いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

草刈りの鎌錆びついて暑苦し

午前中、庭の草刈りを終え、シャワーを浴びて散髪屋へ。今日は葉加瀬太郎似の息子さんだけで岸惠子似のお母さんはいなかった。どれくらい切りますかと言われ、2ヶ月前の状態にしてくださいと答える。我ながら素直じゃないなと思ったが、こう言った方が手っ取…

面上と川面にあふる大花火

朝は蝉の鳴き声とともに目を覚ます。まず4時20分にヒグラシが鳴き出し、10分後にニイニイゼミが加わり、さらに10分後にクマゼミの鳴き声が覆いかぶさる。この鳴き順は変わらない。必ずそうなる。だんだん音量がアップする仕組みだ。しかも10分刻みで。自然の…

提灯のまだかまだかと花火待つ

あやめ湯(18:20)6→4人。昨日よりさらに30分遅くなった。大場の病院から家に帰って来たのが午後6時近くになってしまい、今日はよほど内風呂で済まそうかと思ったが、でもやっぱりあやめ湯に入りたくて出かけてしまった。ガラス戸を開けてこんばんはと挨拶する…

青柿や無骨に生きる主に似て

あやめ湯(17:50)8→3人。今日は昨日より20分遅らせたが、これまでで一番の混み具合だった。洗い場で頭を洗っている人が隣の人に、女の人の声がするから混浴かと思ったなんて言っている。そんなわけないだろ。確かに女湯からは元気なおばさんの声が轟いてきて…

青柿や無骨に生きる主に似て

あやめ湯(17:50)8→3人。今日は昨日より20分遅らせたが、これまでで一番の混み具合だった。洗い場で頭を洗っている人が隣の人に、女の人の声がするから混浴かと思ったなんて言っている。そんなわけないだろ。確かに女湯からは元気なおばさんの声が轟いてきて…

荘厳を隠しきれずに山の百合

藤沢のマンションの冷蔵庫がとうとう壊れた。かれこれ20年以上もだましだまし使ってきたのだから寿命はとうに過ぎている。いつ壊れてもおかしくない代物だった。逆にこれまでよく耐えてきたと思うくらいのものである。壊れたのは先週の火曜日(だとカミサンは…

荘厳を隠しきれずに山の百合

藤沢のマンションの冷蔵庫がとうとう壊れた。かれこれ20年以上もだましだまし使ってきたのだから寿命はとうに過ぎている。いつ壊れてもおかしくない代物だった。逆にこれまでよく耐えてきたと思うくらいのものである。壊れたのは先週の火曜日(だとカミサンは…

パラソルの白く揺らいで風眠る

写真は、久々の湘南T-SITE。昨年暮れにオープンしたから今夏が初めての夏ということになるか。白布のガーデンパラソルがずらり並んでリゾート気分満点。オープン当初はもの珍しさもあってだいぶ人を集めていたが、そのうちほとぼりが冷めれば閑古鳥も鳴くさ…

己が吐く気は蜃気楼真夏の怪

写真は、JR藤沢駅と辻堂駅間の踏切で急停車した貨物列車。湘南モールフィルから踏切を渡って湘南T-SITEに行こうとしたら、遮断機が下りて上下線の矢印が赤く点った。電車の通過を待っていると、まもなくして貨物線の上り踏切に貨車のない空の機関車が差しか…

里芋の露満々と肥え溢る

今日は上の孫の9歳の誕生日。一昨日、カミサンから小田原に(今日の)12時までに行ってくれとメールで知らせてきた。「行ってくれ」ということは自分は行かないつもりなのか? なにそれと思ってメールを返したら、自分はケーキを買って向かうという。カミサン…

夕焼けをグラスに混ぜて在りし日々

昨日も今日も昼は「どん兵衛鴨だしそば」。ビックコミックで一番人気のカップ麺と知ってからあちこち探し歩き、4軒目にしてようやく大仁のスーパーで見つけた。1個149円(税込)を2回に分けて10個まとめ買い。いくら一番人気だといっても毎日こればかりだとさ…

蜘蛛ありてぼろ家守れる梁の上

あやめ湯(19:10)3→5人。夕方の買い物が長引いて湯屋へ行くのが午後7時を過ぎた。7時台だと客層が6時台とはまるで違う。私が湯舟から出てガラス戸のすぐ前の縁に座っていたら(ここからは脱衣所のテレビが見える)、以前見たことのある人が入ってきた。が、こん…

夏草や文化遺産の膝超える

あやめ湯(18:00)2→7人。最初は風呂場に一人しかいなかった。あやめ祭の夕方、晩飯を食いに外へ出たがやってる店がなかったとぼやいていた桂米朝似の人(b)である。今日の話題は一昨日に西伊豆町で起こった川での感電死事故。電気柵の電線がなぜ切れたのか。b…

学友と並び双葉の葵濃し

昼、文庫本の「自炊」をしながらパソコンでNHK-FMラジオを聴いていた。ラジオはこれまで有線放送で聴いていたのだが、一昨年暮れに有線放送を解約してからはパソコンで聴くようになった。ブラウザでNHKネットラジオ「らじるらじる」にアクセスするとNHKの第…

ヒグラシのまるで似合わぬ呑んだくれ

夜来の雨も上がり、高原の木漏れ日が宿酔の目に眩しい。かつて学生時代に渋谷の雀荘で夜を明かしたタバコ臭い奴らが、こうしてヒグラシの声を聞きながら目覚めの朝を迎えるなんて、不釣り合いもいいとこである。アンバランスの極みである。齢60を過ぎると皆…

ポジションはキャッチャーならんアイスの子

大学4年の一年間、体育連合会本部の幹事をやったことがある。そのときの8名のメンバーのうち6名が今日、那須に集合した。欠席の一人は熊本から出て来れず、もう一人は体調が優れないとのことだった。一昨年は渋谷の中華料理店に集い、昨年は私の伊豆のあばら…

手花火や幼子の目に宇宙あり

写真は、日清のカップラーメン「麺職人」と、ビックコミック最新号の山本おさむ画「そばもん」(第161話)。このベージに、全立選(全国立ち食いそば選考委員会)のメンバーが第1位に選んだ「日清どん兵衛鴨だしそば」のことが載っている。全立選なる団体が実在…

いびつなる瓢箪己が顔に似る

あやめ湯(17:20)2→5人。私が体を洗い始めてからほどなくしてマイ桶氏が入ってきた。いつものように丸眼鏡をかけたままだ。mいやあ、よく降りますね(と、私の隣に木のマイ桶を置く。こぉ〜んという音が心地よい。もうその音だけで昭和30年代の湯屋がよみがえ…

土手草を刈られ逃げ場のないミミズ

今日の午前中、薪ストーブの煙突掃除をやった。いつかやらねばとずっと思い続けていたが、そのうちね、次のシーズンまでにやっておけばいいやと、どんどん後回しにしてきた。だめですね。使えば使いっ放しで後片付けをしない典型パターンです。こういう面倒…

儚さも一夜なればこそ花火

あやめ湯(17:40)2→4人。今日はマイ桶氏と会えず。代わりにずっとスキンヘッド氏と一緒だった。この方はマイ桶ではなくマイ洗面器を持参する。シェービングクリームを塗って髭を剃り始めたと思ったら、そのT字カミソリを次に頭へ走らせた。みごとなスキンヘッ…

石畳猫仰向いて夕涼み

あやめ湯(17:50)3→1人。私がこんばんはと風呂場に入るとマイ桶氏ともう一人の二人がいた。二人ともこんばんはと返す。マイ桶氏とは一週間ぶりだろうか。湯舟の湯を体に掛けながら、この時間はこんにちはなのかこんばんはなのか迷いますねと言うと、そうだね…

受付の球児に届け甲子園

先週、茅ヶ崎に住む平塚時代の同僚から呑み会のお誘いがあった。夏休みの都合のいい日はどこか教えろ、それに合わせるという。呑む日が連続だと肝臓も休まらないだろうからその辺りを避けて、なんて気も配ってくれる。それで改めて夏休みの予定を確かめたら…

受付の球児に届け甲子園

先週、茅ヶ崎に住む平塚時代の同僚から呑み会のお誘いがあった。夏休みの都合のいい日はどこか教えろ、それに合わせるという。呑む日が連続だと肝臓も休まらないだろうからその辺りを避けて、なんて気も配ってくれる。それで改めて夏休みの予定を確かめたら…

夏星や今もまたたく駅の道

五木寛之『大河の一滴』を読んでいたら「<言葉>というものが父や母や、あるいはもっともっと前の血のつながった人たちから、ぼくに托された大切な宝物のような気がしてなりません」と書いてあった。五木寛之にとって筑豊の言葉が大切な宝物であるように、私…

夏星や今もまたたく駅の道

五木寛之『大河の一滴』を読んでいたら「<言葉>というものが父や母や、あるいはもっともっと前の血のつながった人たちから、ぼくに托された大切な宝物のような気がしてなりません」と書いてあった。五木寛之にとって筑豊の言葉が大切な宝物であるように、私…

輝ける闇夏の闇鉄兜

写真は、茅ヶ崎の開高健記念館。歯医者の帰りに寄ってみた。これまで何度も記念館の近くを通っているはずなのに、入館するのは今日が初めてである。近いからその気になればいつでも入れると思いつつ、これまでその気にならず素通りしていた。今日その気にな…

輝ける闇夏の闇鉄兜

写真は、茅ヶ崎の開高健記念館。歯医者の帰りに寄ってみた。これまで何度も記念館の近くを通っているはずなのに、入館するのは今日が初めてである。近いからその気になればいつでも入れると思いつつ、これまでその気にならず素通りしていた。今日その気にな…

昔日の面影いずこ鮎の宿

今週は月火水とテストのために出勤し、木曜の今日は平常日課で出勤と、4日連続の出勤となった。元々水曜は出勤日ではないのだが、今日返さなければいけないテストがあり、昨日実施したテストを昨日のうちに採点を済ませておかなければいけないために、やむな…

憂きこともぽつりぽつりと木槿咲く

あやめ湯(18:30)2→4人。雨の中、あやめ湯まで歩く。狩野川はこのところの雨降りで水嵩が増し、伊豆箱根鉄道と下田街道と狩野川がぴったり並ぶ場所では、濁流が中洲を飲み込む勢いで流れている。ここは私の最も好きなポイントで、冬はここから川面に映る逆さ…

生きてあること面白き藪萱草

あやめ湯(17:40)2→3人。入浴券を自動販売機で買い、券を番台のおじさんに渡そうとしたら、おじさんがいない。おじさんは脱衣場に掃除機をかけていた。客がいないときによくそうする。いつぞやは洗い場をブラシでこすっていた。おっと貸切かと思ったら脱衣か…