いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

陰に身を忍ばせ蝉の息とだゆ(あ)

【きょうの一枚】息絶えたクマゼミ。 今や日本のセミ界を席巻してシャーシャー鳴くクマゼミも、連日のこの「危険な暑さ」続きはさすがに堪えたものとみえる。カブに乗って夕方の買い出しに出かけようとしたら車庫入り口に息絶えていた。 最初、ヒグラシかと…

天麩羅の油ぎとぎと熱帯夜(あ)

このところ、毎日パソコンへ向かうのが日課になっている。 パソコンに向かって何をしているかというと、Evernoteでブログを書いて、それを携帯アプリ「はてな」にコピペして、写真を添えてアップしている。 それには半日かかる。仕事をリタイアし、読む人が…

三色の団子を食んで冷やし酒(あ)

カミさんが伊豆に来ている。これで孫の世話は二馬力になって、私は夕飯の買い出しに出なくて済んでいる。買い出しに行く必要がないので、家に残って画を描いている。こっちの方が買い出しより断然楽しい。 買い出しに一緒にくっついていった孫娘に、中身の見…

媼切る孫切るどれも西瓜かな(あ)

【きょうの一枚】カット・スイカ(西瓜) きょうはカミさんが来るってんで、桃か西瓜を買って用意しようと思った。 で、午後4時過ぎにカブを「伊豆のへそ」へ走らせた。ここの産直店は午後5時に店を畳んでしまうからせわしない。 田舎は店を早く閉めるとはいう…

空に白雲もくもくと百日紅(あ)

孫娘がお泊まりに私のType-C電源アダプタを持って行ってしまった。 Type-Cケーブルは私がもっぱらiPadの充電に使っていたものだが、孫と一緒に住むようになってからは、孫娘の携帯電話の充電にも使われていた。 孫娘が学校に行っている間は私のiPad充電に使…

雲の峰漱石全集繙けり(あ)

【きょうの一枚】漱石全集第五巻。 岩波書店の全集で、この巻に『坑夫』『三四郎』が収録されている。全巻二十八巻+別巻を揃えるとなると決して安くない。 安くないけど揃えた。全巻目を通すつもりはなかったが、晩年の楽しみとして買い揃えておいた方が得…

生ビールチョコ味なんて誰呑むの(あ)

夏祭り中止を受けて、その後始末に奔走している。 きょうは神輿渡御のお祓いをお願いしていた地元神社の宮司さんに中止の報告をした。宮司さんはとても残念がっていたが、新型コロナがこれだけ蔓延すれば中止もやむを得まいと理解を示してくれた。 8/1〜4に…

新じやがの不揃ひのまま泥ゑくぼ(あ)

引越し用のダンボールが宅配で届いた。 早速孫娘が荷造りを始める。が、荷造りをしてもそのダンボール箱を積んで置く場所がない。なくても平気とばかりにどんどん段ボール箱を作っていく。一体どこに寝るんだ寝る場所がないじゃないか。 一刻も早く新しいと…

山百合の煌々斜面仁王立ち(あ)

「おねえさんへ ふえをおしえてくれてありがとうございます。おまつりはなくなっちゃったけど また、おねがいします」 これまでのしゃぎりの練習に使っていた楽器を回収するのに、子供会の役員が午後7時、公民館に集まった。そこへ笛を返しにきた子が、一筆…

学童の揃つて萌ゆる緋のダリア(あ)

【きょうの一枚】小公園脇道のダリア。 アイリスの二列目にダリアが育っている。 きょうも坂の下までカブを走らせたら、坂の途中で、長袖長靴姿で草を刈っていた。ここは地元小学生が集団登校に集まる場所でもある。 猛暑の中、ご苦労様です。いや、ほんと頭…

梅雨明けや図書館の窓全開す(あ)

【きょうの一枚】建設中の地元警察署。 現在の警察署が手狭になったので、もっと広い場所へ引っ越すのだそうだ。その引っ越しに当たっての説明会が4月に行われ、呼ばれたので行ってきた。話は、現在地域住民に親しまれている交番が、本署移転に伴って廃止さ…

生野菜盛つて食卓夏盛り(あ)

【きょうの一枚】キャベツと胡瓜の塩揉みプラスミニトマト。 孫娘がスイカを食いたいという。「よし、道の駅へ行って安かったら買ってくる。でも高かったら買わない」と言ってカブを走らせたら、4分の1にカットされたスイカが一つだけ残っていて、それを買っ…

行く道や人の歩止めて梅雨出水(あ)

【きょうの一枚】濁流する近所の川。 普段はハヤが泳ぐ川も、きょうはご覧の通り。写真は小学校の正門(写真右)にぶつかる橋の上から撮った。橋には欄干ではなくガードレールがかかっている。 きょうは会計さんが仕事の都合がつかないと言うので、私が代わり…

柔肌の赤き命や百日紅(あ)

新型コロナBA.5株蔓延の勢いが止まらない。毎日発表される市の新規感染者数が、きょう、とうとう50名を突破した。 隣の学区の小学校では、新規感染者が100人を超えたといって騒いでいる。高学年ではクラスターが発生し、学級閉鎖に追い込まれたとも聞く。 そ…

茄子味噌の素朴素朴と味深み(あ)

住んでいる近くに古墳がある。ここと神奈川・藤沢を行ったり来たりしていた頃、隣町の中学生グループに坂の途中で古墳の場所を訊かれて答えられなかった。 きょうは朝一番でそこの清掃をする予定だった。 当初は、清掃後に地元考古学の学芸員が小学生に古墳…

焼酎がいいわあなたのそばよりも(あ)

【きょうの一枚】昼食の蕎麦。 孫娘に、「きょうのお昼なに?」と訊かれたので、「信州信濃の新蕎麦よりも、あたしゃあなたのそばがいい」と寅さん風に言ったら、孫娘に「何それ」と鼻であしらわれた。 きのう作ったざるそばの残りを温め、それにお兄ちゃん…

雷雨にも負けじ高圧洗浄機(あ)

その昔、絵手紙に凝ったことがある。まだiPadに出会う前だ。 絵手紙は、小池邦夫氏著の本をお手本にした。絵が下手くそな私は、「下手でいい。下手がいい」と本にあった氏の言葉にずいぶん勇気づけられたものだ。 筆を真っ直ぐに立て、筆の尻をつまむように…

丼に目高泳いで売られけり(あ)

ここへ来て新型コロナ感染者数が急激に増え出した。 それで臨時三役会を開き、夏祭りをどうするかについて話し合った。 結果、7/24(日)に予定されていた臨時役員会を前倒しして7/18(月)に行うことにした。これに体文推進委員会、しゃぎり保存会、青少年育成…

我が臍の具合に曲がる胡瓜かな(あ)

かなかなかなかな。 おっ、ヒグラシ(蜩)だ。ヒグラシが鳴いてるよ。 ヒグラシは暑い日中は鳴かず、涼しい朝と夕方に鳴く。 ヒグラシは蝉の中でも、涼やかな鳴き方に風情があっていい。 かの『枕草子』にも「虫はすずむし。ひぐらし。……」とある。アブラゼミ…

態はこれくらいでよろし青甘夏(あ)

夕方、雨の中、ある区民の方がご夫婦で拙宅を訪れた。何事かと思ったら、去年お隣に引っ越して来られた方に対する苦情だった。 その苦情は前区長が昨年度の役員会で話題に取り上げたことがあるから知っている。お隣に越してきた方が悪臭に悩まされて寝られな…

青青と渋溜め込んで柿の生る(あ)

朝、夏の交通安全運動に参加するために7時前に坂下の交差点に立つ。そうしたら、きのう(7/10)ご一緒に公民館で投票立会人をやった方に声をかけられた。きのうの疲れが癒えぬまま、きょうは早朝に交通安全の旗振りに駆り出されるんだから休む間がない、とお互…

濃く淡く戦ぐ夏草シルエット(あ)

きょうは参院投票日。投票立会人に駆り出されて、坂下の公民館に朝6:45に集った。 ここの公民館は、公選挙があるたびに投票所に使われる。立会人席で隣同士になったここの区長さんは朝6:00に公民館の鍵を開けたという。投票終了後に開票場まで投票箱を持って…

公民館子ら集ひけり百合の花(あ)

【きょうの一枚】テッポウユリ(鉄炮百合)。 公民館の花壇に咲く。 我が庭にも百合は咲くが、それはことごとく「高砂百合」で、白い花被片に紫の筋が走る。テッポウユリの花弁は純白で、筋のない分だけ汚れのなさが際立つ。 【書】「和楽」わらく・からく(No…

願ふことまだたくさんの星祭(あ)

ここへきて新型コロナの新規感染者数が増加し始めた。世間では第7波に突入したと騒いでいるが、それで、予定されていた夏のイベントは中止になるのでしょうか、ならないのでしょうか。 今、私の脳裏をよぎるのはその問題。3年ぶりにやると決めた地区夏祭りだ…

七夕の竹に願いを風まかせ(あ)

【きょうの一枚】「なにごともなく平和に暮らせますように」 孫娘が七夕の短冊にしたためた願いごと。 きょうが七夕だということを孫娘の口から聞いて知った。孫娘は、登校する前に色画用紙を短冊に切って、それに願いごとを書いた。何を書こうか、といった…

夏草やホテル従業員いづこ(あ)

きょうは「カメさんデー」だと勇んでスーパーへ行ったら、カードを忘れたことに気づいた。レジで支払いをしようとしてようやく気づいた。 通常、カメさんデーは酒類を除いた全商品が10%引になる。カメさんデーとは毎月「6」のつく日を言い、私はこの日を狙…

雨の中堪へ咲きけり花木槿(あ)

【きょうの一枚】玄関前のムクゲ(木槿)。 うちのは紫色の花が咲く。 玄関アプローチの踏み石に紫色の五弁の花が落ちているのを見て、目線をそのまま上に持っていった。そうしたら、結構な数の木槿が咲いていた。 そうか、いつの間にか木槿の咲く季節になって…

かき氷老若男女匙舐めて(あ)

きのう(7/3)区内清掃があった。その取り組み様子を直ったばかりのカブで見回っていたら、バランスを崩してカブもろとも転倒してしまった。そこへたまたま清掃で通りかかった女性二人が私を掬い上げてくれた。 手を差し伸べてくれた人曰く「足元がふらついて…

草刈を終えこもごもの顔の笑み(あ)

【きょうの一枚】道端に置かれた区内清掃の刈払機。 左に見えるフェンスを跨いだ中が沈砂地(ちんさち)と呼ばれる地帯。 もともとここは沢だったみたいで、向こうに見える公園はその沢に上から土をかぶせたところだという。公園の下は暗渠になって水を流し、…

夾竹桃血を吐くほどに赤赤と(あ)

【きょうの一枚】庭のキョウチクトウ(夾竹桃)。 キョウチクトウ(夾竹桃)は庭の奥まったところに植わってある。これから夏本番を迎えるにあたって、今年も元気よく赤い花を咲かせています。 名前の由来は、葉が楕円に細長く、花が桃に似ているからと言われる…