いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

蜥蜴出づ里に馴染める人多少(あ)

午前中、庭の手入れをしながら(と言っても、ミニ菜園の草をむしったくらいだが)宅配便を待つ。通販で書道半紙を2箱(1箱1000枚)買い、それを今日の午前中に届けてもらうようお願いしていた。これを来年度の書写に使う。書道半紙はクール宅急便のトラック…

邪気のない日を送らばや桃の花(あ)

大場の病院で定期検診。体重は前月より1kgほど減ったが、血糖値とHbA1c値が、両方とも前月の数値を上回った。特にHbA1cは軽々とレッドラインを突破した。これまで定期検診を続けてきた中での最高数値に達した。まずい。「昨日は送別会で、ちょっと呑み過ぎま…

会ふ人も別るる人もこの桜(あ)

今日は離任式。離任される先生は17名、残る先生は18名。ほぼ半数が入れ替わるかたちになった。半数が入れ替わるってすごいですね。中学校の人事異動って、毎年こんな感じなんだろうか。これだけたくさんの人が離任するとなると、最後の挨拶もそう長々とは話…

足高の丘や母子の花筵(あ)

東部運転免許センターへ行って免許更新をしてきた。東部運転免許センターは沼津の足高にある。昨日の大仁警察署で説明を受けた行き方は、伊豆中央道を通ってとか言う乗用車を前提としたもので、カブの私にはまるで参考にならず、家に帰って改めてGoogleマッ…

石楠花の道しなやかに折れ曲がる(あ)

バイクの免許更新手続きの知らせが届いて大仁警察署に行った。そうしたら1時間の講習を受けろと言う。講習は4月6日(金)か12日(木)のどちらか都合のつく日を選べと言われ、どちらも都合がつきませんと言ったら、では足高(沼津)の東部運転免許センターへ…

リンゴ苗植ゑ亡き母の野良の顔(あ)

ゆったりした春休みだ。 春休みなったらのんびり絵を描こうと思いながら、絵は2週間前に描いたきりで、春休みに入ってから一枚も描いていない。絵は描きたいときに描けばいいと思っていて、これまではその描きたい気持ちがそんなに長い間隔でなく訪れていた…

かつて僚今は朋にて蓬餅(あ)

【写真】餅搗きは「こね」が大事。 いずぃなり会の2日目の恒例となった餅搗き。神奈川に戻ってから仕事が待っている(日曜なのに)車組2人のために、餅搗きの時間を早める。今回用意したもち米は2kg。去年は3kg搗いて、食い切れずに土産にだいぶ持ち帰って…

朋の来て春の囲炉裏の語りかな(あ)

【写真】賑やかな囲炉裏。 今年で第6回を数えるいずぃなり会。毎年この日を楽しみにしている。メンバーは私が退職した年の卒業学年団で、卒業式を終えた後の記念旅行はどこに行こうかという話があったとき、よかったら私のセカンドハウス(当時)でと提案し…

春風の暖簾めくれる定食屋(あ)

今日、通販でKindle版『坊ちゃんの時代』(谷口ジロー)を全巻(5巻)購入。1巻540円。 この人の画はビッグコミック誌上で知った。去年(2017年)2月に69歳で亡くなった時に特集が組まれ、その画を見て、特にその緻密な風景描写に感嘆した。これはすごい、こ…

閃きの一手の欲しや芝青む(あ)

【写真】定石の勉強。 碁石を並べて定石の勉強です。いつも序盤でポカをして形勢が悪いまま終局になるパターンが多いので、春休みを利用してじっくり定石の勉強をしようと思った。囲碁サロンの上段者と対等に打ち合えるようになりたいという一心です。お手本…

鶯の訪ね来て庭らったらた(あ)

春分の日。朝から冷たい雨が降る。テレビでは御殿場の降雪の様子が映し出され、テロップの大雪警報に伊豆の国市も含まれていたが、私の住んでいるところに雪は降らなかった。私のところよりもう少し上の田中山では雪が降っていたんじゃないかな。 こういう時…

白木蓮に「おつかれ」と言はれたやうな(あ)

午前、修了式。午後、卒業式。卒業式には市長も出席。市内には中学校が3校あり、市長は毎年順に中学校の卒業式に出て、今年は本校がその順番に当たっているらしい。市長が来賓祝辞を述べ始めると、咳がしばしば祝辞を遮った。話そうとすると咳が出て、その度…

まごころは手作りのその桜の木(あ)

「第二卒業式」というのがあることを今日の帰り際に知った。明日の卒業式と29日の離任式では、それでなくても忙しい校長先生から業務日誌に押してもらうハンコをいただけないと思って、その2日分の業務内容を鉛筆書きで記入し校長室へ持って行った。ハンコを…

茎伸ばし陽を手繰り寄す花いちご(あ)

午前中、布団をデッキに干したまま「まごころ市場」に行く。「まごころ市場」は久しぶりだ。前回行ったのがいつだったかを過去のブログで確認したら、去年の8月8日に行っている。おお、半年以上行ってなかったか。前回は青森の実兄に伊豆産の干し椎茸を送る…

塩漬けの芋しゃりしゃりと春の中(あ)

【写真】キクイモの塩漬け。 坂の下のコンビニに頼んで田中山の「親方」にキクイモを掘ってもらった。「親方」とは、コンビニ店長がそう呼ぶ田中山農家の人で、その日に採れた野菜を毎日畑から運んで来てくれる。コンビニに並ぶ野菜は日によって異なるが、季…

土佐水木朝の光をひとつひとつ(あ)

カミさんが伊豆に来ている。昨日の夕方来た。前日のメッセージで来ることは知っていた。メッセージは「明日、市役所に行く用事があるので、伊豆へ行く予定です」とだけあって、市役所にどんな用事があるのか、何時頃到着するのか判らない。まあ、いつものこ…

犬ふぐり畑に何を植えようか(あ)

書写の時間に書いた「龍」の字をビニール凧に貼り、いつか凧揚げをしようと思いながら果たせず、今日まできてしまった。できれば全員揃ったところでやろうと思っていたが、3年の子が今週ずっと休んでいて全員揃わない。来週20日(火)が卒業式で、やるなら今…

かしわ祭たぎるその血を卒業子(あ)

朝、タイムカードを押そうとしたら校長先生に声をかけられた。「先生の、あれ、卒業生に送ることば、とってもよかった、感動しちゃった」。そう言われると面映ゆい。「卒業生に一言お願いします」と三年付きの先生に花びら型の紙片を渡されたのは先週の火曜…

夕光映えてゆらゆら花馬酔木(あ)

今日の午後は「感謝会」。「感謝会」とは「三年生を送る会」のこと。吹奏楽部の「糸」の演奏に導かれて3年生が入場し、1、2年生は拍手で迎える。全体が揃ったところで、3年生は1、2年生側に向き直り、互いに向かい合う格好で「生徒会歌」を合唱し会が始まる…

水温むボンドだらけの子らの指(あ)

【写真】ALTによる英語の授業風景。 紙を貼り付けて桜の幹を作っている。作業中のやりとりは全て英語。できあがったのをどうするかというと、これをALTが各クラスで取り組んだ成果として展示コーナーに飾るのである。この取り組みは通年で行い、クラスの話し…

花韮に告ぐ密やかのさようなら(あ)

テレビでNHK囲碁トーナメント戦を見ているところへ「光テレビ」の工事の人がやって来た。3月4日だった予定を今日に延ばしてもらっていた。工事といっても簡単なもので、テレビの後ろに弁当箱みたいな箱を一つ置き、それに光ケーブルを配線するだけ。囲碁トー…

歯の治療しに行くんですつくしんぼ(あ)

午後3時、茅ヶ崎の歯医者で治療。たかが歯科衛生指導を受けるために、わざわざ2時間(往復4時間)かけて茅ヶ崎まで行くのは時間と交通費がもったいない。伊豆に完全に引っ越したことだし、そろそろ茅ヶ崎まで通うのはやめて近場で手頃な歯医者を探そうと思う…

赤く白く同じ定めの椿咲く(あ)

「このたび市非常勤職員として雇用されるにあたり、……」。市教育委員会から受け取った「承諾書」である。「非常勤職員身分等取扱要綱の規定を遵守するとともに、誠実かつ公正に職務を遂行し、雇用期間が終了したときは異議なく退職することを承諾いたします…

皺深く一つ刻んで春椎茸(あ)

5校時は卒業式歌をクラスで練習。卒業生の歌う「3月9日」以外の「ひまわりの約束」「次の空へ」「桜の季節」の3曲を歌う。式歌に決まったこの3曲をYouTubeで聴いた時は、とても歌いこなせないと思った。1曲がせいぜいだろうと思っていた。1週間前に楽譜が配…

ここからの富士は芭蕉も知らぬ春(あ)

4校時の「道徳」の時間に、Eテレの「オンマイウェイ」という番組(10分)を見た後、「仕事のやりがいって何だろう」というテーマで話し合った。その時、1年の子から「先生にとって、仕事のやりがいって何ですか?」と訊かれた。私は「君たちの頑張りを応援で…

淡紅の椿の雨の朝湯かな(あ)

【写真】庭のピンクの椿。 庭には赤、白、ピンクの椿が植わってあって、このピンクの椿がいちばん花を咲かせている。赤と白はまだ蕾。でも、いずれ咲くにしても数はこれほど多くはなく、ポツリポツリと数える程度。ピンクの椿はちょうど浴室の目隠しの役目を…

剪り残る枝の白梅濡れそぼつ(あ)

給食の時、1年の子が、昨日の日曜に一緒に遊んだ3年の子の話を聞かせてくれた。遊んだのはその子と3年の子と2年の子の3人。3人で、修善寺まで自転車で出かけた。どんな遊びをしたかは言わなかったけれど、帰りは大仁駅で解散になった。その時、3年の子が自転…

春潮や陣屋太鼓の鳴り渡る(あ)

【写真】三浦マラソンのスタートを待つ白バイ。 今年は砂浜に張るテントが、去年と比べてだいぶ増えた。 マラソンの応援に駆けつけたファミリーは、選手が走っている間、こうして波と戯れたりして選手の帰りを待つ。 またはテントで販売される地元の野菜や海…

梅が香にひらり下校の子らの声(あ)

【写真】梅と富士山。 校門を出た最初のカーブに梅が満開に咲き、真正面に富士山を仰ぐ。梅の脇で咲く出番を待っているのは桜の木。これが咲く頃には坂は桜のトンネルになる。校門を出るのが子どもたちの下校時と重なった。時間は午後4時少し前。以前は3時半…

ゆさゆさと蕾の枝を春疾風(あ)

5校時の音楽の時間、クラスに音楽の先生がやって来て卒業式歌の楽譜を配った。その楽譜の数がなんとA3版11枚。これを20日の卒業式まで練習して覚えるという。いや、いくら何でもそれは無理でしょう。と思うのだが、音楽の先生は子どもたちをぐいぐい引っ張っ…