いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

幌だけの薪置き場あり冬支度(あ)

今日薪を運んでくれたピザバス屋さんが、「興味がおありでしたらどうぞ」と、一枚のチラシを置いていった。 それには、「みんなで、お米をつくりましたー!!」とあって、種籾をまくところから稲刈りをして天日干しするまでを、9枚の写真入りで説明されてあっ…

航跡を残し晩秋雲の富士(あ)

今日は校外学習で沼津・三津(みと)シーパラダイスに行ってきた。写真を100枚弱撮ったが、その中から子どもたちの写っていない写真をいくつか載せる。 こんなのを見てきたんだと思っていただき、楽しかったと感想を述べた子たちの思いを感じていただければ嬉…

恥ぢらひを雲に隠して後の月(あ)

昨日に続いて東奥日報コラム「天地人」から。 今日はハクチョウの話。青森県東津軽郡平内町に、浅所(あさどころ)海岸という、ハクチョウの飛来地で知られる遠浅の海岸がある。 平内町は青森市の東に隣接し、津軽三味線を世に広めた名人、高橋竹山の出身地で…

豆腐屋のラッパ遠のく秋の暮(あ)

私が「たて書コラム」に目を通すとき、とりわけ期待するのが東奥日報「天地人」である。 東奥日報は青森県を代表する新聞で、現在の発行数は21万2706部(2019年4月ABC)。私が幼年の頃はどれほどの発行部数だったか知らないが、吹雪の元旦に新聞屋さんが運ん…

首もたげ茂みより出づ石蕗の花(あ)

午後7時から自治会三役会(区長・副区長・会計)。午後6時半のつもりで公民館に出かけ、10分過ぎても誰も来ないので区長に電話を入れた。それで7時に変更になったことを知った。そういえば先日、会が7時からになったとLINEで確認していたのに、まるでそのこと…

ランタンに火灯らずとも蔦あれば(あ)

北国では、本格的な冬支度をしている頃だろうか。そんな思いで「たて書きコラム」を福島民友新聞「編集日記」まで目を通す。 「たて書きコラム」に目を通すときの一区切りは福島民友新聞で、次の茨城新聞以降は時間に余裕がある朝だけしか目を通さない。理由…

山茶花の誰にうつすら紅を引く(あ)

10/23(金)、iPhone12とiPhone12 Proが発売された。さらに、11/13(金)にはiPhone12 miniとiPhone12 Pro Maxが発売される。 前回はiPhone11を見送ったが、今回はどうしようか迷っている。いちばんの関心は、5Gではなく、カメラ機能。それも、ナイトモードでタ…

止まる草見つけゆるりと秋の蝶(あ)

休日の朝はいつもより遅く起きる。一応アラームは3時に鳴るが、それを止めてまた布団に潜り二度寝する。ああ、二度寝ができるんだと、休日を実感する。 遅めの朝食を摂ったあとは、一週間分の洗濯物を洗濯機にぶっ込み、挽きたてのコーヒーを飲みながら庭を…

わなわなと雨滴らせ秋ざくら(あ)

ふと気がついたら、カウンターの椅子に座ったまま眠りこけていた。帰宅して、次にアップする「書」を書いてひと段落し、椅子に身を投げていたときだった。よほど疲れていたのだろう。 怒涛の一週間がようやく終わった。担任の先生の体調が恢復(かいふく)せず…

うそ寒やごみ当番の鍵二つ(あ)

湯屋から帰ってきて、精肉店で買ってきた焼き鳥生肉(かしら)を焼いていたら、来客があった。時計は午後7時を回っている。 玄関ドアを開けると、若い女性が立っていた。首にぶら下げている名札を見せ、TOKAIケーブルネットワークの者だと名乗る。私が現在使っ…

病院の花壇の花の秋うらら(あ)

職場から直行で大場の病院へ向かう。月に一度の定期検診である。 病院は今日も混んでいた。午後診の始まる3時前には病院に到着していたが、駐車場はすでに満車。待合室のベンチも全て塞がっていて空いているベンチはなかった。 待合室の壁には、水曜の午後は…

秋の色いよよ濃くして山の里(あ)

今日は支援員としての限界を感じた日だった。 支援員は、子どもの学習発達の程度に応じて「支援」する立場にあり、「指導」をしてはいけない。指導は正規の担任、もしくは教科授業担当者が行うもので、支援員は指導してはいけないと、そう弁えてきた。 担任…

形相は鬼か仏か柿紅葉(あ)

先週10/16(金)に封切られたアニメ映画「鬼滅の刃」が話題だ。10/16(金)〜18(日)の3日間の興行収入が46億円を突破したという。<https://news.yahoo.co.jp/articles/b3dc94a094cb6549481aa99cf538e1ad13bd9d65> 原作は、漫画家・吾峠呼世晴(ごとうげ・こよは…

蜘蛛の巣に遮られ葉の落ちきれず(あ)

昨日は雨、今日も雨かと思ったら日が出た。それで昨日洗濯し、部屋干ししていた洗濯物を外に出す。 部屋干しした洗濯物は、夜通し扇風機で風を送ってあったのであらかた乾いていた。出た日光はすぐに雲に遮られたが、外の風に当てた方が洗濯物も喜ぶだろうと…

そぞろ寒レトルトカレーとゆで卵(あ)

午後7時から「しゃぎり」の練習があるというので、公民館に顔を出した。 地元の人は小さい頃から「しゃぎり」に馴染んでいて、伊豆の人なら知っていて当然というふうに、「しゃぎり、しゃぎり」という。が、他所から伊豆に入った人は「しゃぎり」のことを知…

秋の暮出湯の宿に人もなし(あ)

担任の先生が体調を崩し、昨日は朝の会を終えてすぐに上がり、今日はお休みになった。昨日、無理をなさらず休めるときに休んでくださいとLINEしたら、ではお言葉に甘えてとお休みした。 昨日今日と代打で担任の仕事をやってみて、細々とした雑務があまりに多…

長き夜の漱石全集手に重し(あ)

【今日の一枚】石油ファンヒーター。 6年前にヤフオクで落札した。落札価格がいくらだったかは覚えていない。新品だけど訳ありの傷物で、確か、4,000円はしなかっかと思う。 今(10/16)、パソコンでブログの下書きを打っている。これまでの夏モードのままガラ…

訪ぬるはただ落葉にて我が庵(あ)

朝日新聞「apital」ディジタル版「『健康』は宗教 コロナ禍で加速、国が強制する危うさ」(10/11)を面白く読んだ。この記事は有料だが、私は朝日新聞ディジタル版の有料会員に登録しているので読める。 もともと「天声人語」を読みたくて有料会員になったが、…

秋深き肉屋看板猫の顔(あ)

出勤して、いつも通り下足を下駄箱に入れようとして蓋を開けたら、すでに誰かの下足があった。女性用の革靴である。 そうか、今日から教育実習が始まるんだ。私が今まで使用していた下駄箱の蓋には、<教育実習生>のシールが貼られてある。前の教頭先生が、…

出し尽くすすべてのものに天高し(あ)

土曜日曜と順延になっていた体育の部が、今日行われた。平日にもかかわらず、多くの保護者が応援に駆けつけた。 生徒の登校は7:50。その前から先生方はグランドに出て、連日の雨ですっかり消えてしまった白線を引き直していた。一体何時から準備をしていたの…

杉皮の郵便受や天高し(あ)

今日に延期になった体育の部がどうなったか気になって、タイムラプス撮影を早めに終えてiPhoneの着信メールを確かめた。すると、5:49に教頭先生からの体育の部延期のお知らせが入っていた。「グランドコンディションが予想以上に悪いため10月12日(月)に延期…

台風の日に子の古着届けらる(あ)

心配していた台風14号だが、伊豆に接近したかと思ったら、なんちゃってと南にUターンした。おかげで我がぼろ家は命拾いしたが、今後も台風は襲いくる。油断は禁物だ。 さて、今日(10/10)予定されていた体育の部だが、昨日の段階で10/11(日)に延期になったこ…

台風来るなら来いや波板屋根(あ)

例によって「縦書きコラム」に目を通していたら、今日の福島民報コラム「あぶくま抄」にいいものを見つけた。 NHKラジオ第一のドラマ「新日曜名作座」である。俳優の西田敏行さんと竹下景子さんの二人が、何人もの登場人物を演じ分けているというので、早速…

柊の葉にさす雨のやはらかき(あ)

体育の時間に、体育館で鬼ごっこと達磨さんが転んだをやった。体育館は横にバスケットコートが3面できるくらい広い。鬼になった私は、いい歳こいて逃げる子たちを追いかけ回し、一人をとっ捕まえたところで息が切れてステージの上にひっくり返ってしまった…

秋霖の来て哲学の小径かな(あ)

外は冷たい雨が降っている。こうしてパソコンに向かってブログの下書きを書きながら(10/8早朝)、小止みなく波板屋根を叩く雨音を聞いている。 雨は夕方頃から降るかと思っていたが、だいぶ早まって、昼休みからパラパラ降り始めた。5校時の3年学年種目の練習…

金木犀香を闇に浴び湯屋帰り(あ)

私はマスクを玄関脇のフック(海岸から拾ってきた流木の枝)に引っ掛けてある。バイクの鍵を引っ掛けておくフックと同じ場所で、出かけるときにマスク着用を忘れないようにするためにそうしている。 私は新型コロナが騒がれて市販のマスクがどこへ行っても手に…

秋深き路地裏に見る摩訶不思議(あ)

「天地人」は私の生まれ育った青森の地元新聞「東奥日報」のコラムだが、こうして青森を離れて伊豆でシニアライフを送るようになっても、「縦書きコラム」を通じて読めるのはありがたい。読むと、なんというか青森の匂いみたいものが感じられて、読まないで…

天高く空き家の草も刈られけり(あ)

吉田兼好『徒然草』第百十七段に「友とするに悪(わろ)き物、七(ななつ)あり」と見える。いわく、①高くやむごとなき人(→高貴な人)、②若き人、③病(やまひ)なく身強き人、④酒を好む人、⑤猛(たけ)く勇(いさ)める兵(つはもの)(→喧嘩っ早い人)、⑥空言(そらごと)す…

狩野川に秋の花火の鎮魂歌(あ)

今日明日とカミさんの休みが取れてあることは、前回来た時にそう言っていたから知っていた。孫の都合がつけば伊豆に連れて来るようなことも言っていた。が、今朝になっても何の音沙汰もない。で、「来るの、来ないの、どっち?」と昼にメッセージを入れたら…

毬栗の割れて女将の里見ゆる(あ)

今日は合唱コンクール。朝から校舎内のそちこちで歌声が絶えなかった。 私は保護者の受付を仰せつかり、会場で合唱を聴くことができたのは、2年の3クラスだけだった。それは受付を担当した他の先生が、見に行っていいよと言ってくれたからで、言ってくれなか…