いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

修繕の軒の居心地雨蛙(あ)

大きな栗畑氏が碁を打ちに、昨日とほぼ同じ時間にやって来た。 4子局であと1勝すれば3子局になるという大事な1局目。栗畑氏もそのことを知っているから、いつにも増して慎重な構えで臨む。で、結果は、残念ながら、落とした。それで、2局目からは心を入れ替…

不揃ひに垂るる苺や赤み帯ぶ(あ)

コーヒーを飲みながら庭を眺め、さて今日は何をやろうか、そうだ、薪置き場にいつまでも幌をかぶせていたんじゃしょうがない屋根をこしらえなくちゃと思っていたら、iPhoneに登録していない番号から電話が入った。こういうのはろくな電話じゃないから大抵無…

花柚の香に幼な子の背伸びして(あ)

昨日呑みすぎた胃に午前中休暇を与え、午後に庭の草むしりを1時間ほどやる。腰を痛くして今日は1時間でおしまい。 さて10日間のGWが昨日から始まった。ニュースではこの連休をどう過ごす云々と、あたかも何かしなくちゃいけないかのような言い方をしているが…

平塚の思慕の数かず四月尽(あ)

平塚の身近の人が急逝して一年が経った。一周忌ということもあり、いつものメンバーに加えて広く声をかけて集まるつもりだったが、結局集まったのは私を含め7人だった。 奥さんは来月中旬に身近の人を伴って川崎へ引っ越すとかで、今回が平塚ご自宅訪問の最…

青梅の雨打たれやや頰赤らむ(あ)

昨日の昼のこと。洗濯物を干そうと物干し場に出ようとしたら、敷いたブロックの上を、これまで見たことのない数の羽アリがうごめいていた。なんじゃこりゃ、ブロックの下にアリの巣でも作られたかなと思ったが、それに対して特に何することもなくそのまま洗…

草刈りの空を十字につばくらめ(あ)

職員室で印刷文書の枚数を数えていたら、校長先生に、今度の土日に野球の試合があって、うちが会場に当たっているからフェンスのところの草を刈っておいてくれないかと頼まれた。 それで2時間半ほど草を刈る。フェンスの際の草は、フェンスを隔てて内側と外…

むずむずと雨を弾ける黐躑躅(あ)

今日の印刷物は大した量ではなかったので、昼休みに特支学級の3年の子たちと遊んだ。遊んだといっても他愛ないもので、保健室の前で視力検査の真似っこをしただけ。保健室前の壁に「C」の検査表が貼られ、廊下の床に立ち位置を示す線が引かれてある。その線…

ゆらめける少女の笑みや藤の花(あ)

火曜は特支学級に入って子どもたちと給食を一緒に摂る。出勤していちばん先にやることがそれ。それから教頭先生から回ってきた文書の印刷をする。 印刷室で印刷していると、学級の3年の子たちがやってきて私に話しかける。一昨年9月に支援員として赴任したと…

アイリスの花のうのうと日は歿す(あ)

今日は特支学級の担任の先生がお休みで、支援員の先生も午後1時にお帰りになって、帰りの会までの時間は替わりに私がずっと学級に張り付く形になった。 予定では「心の相談室」に入り、そこの子たちと絵を描くつもりでiPad Proを持って出勤したのだったが、…

絶滅の危惧の花寺春惜しむ(あ)

私が青森へ来るというので、昨日、高校の同級生が臨時にクラス会を開いてくれた。私が前にクラス会に出たのは(過去のブログを見たら)4年前になっていた。そうか、4年も顔を出していなかったか。 昨日集まったのは私も含めて7人。大いに飲み大いに食い、そ…

ゆく春や亡友の寺古畳(あ)

今年1月に急逝した高校の同級生にお別れを告げるため、青森にやって来た。 伊豆長岡駅5:42の始発に乗り、東京駅に向かう。指定席券はは一昨日、Webの「えきねっと」で買った。本当はもっと早く買うべきところを、GW前だしどうせ当日でも買えるだろうとたかを…

鳥ぐもり北に亡くせし友ありて(あ)

今日出勤したら、「心の相談室」の先生から声をかけられた。「お話があったかと思いますが……私の勤務は1時45分までで、そのあとの時間は先生(私のこと)に教室の子らの面倒を見ていただくことになっているようなんですが」。「えっ、そうなんですか?」 いつ…

草刈つて我たんぽぽの敵となる(あ)

草刈り3日目。いい調子です。ガリガリ刈ってます。 明日はPTA総会があり、多くの保護者が来校されます。虎狩りではあるけれど、草ぼうぼうで見苦しいよりはマシでしょう。校舎入り口ロータリーのところだけでも草刈りが間に合って、ホッとしています。ああ、…

学び舎の昼餉となるやすみれ草(あ)

スクール・サポート・スタッフという。今年の私の仕事である。市の非常勤職員ではなく、県から市の中学校に派遣され、先生方の負担軽減のために職務をサポートするという仕事。校長先生からお声がかかって引き受けたものの、具体的にこれをするという中身が…

巡り来て今伊豆の人花りんご(あ)

当初の予定では1日3時間の週15時間勤務という話だったが、その後、校長先生が県に交渉してくれて火曜だけ4時間になった。それで今日は12時半から16時半までの勤務。 12時半から勤務することになったのは、せめてその日だけでも子どもたちと一緒に給食を摂っ…

雨ふふみ透けてむくりと八重桜(あ)

いよいよ今日から新しい仕事がスタートした。 給食を終えるのを待って入った職員室で挨拶をすると、「お待ちしておりました」の声がかかる。こんな私でも待っていてくれる人がいたんだと思うと、素直に嬉しい。 続いてタイムカードを押そうとしたら、私のタ…

満天星の花を鳴らして囲碁の客(あ)

テレビで「NHK囲碁フォーカス」を見ていたら、大きな栗畑氏がやって来た。昨日の水晶苑では「明日1時頃に行くから」とは言っていたが、それより早い正午ちょっと過ぎに来た。家にいても暇だからちっと早く来たと言う。実際、暇でしょうがないといったふうだ…

春深き栄枯盛衰路地の花(あ)

月曜から新しい勤めが始まる。その前のしばしの休日を、休み納めのつもりでまったり過ごす。 最近、朝起きるのが遅くなった。アラームは3時に設定してあるが、アラームで目を覚ましても、その日に特にやることがなければそのまま寝続けてしまうことが多くな…

赤赤と火照る躑躅のいで湯宿(あ)

今日が初出勤だと構えていたが、昨日のうちに連絡は来なかった。 連絡が来たのは今日の午前8時。ちょうどパソコンでブログの下書きを打っていたときである。電話が入ったことを知らせる音とともに、パソコン画面右上にメッセージが脇から飛び出た。それで学…

狩野川の今昔ふふみ山笑ふ(あ)

明日からの出勤に備えて、ワークマンで作業着を見る。ワークマンは吉幾三のCMで名前だけは知っていたが、店に入るのは今日が初めて。 今度の仕事は先生方の負担軽減をサポートするのが趣旨だから、基本的には子どもたちの学習支援には携わらない。去年は体育…

花冷えや不治の病の処方箋(あ)

大場の病院で検診。今回は月に一度の定期検診ではなく、前回新たに処方してもらった薬を二週間飲んでの報告。 血圧、血糖値、体重を測定したら、見事に元の標準値に戻っていた。新薬の効果であることは明らか。 ただ、先日餅搗きをした際に低血糖の症状が出…

いにしへを今に匂へる八重桜(あ)

【季節の花】庭の八重桜。 ソメイヨシノがあらかた散れば、今度は八重桜の出番。花見のトリを務める。 八重桜といえば、「いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな 伊勢大輔」(いにしえの古都奈良の八重桜が、今日は九重の宮中で美しく咲き誇っ…

闘志踏みしめて門出の桜坂(あ)

【季節の花】再び中学校の桜坂。 夜来から朝にかけての雨で桜の絨毯ができていた。ここの坂は先生方の車しか通らないから、散った花びらもさほど轢き潰されることなく道に残った。 今日は午後から囲碁サロンに顔を出そうと思っていたら、午前中に校長先生か…

孫遊ぶ菫摘む手のしなやかに(あ)

孫が金曜の夕方に来て、日曜の午後3時にカミさんの車で帰って行った。今日はそのときの様子をちょこっとだけ載せます。 ▼兄妹の囲碁対決。 私が二人にヒントを与えながら成り行きを見守る。二人とも石の模様がだいぶ様になってきた。最初はそれぞれ私と打っ…

桜蘂ふるくたびれたぬいぐるみにも(あ)

孫の目覚めは早い。特に下の孫娘は4時前から目を覚まし、私を起こしにかかる。普段は私も朝が早いから、4時に床を出るのはちっとも苦ではないが、その時間からずっと孫に付き合わされるのは苦である。せめて6時まで寝ていてくれるとブログを書く時間が確保で…

石楠花や宿の女将の慈悲深し(あ)

夕方にカミさんの車で孫がやって来た。 遊びに来ると知っていたから、「書」を二日分まとめて書いた。来れば滞在中は朝から晩まで孫につきっきりになること必定だから、到着する前に仕上げておいた。 晩御飯はせんべい汁。これは、先週の「いずぃなり会」で…

石楠花や宿の女将の慈悲深し(あ)

夕方にカミさんの車で孫がやって来た。 遊びに来ると知っていたから、「書」を二日分まとめて書いた。来れば滞在中は朝から晩まで孫につきっきりになること必定だから、到着する前に仕上げておいた。 晩御飯はせんべい汁。これは、先週の「いずぃなり会」で…

再びの坂を溢るる桜かな(あ)

今日で66歳になりました。なったところで、別にめでたくもなんともない。また一歩死に近づいたというだけのことです。 ネットばやりの昨今は面白いサイトがあるもので、ひょんなことから「死去ネット」というのを見つけた<https://sikyo.net>。ここで66歳…

漕ぐ人のなき鞦韆の日陰花(あ)

平成25(2013)年4月から始めたブログも、なんだかんだで7年目に突入した。 書き始めた当初は、毎日書くつもりはまったくなかった。書きたいときに書く、それでいいやと思っていた。それが毎日書いて6年続いた。若い頃は日記を書こうと思ってその都度挫折した…

碁敵に打つこの一手木瓜の花(あ)

【季節の花】ボケ(木瓜)の花。 大仁の元木炭組合の建物の脇に見つけた。木瓜の花を見るのはたぶん初めて。 「花しらべ」には、葉が出る前に花をつけるとあったが、ここのはしっかり葉が出ている。花期は11月~4月というから、花もそろそろ見納めか。花言葉…