いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

空の青いよよ伸ばして夏の庭(あ)

パソコンでブログの下書きを打っていたら、なんともおしゃべりな鳥がうるさいくらいに鳴き出した。なんだ、朝っぱらからやかましい。こんなにやかましい鳥って、この界隈にいたっけ。ここまで来たら、むしろ騒音です。ウグイスよ、ホトトギスよ、負けるな負…

脚広げ蜘蛛の矜持や食器棚(あ)

昨日、 第1回SHIBUYA的文芸コンテストからご丁寧なメールをいただいた。 「受賞された方には、明日(5/30)の18:00までにスタッフよりお電話にてご連絡させていただきます」 昨今多用される「……させていただく」という表現が気になって仕方がない。一体いつ頃…

休館の宿や泰山木の花(あ)

今日は5/31締切の公募作品を一気に仕上げた。 原稿用紙5枚以内の規定でありながら、1等賞が100万円とあって、応募数も桁違いに多い。去年の例だと14,068というから相当な人気だ。 選考委員が、これまたすごい。西本鶏介、立原えりか、角野栄子、中井貴恵、宮…

梅雨晴れ間花三色に背を伸ばす(あ)

1日1レースと決めて地方競馬に投票している(馬券を買っている)。 投票の種類は「ワイド」というやつで、3着までに入る3頭の馬を当てるというもの。これは、例えば3着までに入る馬の番号(馬番という)が1〜3の3頭だと予想したら、1-2、1-3、2-3の3通りの組み合…

郵便の届かぬ雨や栗の花(あ)

未明、いつも通りMacでブログの下書きをしようとしたら、画面右端からOSのアップデートの知らせがぴょんと飛び出した。案内には、アップデートに約15分かかるとある。で、15分くらいならいいかとアップデートのボタンをクリックした。それがいけなかった。 1…

夏暁の虫食ひの葉やわれも虫(あ)

そろそろ5/31締切の公募作品を仕上げねばと思っているところへ、「公募ガイド」からメールが届いた。 題して、「1日10分から始める文章練習」。メールでは、その練習方法を3パターン紹介していた。①三題噺②他人の文章を直す③日記をつけるの3つ。 どれも、何…

枇杷もぎり酸味の奥の甘みかな(あ)

三島・大場の病院の定期検診。前回行ったときに、主治医の診察は水曜の午後が比較的混むと知り、ならば水曜を避けて月曜か火曜の午後に変更しようと思って今日出かけた。 なのに、今日も混んでいた。月曜だったらよかったのかな。月曜の方が休み明けで火曜よ…

恥ぢらへる乙女と見えて花さつき(あ)

午後3時から公民館花壇にサルビアと日日草の苗を植える。 先週の地区清掃のときに敬老会の方から、「来週の月曜(今日)の午後3時から花の苗を植えるので、よかったらどうぞ(顔を出してください)」と声をかけられていた。それで、スマホのスケジュール表に予定…

かたばみの花咲く猫の秘密基地(あ)

【今日の一枚】ムラサキカタバミ(紫酢漿草) 黄色い小さな花をつけるカタバミは、庭のいたるところに顔を出しているが、ムラサキカタバミはここだけに咲く。ここ、というのは6畳和室の濡れ縁下の脇で、濡れ縁下には、プランターに入れる培養土や肥料、それに…

地を這つてでも咲かねばと杜鵑花咲く(あ)

ワーケーションという言葉がある。 ワーケーションとは、「ワーク」(労働)と「バケーション」(バケーション)を組み合わせた造語で、観光地やリゾート地でテレワークを活用し、働きながら休暇をとる過ごし方。在宅勤務やレンタルオフィスでのテレワークとは区…

独りある独り甘夏ママレード(あ)

【今日の一枚】冷蔵庫に仕舞ったマーマレード。 甘夏マーマレード作り第二弾。 庭の甘夏を7個(第一弾は6個)もいでマーマレードに作った。グラニュー糖は前回同様1kg。 グラニュー糖がなくなったから今年はこれで一段落なんだけど、庭には直径15cmほどの甘夏…

喰ふ人のいない甘夏ママレード(あ)

てっぺんかけたか、てっぺんかけたか。 ホトトギスである。昨日までウグイスの鳴き声で目を覚ましていたのに、今日からその役目がホトトギスになった。 ホトトギスの鳴き方に「特許許可局」という舌を噛みそうなのがあるが、私にはどうもそんなふうに聞こえ…

てかてかと濡れてかてかと雨蛙(あ)

カミさんが来たとなれば、雨が降ろうが風が吹こうが、水汲みである。 カミさんにどっちへ行く? と訊いたら、月ヶ瀬と言う。 どっち? というのは、無料で提供してくれるミネラル・ウォーター会社の湧き水か、有料だが沸かさなくても飲める月ヶ瀬の湧き水か…

伊豆に雨ぱらりぱらりと山法師(あ)

カミさんが、午後3時を過ぎたところでやってきた。 カミさんが横須賀を発ってから伊豆に着くまで、アプリ「探す」でずっと追跡。このアプリは、iPhoneの持ち主が今どこにいるかがたちどころに判るもので(電源を入れてあれば)、別にカミさんがどこにいようと…

梅ジュース仕込み流るるアマデウス(あ)

今日の毎日新聞社説で、「デジタル時代の終活」について触れていた。 冒頭、「家族が亡くなった後、故人のパソコンやスマートフォンのデータに遺族がアクセスできなくなるなど、デジタル機器をめぐるさまざまな問題が生じている」とある。 まさにおっしゃる…

紫陽花や何色となす浅みどり(あ)

一二三荘へ行ったら、「ただいまの時間、男湯は掃除中で入れない」と女将さんが言う。 改めて時計を見たら午後5時半。こんな時間に掃除をするはずがない。何かあったのかと女将さんに訊いたら、掃除をする羽目になった経緯は話さず、「ただ……」と言って、「…

夏めくや具沢山なる皿うどん(あ)

4月からどこへも働きに出なくていい身分になったというのに、心のゆとりがまるでない。おかしいな、悠々自適の生活を送るはずだったのに。 やはり、蓄えがないというのは厳しいね。その上借金がまだ残っているというのだから話にならない。 少しは小遣い稼ぎ…

不揃の梅一同に尻青き(あ)

【今日の一枚】青梅。 一二三荘の玄関三和土(たたき)のテーブルに梅の実が10袋ほど置かれてあった。昨日、女将さんに「今年の梅はどうですか?」と声をかけたら、「今年はだいぶ成長が早くて、(家の)裏の梅なんか落っこちはじめてるのよ。お客さんが駐めたバ…

朝かげを葉に滴らせサンドかな(あ)

「天使とは、美しい花をまき散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者である」 これは、クリミアの天使と称されたフローレンス・ナイチンゲールの言葉。 昨日の日めくりカレンダーには「看護の日」とあり、ローカルニュースでも富士市の看護学校の戴帽式…

小宇宙ステーションとや花葡萄(あ)

「 SHIBUYA的文芸コンテスト」さんからメールが届いた。 このたびは「第1回 SHIBUYA的文芸コンテスト」に作品をご応募いただき、誠にありがとうございます。 だって。私の応募した作品、無事届いてたんだ。.txt形式の作品をメールに添付して送って以降、うん…

甘夏の花白くして実を急かす(あ)

昨日のブログアップが3000回目だということに今日気づいた。 しかし、これといった感慨はない。 さすがに1000回のときは、よくぞここまで続いたといった感慨めいたものは多少あったけど、2000回突破のときにはすでにそれほどでもなくなっていた。今回3000回…

踏石を濡らし見得切る青蜥蜴(あ)

昼、中華料理・大連のランチを食いに坂を下る。 大連は毎週月曜が20%offのサービスデーだから、私が大連に行くのは決まって月曜。530円で腹一杯になるからとても安上がりだ。 12時半に行ったら、おばちゃんにいちばん奥のテーブルを案内された。 ここの店は…

鳴く鳥の声さまになりさつきかな(あ)

「縦スクマンガ」というのがある。これは、縦スクロール漫画のことで、スマホなどの端末を、縦にスクロールしながらWEB上で読むフルカラー漫画のことをいうのだと、今週号の「公募ガイド」で知った。 漫画もスマホで読む時代になり、海外では今、縦長1枚の画…

洟垂れの小僧も老いぬ花いばら(あ)

午前9時半、大仁商店街の本屋から「公募ガイド6月号」が入荷したと連絡があった。夕方、湯屋へ行くついでに買い求めようと思ったが、今月号はどういう公募があるか早く知りたくて、10時を待ってカブを走らせた。 「公募ガイド」は先月号(4/9発売)からどっぷ…

トマト植ゑ雨いかほどと庭に立つ(あ)

小雨の中、傘をさして散髪に出かける。 店に入ると、葉加瀬太郎似の息子さんがびっくりしたように待合ソファから飛び上がり、「いらっしゃいませ」と挨拶したものだ。なんだか、こっそりいけないことをしているところへ親が入ってきて、いきなり悪事がバレて…

そんなまじまじと見んでも葱坊主(あ)

月に一度、新聞休刊日があって、今日はその日に当たった。 4月から暇にあかせて「たて書きコラム」を、気まぐれにタイピングしてtxt形式で保存している。使っているソフトは「縦式」というフリーのテキストエディタ。縦式と言うだけあって、縦書きメモの作成…

弱き強き風みな我に鯉のぼり(あ)

三浦哲郎『じねんじょ』(PDF)を読み返している。昨日紹介した文芸コンテストの制限字数が800字とあまりに少ないため、三浦哲郎のモザイク小説が参考になりはしないかと思ったのだ。 この『じねんじょ』は、今も私の中で最高傑作に位置付けられる短編小説であ…

背くともいよよ艶めく花あやめ(あ)

「渋谷ナイト編集部」で文芸コンテストを開催するという知らせをTwitterで受けた。 渋谷といえば「若者の街」というイメージが強いが、私にとっての渋谷は、大学1年から7年までを過ごした(えっ、4年じゃないの?)思い出てんこ盛りの街で、いわば青春時代その…

一滴がこの河となり風薫る(あ)

画を描き終えて、なお湯屋へ行くまで時間があったので、天気もいいし狩野川沿いを散歩してみることにした。 散歩は、狩野川の右岸を千歳橋(伊豆長岡温泉に行くときに渡る橋)まで下り、橋を渡ってから、今度は左岸を上って大門橋(沼津・内浦湾に行くときに渡…

背伸びして空たつぷりの夏野菜(あ)

【今日の一枚】庭のサンチュ。 プランターの中のサンチュがだいぶ窮屈になってきたので、間引きして半分の量にしました。もう少ししたら、さらにこれを半分に間引きます。 【書】「高寿」こうじゅ(No.686) 「年齢の多いこと。高齢。」(『旺文社漢字典』第…