いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

山笑ふ駿河の浦の波の音(あ)

【きょうの一枚】山笑う沼津・内浦海岸。 寿太郎みかんを買いに、いつものみかん問屋にカブを走らせた。 帰り、海岸道路を走っていると、山に満開を迎えた桜が見えた。 季語でいう「山笑ふ」季節である。ようやく寒気も緩んで、今年もいい季節がやってきた。…

花林檎柔き葉の根の紅ほのか(あ)

この地区に土地家屋を所有している方で、遠くに住む方がいらっしゃる。その方々に郵便振込での年会費納入をお願いしている。郵便局を介すると振り込む人が手数料を払わなくて済むからそうしている。その手続きにきょう、会計を担当する方と一緒に郵便局に行…

満天星の花りんりんと咲き誇る(あ)

9時半から市役所で市長表敬訪問。 市長表敬訪問は、この4月から他地区の乗合タクシーが田京駅まで延伸されたことによるもの。わが地区の乗合タクシー推進委員会にも声がかかって、では合同で市長表敬訪問をしましょう、ということになった。 我が地区の乗合…

花冷えやペイペイ使える店かしら(あ)

先月の定期検診で処方された薬が切れたこともあって、三島・大場の病院の午後診察に出かける。 結果にショックを受けた。HbA1c値が2.7ポイントも跳ね上がった。どうしたんだ? 何があったんだ? と診察室でも話題になったほど。いや、ただ単に薬を飲んでいな…

観桜や公園ベンチ塗り替へて(あ)

【きょうの一枚】道の向かいの桜。 老木です。3本あります。どれも満開一歩手前。八分咲きくらいでしょうか。 庭の梅が咲きそめた頃に大きな寒気団に見舞われ、梅は幾分咲き渋っていた。ところへきのうきょうの陽気に誘われるように桜が追い越して咲き出した…

コンビニの脇の遮断機春そよぐ(あ)

【きょうの一枚】コンビニ脇の踏切。 ビッグコミック今号を買ってコンビニを出たところで、踏切踏切警報機がカンコン鳴り出した。そこでポケットからおもむろにiPhoneを取り出してパシャ。電車は下り修善寺行きだった。 この電車を、地元の人は親しみを込め…

山霞紫の花ふさふさと(あ)

区広報の原稿を三役会でチェックしてもらおうとしたが、時間になっても三役が集まらなかった。 公民館に集まったのは私ひとり。原稿チェックをしてもらう当てが外れたが、「あとはお前に任せた」ということだろうと判断して、勝手に印刷して袋に詰めた。 き…

うららかや離れの棚の骨董品(あ)

【きょうの一枚】重鎮宅離れの骨董の数々。 重鎮宅の離れには、博物館と見まごうばかりの骨董品の数々が並ぶ。その一つひとつに自ら作った説明の札が立てられてあって、ただただ圧倒されるばかり。世の中にはこんなすごい人がいるんだと、見せていただく品々…

海風を鎮め雄々しき春の富士(あ)

午前中にお兄ちゃんの入学準備金の振り込みを終え、その足で沼津・西浦までみかんを買いに行く。 それで午後からは三島・大場の病院へ定期検診に行くつもりでいた。そうしたらケータイに今年度の決算書を監査し直してくれるという連絡が入った。 連絡をくれ…

連獅子の髪さながらに雪柳(あ)

きょうは朝から冷たい雨が降り続き、まるで冬に逆戻りしたような寒い一日だった。 箱根では雪が降り、用事で小田原に行っていたママは箱根新道の通行止めに遭って帰れなくなった。で、午後から孫二人を連れて歯医者に行く予定がキャンセルとなり、後日改めて…

春の花まつすぐ向くも横向くも(あ)

今年度の自治会の定例総会が終わった。 問題山積の船出だが、船が沈まないように舵取りをするのが精一杯で、いかにして次へ繋げるかの見通しがまるで立っていない。とまれ、引き受けたからにはやるっきゃない。 副区長が不在なのは痛手だが、幸いにも周りに…

目を覚ましまだ生きている花李(あ)

【きょうの一枚】庭の李の花。 庭に白い李の花が咲くと一気に春がやってきた気がする。 李の花はポツリポツリ咲くのではなく、目を覚まして庭に目をやるといきなり満開になっている、というふうに咲く。だから一気に春がやってきた気になる。 たぶん剪定の方…

春の空拭けば青青ロープウェイ(あ)

【きょうの一枚】ロープウェイ。 家の2階西窓から山が見える。それが葛城山。標高452mの小さな山だが、そこの山頂と麓をこのロープウェイが結ぶ。ハイキングコースも整備されていて、地元の小学生なども遠足によく使う。 沼津・西浦のみかん問屋にみかんを買…

残る鴨そは鳴く声のけたたまし(あ)

地区広報紙を作成するのに、いろいろ迷って、結局これまで通り「pages」にすることにした。 「pages」はMac OS の標準アプリで、WindowsOSでいう「Word」にあたる。 印刷には公民館事務室のコピー機を使うので、どのみち家で作ったデータをUSBメモリーに保存…

花韮の躊躇ひ咲きて美となれり(あ)

私は毎日のブログをEvernoteで書いている。 朝起きてすぐに薪ストーブで部屋を暖め、灯油ストーブでお湯を沸かし、パソコンを起ち上げる。 お湯が沸いたところでホットココアを作って飲み、起ち終わったパソコンにEvernoteを呼び出す。で、Evernoteでブログ…

野の道に脚投げ出して白木蓮(あ)

新型コロナウイルス感染症の「まん延防止等重点措置」が3/21(月)で終了することが決まった。 それで、私がずっと気になっていたのは「蔓延」と記さずに最後まで「まん延」と「まん」をひらがな表記で通したことである。「蔓延」と漢字表記してなぜ悪い。その…

番して水掻き脅し春の鴨(あ)

2階へ行ったり来たりするたびに、階段隅に溜まる塵が気になっていた。 いつもは、流しにぶら下げてある手拭きのタオルを洗濯するタイミングで階段の塵を拭き取るのだが、それが意外に面倒だったりする。普通の掃除機の大きさだと階段の上り下りするのに厄介…

春うらら水面てかてか文学碑(あ)

きょうは確定申告の最終日。だと思っていたら、最終日はあす3/15(火)だった。 それはいいのだが、最寄りの役所へ出向いたら、まだ10時前だったにもかかわらず、「本日分の受付は終了しました」と案内があったのには驚いた。こんなの初めて。で、あすの最終日…

黄緑の花の色して春来たる(あ)

公民館にこもってエクセルをいじっていたら、画面が突然フリーズしてマウスがいうことをきかなくなった。慌ててUSBを抜き取りノートパソコンの再起動を試みたが、画面はうんともすんとも言わない。 困った時の神頼みで、公民館近くに住むパソコンに詳しい方…

甘夏や思ひ出いつぱいはち切れて(あ)

【きょうの一枚】甘夏。 お兄ちゃんがお土産にもいできたと言って私に渡した。葉っぱつきだぞ。 京都・奈良への修学旅行が昨年に引き続いて中止となり、その代わりに卒業記念と称しておとといきのうの2日間、近場の小旅行に行ってきたらしい。その二日目のお…

温温と土の底より花馬酔木(あ)

あれから11年。「あれ」とは、東日本大震災のこと。 あれをきっかけに私の人生も180度転換した。 定年退職を控えたある日、私は終の住処として阿武隈の山の中にこもることを考えていた。チョロチョロ流れる沢の水音を聞きながらうとうとする日々を夢見ていた…

採れたてのレタスを噛んで朝の卓(あ)

孫に食わせる晩飯の用意ができなくて、スーパーで弁当を買ってきた。こんなことは初めてだ。 定例総会と新年度スタートの準備に追われ、このところ公民館に籠もることが多くなった。それできょうは、飯を炊く時間もおかずを作る時間もなかった。 こんなんで…

溜池の汀はらはら桜色(あ)

【きょうの一枚】溜池のほとりの河津桜。 家のみかんがなくなったので、みかんを買いにカブを走らせた。 沼津・西浦のみかん問屋の帰り、葛城山ロープウェイ下の溜池脇を通ったら、池の奥に満開の河津桜があった。それで、カブを停めてパシャっと一枚写真に…

春めくやバラ焼きうどん第二弾(あ)

定例総会での決算報告の書き直しを迫られたところで、かつての区長経験者を中心にいろいろ心配を寄せてくれた。ほんとありがたいと思う。 来年度は副区長不在の状態でスタートするが、いろいろ心配してくれる方々に囲まれているから、なんとかなりそうな気が…

青木の実ちらりと赤く潜みけり(あ)

ペットボトルの湧き水がいよいよもってなくなったので、午前中に汲みに行こうと思っていた。そうしたらママが車を出してくれるというので、空の水タンクも一緒に車に積んで水汲みに出かけた。これで当分水を汲みに行かなくて済む。 きょうは平日にもかかわら…

葉をちぢれさせてレタスの水欲す(あ)

きょうは「6」のつく日のカメさんデー。カメさんデーとは、65歳以上で会員カードを提示すれば酒類以外の商品が軒並み10%offになるサービスデー。純粋年金生活者はこのサービスに頼って、日持ちのする商品をまとめ買いする。 通常4,000円の買い物が400円引き…

その白の裾を青めて春の富士(あ)

【きょうの一枚】地域の、あるところから見た富士山。 将来は富士山が見える土地に暮らしたい。ずっとそう思ってきた。そしてついに見つけたのが今の家。 デッキに上がらないと富士山は見えない。裾を広げた大きな富士山を毎日見たいばかりに、渡り廊下の上…

激流の渦に赤赤と藪椿(あ)

孫娘がベッド室から絵本を持ってきた。 『こぐまとミカヅキ』(たかはしゆうすけ作・いとうゆりこ絵)。小さい頃、ママに読んでもらった絵本の中でいちばん好きだという。 どんな話なの? と訊いたら、晩酌をしている私の横にちょこんと座って、その絵本を読み…

女房と桃の節句のあら煮かな(あ)

【きょうの一枚】魚のあら煮。 あしたの学校は給食がなく弁当だと聞いて、慌てていつもの鮮魚店に走る。 ここの鮮魚店の鮭の切り身は、分厚くて脂が乗って安くて旨いと四拍子揃っている。 しまった弁当のおかずがないと気づいたのが遅かった。午後5時を過ぎ…

身を横に万年床の初音かな(あ)

【きょうの一枚】庭の甘夏。 いや、甘夏の写真ではなく、甘夏の方から聞こえてきた鶯の初鳴きを収めたかった。 本来なら録音して、オーディオデータをここにアップするところだが、録音よりも、鶯の初鳴きをじっくり聴いていたかった。 聴こえてきたのは、庭…