夏の雨けふは親子丼にすべえ（あ）

　ダメだ、余裕がない。我が身にふりかかった運命に翻弄されて、身動きが取れない。
　こんなはずではなかった。悠々自適の老後生活を思い描いていたのに、人生はまったく逆の方向に動いている。これからどうなるんだろう。
　しかし一方で、「こんなはずではなかった」人生だから面白いとも言える。思い通りの人生なんて、つまらないものね。
　これも神様が与えた試練だと思って、もう一踏ん張りしてみます。

【きょうの一枚】干した傘に雨。

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　お日様が見えているのに降る雨を「狐の嫁入り」と言う。また、「天気雨」「日照り雨」とも。きょうは、それが何回も降った。
　日が出た、よし、棚を作ろうと電動ノコギリを物置から出すと雨が降る。急いで仕舞うとまた晴れる。きょうは、その繰り返しだった。
　棚作りのことばかり考えて、梅の枝に逆さにして干した雨傘のことをすっかり失念していた。おかげで、ほれ、この通り。ここずっと、傘を仕舞うところまで頭が回らないほど心に余裕がない。