いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

明日葉や前栽の下闇照らす(あ)

今日は、国民健康保険証を作成してもらいに市役所へ出向いた。 国保年金課で明日から使える保険証を受け取り、その足で総務課に回って、これまで使っていた保険証を渡す。渡す際に、対応してくれた方から、6月にハローワークから通知が届く旨を告げられる。…

リヤカーに母の小さき草いちご(あ)

最近、湯屋でよく見かける人がいる。その人は私が一緒にいることなどお構いなしというふうに、「いい風呂だ。ん〜、最高!」などと快哉の声を上げる。 頭髪が特徴的で、髪の一部分だけを残す弁髪に近いが、弁髪のように前頭部を剃り上げてはいない。残した髪…

桜坂上れば下る会者定離(あ)

今日は離任式。 子どもたちは、春休み中にもかかわらず、この式に出席するためにわざわざ登校する。先日、卒業式を終えたばかりの卒業生もジャージ姿で登校する。 私が長年勤めた神奈川県では、離任式は4月になってから行われていた。教員人事異動の新聞発表…

雨蛙雨を知らせて知らぬ顔(あ)

カミさんが午前10時過ぎにやってきた。 3/28(日)に伊豆に行くからと前もって知らせてきていたが、今日の午後から明日にかけて荒天の予報だったので、見通しの悪い箱根峠を越えるのを嫌うカミさんは、てっきり今回は来るのを見送るだろうと読んでいた。 それ…

蕾まで独り占めして花見人(あ)

「書」に選ぶ字は『古代文字字典』のページの若い順から繰っていき、常用漢字に出くわしたところで一時ストップする。それで、その字で始まる二字熟語を、今度は『旺文社漢字典』(ディジタル版)を引いて調べ、書くべき組み合わせを決める。そんなふうにして…

見納めの枇杷の蕾の毛を生えす(あ)

4月以降の暮らしのことをずっと考えている。具体的には、これまでの収入がなくなった分をどこで補塡するか、ということだが、いい考えが浮かばない。私一人だけならなんとかなりそうだが、育ち盛りの孫二人の行く末を考えると、少しでも金銭的手助けをしてや…

散松葉散りまた齢重ねたる(あ)

今日はビッグコミックの発売日(表紙イラストは、ハマの番長こと三浦大輔)。というわけで、湯屋の帰りに商店街の書店に立ち寄る。 店内では岩波新書1冊10円のワゴンセールをまだやっていた。で、今回もワゴンから何冊か見つくろって買った。 今回はジュニア新…

名の知れて春輝ける野花かな(あ)

今日は確定申告をしに三島税務署まで出かけ、確定申告を済ませた足で大場の病院で定期検診をした。春休みに入っても、なんだかんだやることがあって忙しい。 確定申告は新型コロナ禍の影響で期限が一ヶ月延びた。おかげさまで春休みに入ってから、慌てず済ま…

連翹やそこだけ小川ざわめけり(あ)

今日は孫娘の小学校の卒業式があって小田原まで出かけた。 LINEでは8時半から式が始まるようなことを言っていたが、実際に式が始まったのは10時からだった。孫娘が時間を間違えてママに伝え、ママがそのまま私にLINEを送ったらしい。 式が10時からだと知った…

これよりは余生の隅にいちご植う(あ)

一昨日、PayPay祭りで1000円offのクーポン券が当たったので、「PayPayフリマ」でタブレットアームスタンドを買った。 3/20(土)に注文した品が今日の午後届き(早い)、早速取り付けてみたら、デスク(カウンターテーブル)周りが、なんだか宇宙ステーションみた…

新しき傘おろしてや春の雨(あ)

朝から一日ずっと雨。 「晴耕雨読」じゃないけれど、こういうときは読書に限る。 本ではないけれど、以前にネットで購入して、春休みになったらまとめ読みしたいと思っていた漫画がある。それが、こうの史代『この世界の片隅に』(Kindle版全3巻)。 いつだっ…

春分の日のやはらかき葉のそよぐ(あ)

最後の卒業生を見届け、いよいよ我が人生も最終章を迎えた。 カゴに溜めた洗濯物を洗濯機に突っ込み、穏やかな日差しに誘われるように庭に出てみると、春がそちこちに芽吹いていた。 孫娘の植えたチューリップが赤やクリーム色の花を咲かせ、柚子の木を伐り…

泣き虫のクッキー焼ける春休み(あ)

今日は、午前に修了式、午後に卒業式が行われた。 三密を避け、修了式はZoomで、卒業式は規模を縮小して行われた。卒業式には在校生は出席せず、間隔をとって卒業生とその保護者、職員と数人の来賓だけで行なった。国歌に続いて校歌斉唱をすると思っていたら…

石楠花や出湯の宿の風呂灯り(あ)

今日はクラスでお別れ会。 前半は、「ハリーポッターと愉快な仲間たち」というビデオの上映会。8ヶ月もの間撮りためたビデオを担任の先生が編集し、それを今日の上映会につなげた。校長先生、教頭先生、保健室の先生、相談室の先生と生徒、学習支援の先生が…

花韮や他愛なき嘘の数数(あ)

最後の体育の授業は、「玉合戦」。子どもたちのリクエストに答えた。 「玉合戦」とは「雪合戦」の雪玉を、運動会の玉入れの玉に持ち替えたレクリエーション。以前の右肩の痛みはいつの間にか治り、今日は思う存分動き回り投げまくった。 と言いたいところだ…

過ぎ去りし日々の校舎を春疾風(あ)

朱熹に「偶成」という詩がある。 「少年易老学難成 一寸光陰不可軽 未覚池塘春草夢 階前梧桐已秋声」 意味は、 「若者はあっという間に年をとってしまい、学問はなかなか完成しない (だから)少しの時間も軽々しく過ごしてはいけない 池のほとりの春草にま…

さようならかそけき春の花言葉(あ)

いよいよ最終週に入った。あとは今週末の卒業式を見届けるのみ。これできれいさっぱり現場からおさらば、となる。 寂しくはない。現場を去ってもやりたいことがあるから。 やりたいこと。その1。 日本の古典文学をもう一度ひもとき、古典文学の舞台になって…

秀麗の富士春雲を眉目とす(あ)

自治会の定例総会が終わった。 会計決算報告は、自主防災費の使途についての質問が一件あったきりで、拍手をもって承認された。 総会終了後に新会計と引き継ぎ事項を確認する。いちばんの懸念は、平日の午後3時までに金融機関で出入金ができるかどうかだった…

蓬生の宿したたむる古代文字(あ)

朝から雨模様。 久々にProcreateをいじってみる。が、長続きしない。画力のなさを痛感するばかりで、「描きたい」という気持ちになれない。 で、3/10に発売されたビッグコミックを手に取る。背景画の描き方を学ぶ気持ちを奮い立たせようと思ったが、逆にめげ…

花冷えや小雨余分に買ふ灯油(あ)

「ふるさと回帰支援センター」によると、2020年移住希望地域のランキングで静岡県が1位になったという(3/9)。ちなみに2位が山梨県、3位が長野県。 センターでは、「コロナ禍で在宅勤務となり、職場へのアクセスを重視していた人が、出勤時間よりも『もう一部…

春風に父母懐かしや和菓子食む(あ)

今日、校長先生に「離任式の日(3/29)は出勤する予定のようですが、どんなお気持ちですか?」と訊かれた。その真意をやや測りかねながら、「もし離任式が行われるのなら、これまでお世話になった皆さんにお礼を言いたいと思っています。黙って去るのも失礼な…

クリスマスローズ軋むやローカル線(あ)

明日で10年になる東日本大震災。今日の「たて書きコラム」は、10年という節目を迎える東日本大震災への思い一色に染まった。 東日本大震災は、私にも少なからぬ影響を与えた。 「おかあさんがいたら、いろんなことができたね。ケーキをつくったりできたよね……

猫の恋制して威風堂堂と(あ)

今日の午後は感謝会が行われた。感謝会は学校によっては「三年生を送る会」いうところもある。 昨年は、コロナ禍の影響で中止になった感謝会だったが、今年は実施された。 三密を避けるために体育館では行われなかったけれど、随所に工夫が見られ、素晴らし…

務め終へ公民館のヒヤシンス(あ)

昨日(3/7)の夕方、自治会の区長さんから電話をいただいた。昨年、息子さんの住む神戸に引っ越していった碁敵が亡くなったという。 碁敵といっても、お手合わせ願ったのは去年3月22日の一度だけだから、厳密にはとても碁敵とは言えない。のだが、コロナ禍が収…

三月の湧き水コーヒーなる時間(あ)

【今日の一枚】大仁の湧き水。 自治会の現区長さんに教えていただいた場所から湧き水を汲んできた。 天然ミネラルウォーターを製造販売している会社が無料で提供してくれる。そんなことをしたら、誰もミネラルウォーターを買わなくなると思うんだけど。なん…

じよつぱりを是として日向水木かな(あ)

Macのワープロソフト「pages」で半日遊んだ。 ワープロソフトは、これまでずっと「一太郎」オンリーだったが、先日、「一太郎」をインストールしたノートパソコンを孫にくれてやったので、今は私の手元にない。 ブログを書くのは「Evernote」があれば支障な…

啓蟄やスライム卓に溶けて垂る(あ)

今日は啓蟄(けいちつ)。 手元の歳時記『合本俳句歳時記第四版』(ディジタル)に、「二十四節気の一つで、新暦三月五日ごろにあたる。暖かくなってきて、冬眠していた蟻・地虫・蛇・蛙などが穴を出るころとされる」とある。 例句の「啓蟄の土著けて蟻闘へり 鷹…

雪柳恋と知らずに咲き初むる(あ)

担任の先生に頼まれて帰りの会をやろうとしていたら、選挙管理委員会担当の先生から、帰りの会が終わったら開票の管理をお願いしたいと頼まれた。で、帰りの会をやり、開票の場に立ち会ったら、退出のタイムカードを押すのが5時過ぎになった。 時給で雇われ…

下校子の弾む声して白木蓮(あ)

今日は静岡県の公立高校入試。静岡新聞アットエス(Web版)には沼津西高校の試験会場の写真が載っていた。その写真を見るだけで緊張が伝わってくる。みんな、首尾よく試験問題に取り組めただろうか。 公立高校入試のために、今日は給食がなかった。それで我が…

野良猫の叱られ隠る花馬酔木(あ)

テレビを見なくてもスマホの画面を見ない日はない。 朝3時のアラームで目を覚ますと、枕元のスマホに手を伸ばして画面のスイッチを押して音を切る。寝床から起きて昨日のブログのアクセス数を見て一喜一憂する。 台所に立って湯を沸かし、インスタントココア…