いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

穏やかに寝起き襲へる蜘蛛の糸(あ)

夕方、平塚「海楽人」で月例呑み会。藤沢に住んでいるときは淡彩画の画材を藤沢駅ビルの「世界堂」で調達していた。それでこの4月から伊豆に完全移住して、さて、伊豆のどこぞに画材専門店がないかと探していた。が、そんな店は近くにない。弱ったこれからは…

真直ぐとゆかぬ胡瓜のあるもよし(あ)

【写真】ミニ菜園の胡瓜。今年はミニ菜園に胡瓜の苗を4本植えた。3年前に胡瓜を植えた時はこれでもかというくらいたくさん生って、慌てて浅漬けの素を買って来て大量に胡瓜の浅漬けを作ったものだが、今年はどういうわけか、この1本しか生っていない。連作障…

朝顔の露に語れる月日あり(あ)

【写真】孫娘の植えた朝顔が咲いた。去年の4月下旬、横浜の呑み友が伊豆へ遊びに来たとき、湯ヶ島まで水汲みを頼んだ。行ったら水汲み場の横に朝顔の苗が置かれてあり、ご自由にお取りくださいと書かれてあったので2株いただいて来てミニ菜園の端に植えた。…

皿に塩ふつて焼酎なみなみと(あ)

【写真】桜えび塩。大場の病院の帰り「伊豆 村の駅」で買った。500円(税別)。早速これを、カミさんが作り残していったかき揚げの天ぷらにふりかけて食ったが、味は、う〜ん、よく判らない。店のサンプルを舐めてみたときは結構しょっぱかったんだけどなあ…

夏座敷碁打ちこぞりて本因坊(あ)

【写真】伊豆地区囲碁大会の新聞記事。看板氏が私に見せたいとわざわざ水晶苑まで持ってきてくれた。看板氏は、「私は囲碁のことは分からないが」と前置きし、「この新聞に紹介される人のように、大会に出て活躍してください」と平気で言うから弱る。そんな…

雨雫宿し若柚子青搾る(あ)

昨日、小田原で孫の世話をした後、カミさんの車で伊豆へ戻って来た。孫たちは伊豆で過ごす時間よりも、小田原で友だちと遊んでいる時間の方が楽しいと思うようになってきた。いずれそういう日がやってくることは判っていたつもりでも、いよいよやってきたと…

尊徳の田の面守るや通し鴨(あ)

小田原で孫の世話をする。午前9時過ぎに孫の家に着いたら、孫はそれぞれの友だちと家の中で遊んでいた。お兄ちゃんは友だちと並んでテレビゲーム。孫娘は友だち二人と鬼ごっこ。これまでは兄妹二人で遊ぶシーンがほとんどだったが、ようやく兄妹を離れてそれ…

梅雨晴れ間老いを自慢と碁石打つ(あ)

【写真】和蒸籠。今週火曜、ヤフオクで落札した。入札者は私以外にもう一人いて、締め切り直前の競り合いになるかと思ったが、そうならなかったのはちょっと拍子抜けのラッキー。送料1,180円は商品価格よりも高かったが、トータルで市販の5分の1程度で手に入…

梔子の咲く坂乙女上り来る(あ)

水晶苑から帰った夕方は、歩数を稼ぐために近所を散歩することにしている。地区の管理事務所前に無人のミニトマト販売所があって、保冷剤の入った発泡スチロールの箱に訳ありミニトマトが100円で売られている(訳ありのワケは形が不揃いということらしい)。と…

雨蛙それでよろしい雨宿り(あ)

朝から雨が降り続いた。昼になっても雨脚が衰えず、土砂災害を警戒せよとのアナウンスがラジオ番組の途中で流れるに及んで、今日は水晶苑へ行くのを諦めた。昼飯は昨日スーパーの安売りで買ってきたカップ麺で済ませる。●清の「どん兵衛 鴨だしそば」。しば…

白雲をぐいと手繰らん青葡萄(あ)

【写真】ぐんぐん伸びるデラウェアの蔓。5月4日↓5月12日↓6月20日↓去年初めて結実したデラウェアが、今年は待てど暮らせど新芽が出ず、4月になってもずっと冬枯れのままだった。ああ枯らしてしまったと、すっかり諦めて蔓を根元からバッサリ切り落としたら、…

子燕の知る青い川青い空(あ)

田京の「大連」でランチを摂ったあと、大仁の水晶苑へ向かう。月曜はこのパターンになりそうだ。何せ月曜は650円のランチが520円で食える。だから私は「大連」へは月曜しか行かない。通常の650円だってそれほど高い値段だとは思わないが、同じランチを20%オ…

川風を入れて碁打ちの夏座敷(あ)

私が見るテレビ番組は決まっている。サッカー日本代表の試合生中継、日曜のNHK大河ドラマ、同じく日曜のNHK杯テレビ囲碁トーナメント戦の3本である。そう言うと、ニュースとか天気予報とかは見ないの? とよく訊かれるが、ほとんど見ないと答える。ニュース…

三味の音のふと止み紫君子蘭(あ)

水晶苑の囲碁サロンにデビューしました。昨日、白髭氏が「だいたい午後1時頃に集まって碁を打ち始める」と言っていたので、それより少し前に水晶苑に着くように家を出た。ランチを外で食べようと思ったが、どこも混んでいそうな時間帯だったので、昼飯は買い…

時に憎まるることあり夾竹桃(あ)

水晶苑の風呂場でトリを務めるのは、これまでアマデウス3時半氏と決まっていたが、今日は違った。3時半氏より後に入って来たのは、顔に立派な白い頰ひげを蓄えた仲代達矢ふうの人である。私もこれまで何度か一緒になって顔だけは知っている。で、その人が湯…

陰あれば陽もありぬべし梅雨の蝶(あ)

【写真】クロヒカゲ。朝、ゴミを捨てに行く坂の途中で羽を休めていた。家に帰ってネットの図鑑で調べ、羽の模様から最初はジャノメチョウだと思ったが、ジャノメチョウの時期は7月〜9月とあって、飛ぶ時期が若干早い気がした。で、よくよく見ると羽の模様と…

実梅の臀ほんのりとして色香(あ)

このところ毎日絵を描いている(模写だけど)。気がつけば6時間ぶっ続けで描いていることもある。そこまで描けばさすがに疲れる。が、それはどちらかといえば心地よい疲労感とでもいうべきもので、むしろ充実感があって晩酌も進む。絵筆を持っている間は絵の…

網戸して夕風もまた家の中(あ)

カミさんは10時半に戻って行った。今回、カミさんにも水晶苑の利用を勧めたが、気乗りがしないふうだった。150円だよ、12回まで無料の券がもらえるよ、と言ったがだめ。どうも「高齢者◯◯」という呼び方をする施設を利用することに抵抗があるらしい。でもまあ…

矜持あり古き模型に梅雨の蝶(あ)

朝早くから北隣さんにお客さんがあって、賑やかな話し声が聞こえてきていた。そのお客さんが帰った後、奥さんが家に顔を見せた。梅をもいだからちょっと来て、と私を呼ぶ。呼ばれるまま隣に行くと、玄関にもいだばかりの梅が大きな袋にたくさん入っていた。…

緑陰は源の水湧くところ(あ)

正午過ぎ、カミさんが伊豆へやってきた。小田原に寄って孫を連れて来ようと思ったが、孫はミニバスケの試合があるとかで一人でやってきた。それなら始末に困っていた粗大ゴミを運べると思い、これ幸い、ゴミ処理センターまで行ってくれるかと頼んだら、「車…

花栗や富士もにほひの中にあり(あ)

しばらく釣りに出かけていない。沼津・木負のボート店も多比の釣具店も、5月に下見に行ったきりだ。それは、一日のうちで絵に費やす時間が俄かに増えたから。特に絵のモチーフが「建物」や「町並み」になってから倍に増えた。朝4時に起床し、コーヒーを飲み…

梅雨晴れ間自家ママレードやや苦し(あ)

6月に入ってから毎日絵を描いている。描けば描くほど力量のなさを痛感する毎日で、もっと上手く描きたい、上手く描くにはどうすればいいんだろうと試行錯誤の繰り返し。だから仕事がなくて一人家でぶらぶらしているようでも、全く退屈しない。それに、水晶苑…

紫陽花の雨受けて白青み帯ぶ(あ)

昼、炊飯ジャーでご飯を炊く。カミさんが伊豆へ来た時は必ずご飯を炊くが、私が一人でいる時は、まずご飯を炊かない。朝は食パン、昼はカップラーメンか外食、晩は晩酌のつまみで腹を満たす。しかし、今日は違った。朝から雨が降っていて、バイクで濡れてま…

夏蜜柑煮てほこほこと隣まで(あ)

【写真】甘夏マーマレードができるまで。一周十字に切れ目を入れて皮をむき、皮を3mmほどに千切りする。千切りにした皮を、我が家でいちばん大きな鍋に入れ、水をひたひたに入れたら、こんなになってしまった。この鍋では甘夏8個が限界だったな。皮を煮てい…

夏茱萸や食めば津軽の野は遠く(あ)

昼、市役所でマイナンバーカードの申請をする。今年3月の確定申告の際、自宅パソコンからの申告は従来の住民基本台帳カードが使用できないことが判り、焦った。そのことをブログに書いたら、親切な読者の方から、今はマイナンバーカードを使うのだと教えてい…

枇杷酒やもう半年を淡々と(あ)

昼食後、木によじ登って枇杷を収穫した。最初は梯子を木の股にかけて登ろうとしたが、手頃な木の股がない。そこで、梯子の先端を細い枝に引っ掛けて登ったら、中段まで登ったところで先端がずるりとずれて梯子が枝から外れそうになった。こりゃダメだ、梯子…

草陰の枇杷に草刈せがまるる(あ)

ミニ菜園のナスとキュウリに水やりをしていて、菜園脇の草陰に枇杷の実が数個落ちているのに気がついた。枇杷の実は毎年生るけれど、今年ほど大量に生ったのを見たことがない。水晶苑で看板氏に枇杷の生り具合を話したら、今年は当たり年かもしれないと言っ…

燕子も聴くや駅舎のモーツァルト(あ)

今日、看板氏に私の名を名乗った。4月下旬に知り合いながら、名乗るタイミングを逸していた。6月に入って、遅ればせながらの名乗りである。例によって私と看板氏がラウンジで話をしていると、そのテーブルへすっと寄ってきた人がいた。年恰好は80前後だろう…

川蜻蛉翅擦り切れて舞終る(あ)

水晶苑を利用するようになってから、あやめ湯へ行く機会がめっきり減った。人情溢れるあやめ湯はとても魅力的ではあるのだが、水晶苑があやめ湯の半額で入浴できるとあっては、どうしても半額の方に足が向く。毎日温泉に入るとなれば、それもやむを得ない。…

巣燕の軒や碁石の音渡る(あ)

6月に入った。無職の生活を2ヶ月やってきて、そろそろ財布の中身も心細くなってきた。「金は天下の回りもの」と言うけれど、そんなのは多少の稼ぎがあるから言えることで、稼ぎがない人のところには金は回ってこないんだなということがよく分かった。金は貯…