いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

小満やグランドゴルフカコンカコン(あ)

スーパーに夕飯の弁当を買いに行ったら近所の料亭の女将さんがいた。 今日のサロン客の入りを訊かれ、おかげさまで盛況でしたと答える。 先日、この女将さんのところにサロンのポスターを届けにいったのだった。女将さんは今日がその日だとちゃん覚えていて…

もやもやが少しく消えて梅雨に入る(あ)

いや驚いた。 コミック誌今号に掲載された、期待の新鋭漫画家のことである。上手い。上手すぎる。これが新人の漫画家だなんて、とても思えない。 前号にも違う題材で載った。二作を読むにつけ、すごい新人が現れたものだと思う。 でも、一方で思う。 今はコ…

濛濛と気もそぞろなり七変化(あ)

床を離れてから床に就くまでの時間が、どんどん短くなってきているような気がする。 それだけ年を取ったということだな。 法則に則って、この世を去る日がすぐそこまで来ていることはひしと感じるが、だからと言って誰もそのことを口にしない。 それに触れる…

ローカルの貫通路幌夏軋む(あ)

気ばかり焦って、やるべきことがやれてない。 ただいたずらに時が過ぎるだけで、何も進展していない。空回りが続く。これじゃいけないと気ばかり焦る。その繰り返し。 休んだらいい。 休んで自分のやりたいことをやったらいい。 私のやりたいことって何? 絵…

夏の潮青くしてまた空も(あ)

きょうは朝から晴れ渡った。 バイク日和である。 というわけで今日はバイクで亀石峠を越えることにした。 のはいいが、慣れない路地に突っ込んだら、そこに警官が立っていた。彼は私のことを知っていた。私も彼のことを知っていた。が、違反は違反ということ…

噴水の瘤みなぎれる裏通り(あ)

【きょうの一枚】某講習会会場。 某講習を受けるのに伊東まで行ってきた。 この講習の会場は沼津がいちばん近いが、予定表を見たら会場が沼津になるのは秋の10月。いくらなんでも10月じゃ遅すぎます。 で、いちばん早いのは5月の伊東。だからしゃあないここ…

夏空にカコーンカコーンと音高く(あ)

カミさんからSNSが届いた。仕事は連休だが、伊豆へ行けないという。 箱根越えの運転が相当きつくなってきたようだ。伊豆へ行かないで家で横になっていたいと言ってきた。 いいんじゃない。ゆっくり休んでいた方がこっちも変に気を使わなくて済む。 私が二日…

夏の夕ガソリンスタンド幟旗(あ)

【きょうの一枚】ガソリンスタンド。 いつもここで愛車にガソリンを入れる。今日のレギュラーガソリン単価は172円。安いか高いかは判らない。が、カミさんが伊豆へ来ると、決まってガソリンが高いと嘆く。何を基準にそう言ってるかというと、自分の住んでい…

サツキ咲き今日の占い吉と出る(あ)

こうして庭を眺めながら珈琲カップを傾けて来し方行く末を思う。 なんで私は伊豆に住んで、毎日絵ばかり描いているんだろう。そんなに絵を描くのが好きだったっけ。伊豆に住んでいるのも絵を描くのも不思議な縁だ。そうとしか言いようがない。 定年退職した…

焼酎の友にもやもやもやもやし(あ)

夜中に目を覚ました。そのまま起きて文芸誌今号の万城目学著『三月の局騒ぎ』を「縦式」で模写する。 模写は何がいいかというと書き手の息遣いが直接伝わるのがいい。 逆によくないのは、時間がかかりすぎるということ。それだけのことをするために、どれだ…

夏シャツのただひたすらにホールインワン(あ)

本棚に那須良輔著『墨絵カット歳時記』を見つけてから、ディジタル絵手紙を好んで描くようになった。 絵手紙をディジタルで描くという発想はなかなかに今風だ。モノにもよるけれど、一つの作品を仕上げるのに5分とかからない。筆も墨も絵具もハガキもいらな…

いざ出番老舗漫画誌夏の陣(あ)

愛読しているコミック誌の出版元に電話した。 コミック誌は、これまで書店で買い求めていたが、前号から自宅に郵送されるシステムになった。上げ下げを繰り返していた本代がようやく定額に落ち着きそれができるようになった。 差し込みのハガキにその旨が記…

夏の庭三尺菖蒲事故見舞ふ(あ)

市役所に用があった。閉館時刻が迫って急いていた。わけでもないが、たぶん急いでいたのだろう、近所のT字路でバイクごと転けた。 ちょうどT字路を右折しようとしたら、そこに左折ランプを点滅させた対向車がいた。 対向車は私に気づいて車を停めてくれたが…

小満や和綴連綿仮名手本(あ)

青森の高校の同級生から会合のお知らせが届いた。六月に集会を開くから戻って来いという。 クラス会ではない。その期に卒業した連中に向けての案内である。 便箋の2枚目には、これまでの物故者の一覧があった。数えたら8人。そうか、もう8人も鬼籍に入っ…

雨降りの続き百足虫は家の中(あ)

【きょうの一枚】ムカデ(百足虫)。 iPadをいじっていたら、どこかでしゃかしゃか音がした。 何だろうと思って音の方に目をやったら、そこに一匹のムカデがいた。しゃかしゃかという音は、床をこするムカデが発した音だった。 逃げ足は思いの外素早い。胴体を…

手作の和菓子まつたり夏が来た(あ)

四月に地区の役員を降りてから、悠々自適の生活が戻りつつある。 が、意識がまだ尾を引いているようで、役職名で呼ばれたりするとつい反応してしまう。タダの人になったんだからと割り切ればいいのにできない。地域のために貢献したいという思いが強いとなお…

濃く淡く重なりあつて柿若葉(あ)

iPadのキーボードを昨日から探しているが、これといったものが見つからない。 どうして新たにキーボードが欲しいと思うようになったか。 パソコン本体でアプリ「メモ」を使っていて、文字変換が思うようにいかなくなってきたからである。それでストレスが溜…

青梅の尻を揃へて落ちにけり(あ)

大学で濃い一年を共に過ごした連中と星祭に会うことにした。 男八人衆のむさい連中だけど、当時を懐かしく語り合おうと集まることにした。 みんな七十を超したジジイばかりだから、いつくたばってもおかしくない。集まれるときに集まっておかないと、次に会…

自動ドアまで生垣の風薫る(あ)

一日の経つのがやたら早い。きっと年のせいなんだろうな。 やることがたくさんあるのに、どれから先に手をつけていいか判らない。 パッと頭に浮かんだことを忘れないうちにやろうとしている。ただそれだけ。 こんなんでいいのか。 よくないに決まってる。行…

菖蒲咲く道それぞれにまた明日(あ)

iPad用のキーボードが欲しくて電機量販店に走った。 Bluetoothキーボードは、以前、通販で購入したことがあるが、タッチ感覚が思ったほどでなくて、いつの間にか使わなくなってしまった。今はどこにあるかさえも思い出せない。 再び使いたいと思ったのは、大…

緑雨降る売り切れ道の駅の棚(あ)

【きょうの一枚】病院近くの「道の駅」。 定期検診の病院近くに「道の駅」がある。 病院を出たらやたら喉が渇いた。で、次の予定まで時間があるのをいいことに、時間潰しを兼ねて久々に「道の駅」に立ち寄ることにした。 5時閉店の「道の駅」は午後診だと間…

新緑のせせらぎ生足すね毛足(あ)

【きょうの一枚】第6回あるこう会。 病院に行ったらこんなポスターが目に留まった。 「5年ぶり」だそうです。そんなにやってなかったんだ。 最近、平らなところでも平気で躓くようになったからなあ。久々に三島のせせらぎを歩いてみるか。 【書】「鬱」ウツ…

流るるや黒髪平安花筏(あ) 

【きょうの一枚】十二単衣の黒髪。 書と墨画のグラフ誌「墨」の表紙にこの図絵があったので模写した。 お召し物の模様が半端ない。これを写し取るだけでも半日かかる。実際に筆で布に模様を手書きしていくとなると、もっと時間がかかるんだろうな。 合鍵のよ…

ちはやぶる神業平も春に老ゆ(あ)

暇さえあれば画ばかり描いている。暇がなくても描いている。それほど画にどっぷりはまっている。 なんだろう、変なの。 こんなはずじゃなかった。もっと時間たっぷりな悠々自適の老後を送るつもりでいた。 仕事を終え、リタイアして、そうして得た時間を地域…

ただ一首謳い残して春ゆけり(あ)

『古代文字字典』金文編がそろそろ終わりに差し掛かってきたので、金文に代わるものを探していた。そこで出会ったのが「書と墨画のグラフ誌『墨』」だった。 『墨』は(株)芸術新聞社が出している大型グラフ誌で、とにかく写真が豊富。年寄りが晩酌を零すの…

筍を茹でて来し方媼の手(あ)

【きょうの一枚】茹で筍。 きのう(4/25)カミさんが神奈川の横須賀から車を飛ばしてやって来た。 突然のことでびっくりするが、最近はそのびっくりが当たり前すぎて「突然」でもなくなった。 訊くと「そろそろ水を汲みに行かなきゃと思って」とかなんとか言う…

鯉のぼり目玉ぎよろりと棚の下(あ)

きょう(4/25)はコミック誌発売日。だと思って本屋に走った。 あった。棚から引っこ抜いて、ついでに文芸誌コーナーに回ったら、5月号が出ていた。相変わらず芥川賞発表号の背後に申し訳なさそうに置いてある。「芥川賞」は売れるのに「直木賞」が売れないの…

色落ちのせぬ花のままとこしへに(あ)

星祭りの幹事を頼まれて東京の居酒屋を探した。青森の郷土料理を中心に探したら、あるある、ごちゃまんとある。 驚いた。青森が東京でこんなに巾を効かしているなんてちっとも知らなかった。 渋谷ならかつて闊歩して隅々まで知っていると思っていたが、東横…

筍を茹でやや生臭き時間かな(あ)

大学時代の友から、みんなで集ってどんちゃんやらないかという誘いがあった。これまで新型コロナ蔓延で自粛していた集いである。 そいつらとは大学で濃い一年を過ごした。 得体のしれない胃病に襲われて入院したのもその年である。北海道の馬牧場でアルバイ…

盛り過ぎ散るや躑躅の潔さ(あ)

【きょうの一枚】庭のモチツツジ(黐躑躅)。 庭に「花車」というツツジが今を盛りと咲き誇っている。 もう一つ、南隣家との境に別種の黐躑躅が植わってある。 白い五弁のうちの一弁だけ赤いメッシュが走っていて、胸騒ぎするような美しい花だなあと見ていた。…