いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

父と打つ碁や夏休暇最終日(あ)

三日間の休みは今日で終わり。ああ、明日9月1日からは月曜から金曜までの週5日の仕事が10月31日まで続くんだなあ。日々雇用の仕事は1日5時間を上限とし、それ以上働いてはいけないことになっている。まあ、8時間労働ではないから、それに比べれば3時間分は楽…

紅引いて秋工房の観音像(あ)

【写真】地元の彫刻家の工房。あいにく主は留守だった。留守なので、工房内の撮影は控えた。それにしても、壁面に大きく書いた「彫刻」の文字は、駐車場脇のアパートからしか見えない。なぜ道路側に書かなかったのだろう。【水墨画】竜胆(No.32)花の濃淡の…

自転車の女とどめて虫の秋(あ)

【写真】ロケ撮影の様子。昼、水晶苑へ向かう途中の坂道で、誘導棒を振って交通整理をしている人がいた。最初、道路工事かなと思ったが、道端にワンボックスカーや乗用車は駐まっているものの工事用の車が見えない。と、先端にマイクを取り付けた釣竿のよう…

伊豆の山また新しき秋迎ふ(あ)

今日は中学校の2学期始業式。勤めは9月1日からだが、先週の金曜に校長から連絡があり、始業式で全校生徒に私を紹介したいというので、職場に8時に着くように家を出る。こりゃちょうど生徒の登校時間と重なるなと思ったら、中学校に着くまで一人の生徒とも会…

鉄線花今日も仙台雨とかや(あ)

昨日、3月の引越しで世話になったIT通信サービス会社から、現在契約しているプロバイダーからSo-net光に乗り換える気はないかと、突然の電話があった。乗り換えを勧めるのは、月額料金が安くなるという、たったそれだけの理由。なぜ安くなるのかを訊いたが、…

秋めくや木の人形の草の原(あ)

【写真】森林科学館の木工人形。森林科学館(宮城県栗原市)の玄関前の草はらに並んでいた。夏休み中は子どもたちがたくさん訪れて賑わっただろう施設も、今はすっかり秋めいて、涼しい風が吹いていました。【スケッチ】松島(No.1)。呑兵衛旅行中は一日1枚は…

学童の瞳浅沙の咲くに似て(あ)

夏休み中の学童の手伝いも今日が最終日。呑兵衛旅行の土産を持って職場に行くと、ちょうどスタッフルームでミーティングをしているところだった。よかった、これで今日のうちに全員に土産を配れると思ったが、テーブルは広げたノートで土産箱を置く場所がな…

萩月の旅牛タンを食みて閉づ(あ)

夏の呑兵衛旅行3日目。日本こけし館↓「こけし」といえば鳴子、くらいの知識しかなかったが、「こけし館」を見学して、形、表情によって様々な系統があることを知った。資料のパンフレットによると、青森の津軽系から福島の土湯系まで11系統あるという。鳴子…

行く夏や硫黄の湯気に祖母の顔(あ)

夏の呑兵衛旅行2日目。ホテルの部屋から見る朝日↓昨夕と同じ場所から見た景色だが、今日は絵心は動かなかった。自分のわがままで仲間に迷惑をかけたくないという気持ちがどうしても働いて、とても絵を描く気になれないのです。船で松島遊覧↓午前9時出船の遊…

行く夏や松島影の濃き淡き(あ)

夏の呑兵衛旅行1日目。このところ朝の起床が5時を過ぎることが多くなり、今日の呑兵衛旅行の集合に遅れたら洒落にならないと、久しぶりにアラームに頼った。アラームは4時にセットした。が、目が覚めたのは4時前。結果的にアラームが鳴る前に起きられたが、…

口開き精悍のまま鮎焼かる(あ)

【写真】鮎の塩焼き。昨日、一二三荘の湯の帰りに寄ったスーパーで見かけた鮎。養殖物だけど、半額というシールに惹かれて買った。140円。無性に食いたかったわけではないが、鮎なんてしばらく食ってないし、夏の終わりの節目に一つ食ってみようという気にな…

栗の毬割れて谷底見下ろせり(あ)

今回の呑兵衛旅行に持って行こうとしていた水筆がダメになっていたことに気づいた。で、大仁の本屋まで買いに行く。この店は278円弁当を販売する米店の向かいにあり、フロアの半分が書籍で、もう半分が文房具売り場になっている。「HonyaClub」の店舗詳細の…

葉裏濃き残暑見舞の水墨画(あ)

今日は恒例夏の呑兵衛旅行の結団式で藤沢へ出かける。結団式とは大仰だが、何のことはない、呑みながら旅行プランの確認をするだけのこと。今年71歳になる団長がメールのタイトルに使っているから結団式と言っている。三島で乗り換えたJR線上り熱海行きはか…

木を伝ひより高みへと青糸瓜(あ)

午後勤務。今日も2年の男の子二人に模写を頼まれる。私にとっても模写は絵の勉強になるから「よしきた」と安請け合いするが、二人が競うようにして同じ絵を注文するので、私は同じ絵を2枚模写することになる。1枚描けば大体の感触はつかめるから、2枚目は大…

冬瓜を真つ二つして独りなり(あ)

今日、市の教育課長が私に、9月からの新しい仕事の話を持ってきてくれた。課長は、実は昨日も職場に顔を出している。私が自由時間に子どもたちと遊んでいると(それが仕事)、私の隣にひょっこり現れて、忙しそうだからまた明日の午前中に来ますとだけ言って帰…

乗越の電車恨めし残暑かな(あ)

昨夜はとうとう沼津まで行ってしまった。やらかしました。平塚の「海楽人」での呑み会の帰り、熱海行きの快速アクティーに乗り、後から来る沼津行きに乗ろうとしたら、熱海止まりの電車内でうとっとしたらしく、熱海駅ホームに入ってきた電車に反射的に飛び…

手を握り合ふ三代の夏祭(あ)

今日は茅ヶ崎の歯医者へ行く日。そのあと平塚の「海楽人」で呑む日。家を出る時にパラパラ降っていた雨は傘をささずに済む程度だったが、狩野川の土手から伊豆長岡駅への道へ下るあたりで降りが少し強まった。50メートルほど前を歩く高校生風のカップルが傘…

青林檎投げ合ふ友の家も消え(あ)

【写真】近所の庭のリンゴの木。水晶苑から帰って近所を散歩していたら、リンゴの木を見つけた。手入れされているふうには見えず、ずっと放置している感じである。気づいたのは、下の道路の端に実が2個並んでいて、落ちた時にできた傷口にアリが群がっていた…

雀蜂怒り残して息絶える(あ)

水墨画を描いていたら、前の道路から男の子の声が聞こえてきた。「あっ、スズメバチの巣がある。ここの家の人に知らせよう」ここの家って、もしかして私の家のこと? えっ? スズメバチの巣なんてあったっけ、隣の家のことかなあと思っていたら、男の子二人…

孫去ぬる公園に咲く鳳仙花(あ)

先日、「自宅で教える言葉の森の作文」というのがあることを、購読しているメルマガで知った。早速資料を取り寄せると、講師資格通信講座を受講し、指定の試験問題に合格すると自宅で作文教室を開けるという。これは「森林プロジェクト」といって、横浜市港…

汗拭う仲間と同じシャツの色(あ)

昨晩は呑兵衛ランナーごいさんとそのラン仲間と大いに飲み語り、気づけば夜中の2時になっていた。こんな未明まで飲んだのは何年ぶりだろう。今朝の目覚めは午前8時。そんなに飲んだ気はしないがやや頭が重い。「氷結」に「いいちこ」を混ぜて呑んでいたから…

天ぷらに縮み秋刀魚の味弾け(あ)

午前勤務。今日は学校プールの開放日で、学校は午前と午後の二回プールを開放するが、学童が利用するのはそのうちの午前の部だけ。以前はプールの監視員も学童の職員が担当していたと聞いたが、学童保育の支援だけでも大変なのに、プールの監視もしなくては…

そを向きてよそよそしかり庭の百合(あ)

今日はトイレ掃除当番。台風5号の影響で臨時に休んだ8/7(月)のトイレ掃除当番が、今日出勤してシフト表を確かめたらしっかり復活していた。別にトイレ掃除が嫌だというわけではない。逆に、臨時の日々雇用の私を、特別扱いせずにトイレ当番の頭数に入れて…

雨に散りいよよ色増す百日紅(あ)

青森の実兄に供物を送る。青森の実家は取り壊されて既になく、先祖代々の墓守は8歳年上の実兄が担っている。実家を解体する時に仏壇を市街地に住む実兄の家に移し、後の世話を全て実兄夫婦に任せて私は伊豆へ移住を決めた。先祖の墓参りは、高校のクラス会で…

脚開き尽くして蜘蛛は壁飾り(あ)

今日は午後勤務、の予定が急遽休みになった。昼12時半になり、まさに家を出ようかと思ったその時、職場から電話が入った。リーダーからである。「台風5号の接近で大雨警報が出ていて、今はそうでもないけど、これから雨が益ます激しくなるということだし、そ…

面影は年々淡く花芙蓉(あ)

【写真】芙蓉。家から急坂を下りきった五叉路に昔ながらの赤い郵便ポストがある。そのポストの左脇に白いムクゲ、右脇に芙蓉が咲いている(ムクゲと芙蓉は花の形が似ている)。もともとここは旧下田街道の一本道が通っているだけで、後から駿豆線の踏切を渡…

神輿子に氷菓配れる角の家(あ)

ブログは基本的に毎日書く。毎日書くから日記みたいなものだが、読者は私以外にネットの向こうに複数いることを意識して書いているから、そういう点では私的日記とはちょっと違うと思っている。習慣とは恐ろしいもので、毎日書いていると、孫の世話などで書…

花火の間継いで出湯の夜景かな(あ)

学童保育の手伝いをして2週間が過ぎた。一緒に遊んでいて去年と違うと思ったのは、本将棋を指す子が多くなったということである。去年は「先生、将棋やろ?」といえば「回り将棋」のことだったが、今年は「本将棋」の意に格上げされた。だから普通に将棋とい…

西日濃く沁みて病院ヘリポート(あ)

【写真】返照の順天堂病院。正式名称は「順天堂大学医学部附属静岡病院」。屋上にドクターヘリポートがあり、静岡県東部の基幹病院と位置付けられる。私が神奈川県に勤めている時に糖尿病で教育入院し、いずれ伊豆に住むことになるのだったら継続治療はここ…

西瓜食ふ縄文人の血の確か(あ)

【写真】スイカ割りの孫。孫娘がスイカにじいじの顔を描くんだと言ってマジックで私の顔を描いた。孫娘はともかく絵が好きで、インスピレーションが湧けばどこにだって絵を描く。スイカは下のコンビニで買ってきた。コンビニには地元のとれたての野菜が毎日…