魚を焼き焦がす

写真は、西浦(沼津市)の蜜柑。 西浦から通ってくる同僚の方からいただいた。ご実家がみかん農家だと言う。いつぞやその人から、倒木で道が塞がれたので遅れますという連絡が職場に入った。そのときは、どんな山奥なんだと思い、天城山の奥深いところから…

雑巾の縫ふ針忙し台風来

台風16号の動きを気にしながらの出勤。天気予報によると、未明に鹿児島に上陸した台風が伊豆半島にやって来るのは午後9時頃になるとのことで、仕事を終えて帰る6時半は、もしかしたら雨風が強くなり始めるあたりと予測した。それでバイクでの出勤をやめて歩…

敬老の日や舟集ふ日本橋

平塚「海楽人」呑兵衛月例会のメンバーで「お江戸日本橋舟めぐり」を楽しむ。昨日、月例会の重鎮から「明日は台風で大雨の予報だけど、大丈夫かね」という留守電が入っていた。かけ直したら、奥さんから「無理しない方がいいんじゃないの?」というアドバイ…

秋の蝶迷ひ我が家の庭選ぶ

iPhone7が一昨日の16日(金)に発売されたというので、どんなものか実物を見てみようと思ってテラスモール湘南のノジマに出かけた。 現在、私が使用しているのはiPhone6 Plus 256GBで、これで別段不自由しているわけではないが、今度出たiPhone7が防水加工…

神消えて鳥居守れる芒叢

土曜午前出勤。 今週は月曜から仕事のし通しで、さすがに疲れた。昔はこれくらい平気だったのに、歳ですねえ、息切れしてしまいます。仕事を終えた足で床屋へ行く。行ったら3台分ある駐車場が全て埋まっていた。これはしばらく待たされるなと思って、そのま…

秋の蛾よお前これから何したい

昨日今日とグランドで外遊び。 外遊びは外気温が30℃を超えると実施しないという申し合わせだ。それで、この夏はずっと30℃を超える暑さが続き、これまでほとんど外に出ずに過ごした。ここへきてようやく涼しくなり、最高気温も30℃を切るようになったところで…

名月は我が家も照らす湯屋帰り

写真は、狩野川の千歳橋から眺めた中秋の名月。あやめ湯の湯舟に浸かっていたら、脱衣所のテレビに見事な月が映されていた。音声は聞こえないから、どこから見た月だか分からない。久しぶりに会ったミスタービーン氏に「いい月がテレビに映ってますよ」と声…

曲がっても子の育てたる糸瓜かな

あやめ湯(18:32〜19:12)4→3人。 あやめ湯の駐車場でスキンヘッド氏と一緒になった。隣に奥さんらしき長い髪の女性。「こんばんは」と声をかけると、「あれから雨漏り、どうなった?」とスキンヘッド氏が言う。 台風9号で雨漏りしたことをマイ桶氏に話した…

蜻蛉去り岩壁そびえ残りたり

あやめ湯(18:33〜19:07)2→5人。自動券売機に500円硬貨を入れたら、下の受口にコインがそのまま落ちてきた。すかさず小窓の奥から番台のおばちゃんが声をかける。「ああ、それ壊れてるの。おつり?」500円ですけど、と言ってコインを渡そうとしたら後ろの入…

葛の花また一週間が始まった

写真は、田京駅から家に向かう道に咲く葛の花。 葛は、歩く道の上の、ちょうど手を伸ばせば届きそうなところまで垂れ下がっていて、赤紫の花が鮮やかです。 葛の花を見るたびに、釈迢空の「葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり」が思…

秋霖や絵筆を二本買ひ足せり

昨日、アプリ「ArtPose」を知って、俄然クロッキーをしたいという思いが再燃した。 実は私が最初に勤めた学校で美術を教えていた先生から、8月下旬に鎌倉でクロッキー講座をやるよというメールをいただいて、行きたい、と思ったが、仕事の都合で行けなかった…

土手に足休めて真白牡丹蔓

クロッキーの描き方をYouTubeで見る。いろんな方が熱心に動画をアップしてくれるおかげで、クロッキーの描き方が手に取るように分かる。鉛筆での下書きの手順もあれば、パステルや木炭で描く方法、下書きをしないで直に水彩絵の具を塗っていくものなどあって…

重陽や亡父と同じ白髪髭

あやめ湯(18:33〜19:22)5→3人。風呂場に降りたら、奥からスキンヘッド氏、マイ桶氏、米朝氏と洗い場に並んでいた。湯舟に文身の人が一人。入口のいちばん近い洗い場がちょうど空いていて、そこへ座る。米朝氏の隣である。米朝氏「随分と遅いじゃあ。そんなに…

林檎噛む歯に少年の蘇る

写真は、青森産りんご「サンつがる」。あやめ湯の帰りによく寄るスーパーで半額セールをしていたので買ってきた。6個で299円(1個は食べた。食べてから、おっ、写真を撮るんだったと気づいた)。やや小粒なのは、先の台風に備えて早めに収穫したからだろうか…

長月や子は涙して父の背に

久しぶりに第二教室Bで3年生を担当する。第二教室Bというのは小学校校舎2階の小部屋のことで、放課後児童教室ではこの部屋を間借りして3年生が午後5時まで利用している。5時以降は本館に移動して保護者の迎えを待つ。昨日、その第二教室Bで、ある事件が起こ…

爽やかに山近く寄せ船舫ふ

今日も放課後児童教室の子どもに頼まれて図鑑を模写した。時間がなくて、今日は一人の子にチワワを描いてやることしかできなかった。私が、描く時間がなくてゴメンと順番待ちの別の子に言うと、その子は残念そうにしながらも、自分で図鑑を開いて猫の絵を描…

爽やかに山近く寄せ船舫ふ

今日も放課後児童教室の子どもに頼まれて図鑑を模写した。時間がなくて、今日は一人の子にチワワを描いてやることしかできなかった。私が、描く時間がなくてゴメンと順番待ちの別の子に言うと、その子は残念そうにしながらも、自分で図鑑を開いて猫の絵を描…

秋めいて温泉町は酒旗の風

写真は、「韮山反射炉バル」のチラシ。今月の市の広報誌に折り込まれていた。私が暮らしの半分を伊豆で過ごすようになった頃、これと似たようなイベントで「頼朝・政子バル」というのがあって、伊豆長岡の活性化を図って商工会議所が割引チケットを販売して…

孫の絵の残暑の客をもて成せり

今日の午前10時過ぎ、子ども連れの若い夫婦がマンションを内覧に来た。内覧を希望する人がいるとは、金曜に来た不動産会社の営業マンからの電話で知った。金曜にマンション売却の意思を示したばかりなのに、たったの二日で部屋を見せることになろうとは思っ…

秋口の豆腐屋豆腐手に掬ふ

今日明日の土日、急遽、孫の面倒を見ることになった。昨日いきなりママが「メッセージ」を送ってよこしたのだ。こちらの都合を全く考慮しないのはいつものことだから慣れてはいるが、この土日で一週間の疲れを癒したい私としては、孫の世話はやはり負担では…

初秋の富士や朝日のど真ん中

午前10時、不動産屋の営業マンがやってきた。マンション売却の件で先月話をした人である。 前回話をしたときに、引き渡しの時期がはっきりしないと話が進まないと言われ、その後カミさんとも相談し、引き渡しを来春3月と決めた。そのことを受けて、今日改め…