いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

散髪を終へてゆかしき沈丁花(あ)

新潟県の米農家さんに、先日お米を頼んでおいた。お米はいつもそこから直接買う。かれこれ30年以上の付き合いだ。 最近は、先方もLINEを使うようになって、「いついつに、お米を送ってください」とLINEで送れば、しっかり指定日に届く。そして、届いたのを確…

三月となるや貼り絵のカレンダー(あ)

元同僚に薦められた本を電子書籍で一気に読んだ。 モンテーニュ著『エセー』はとっつきにくい難解な古典というイメージがあったが、宮下志朗さんの導きのおかげで一気呵成に面白く読むことができた。 私のiPhoneには「瞬間日記」というアプリがインストール…

二月尽電子書籍のモンテーニュ(あ)

今朝、ウグイスの初鳴きを聞いた。 昨秋、気象庁は「生物季節観測」の9割を廃止すると発表したが、その中にウグイスの初鳴きも含まれる。 気象庁が「生物季節観測」を廃止したって、春夏秋冬の移ろいは変わらない。山眠る冬が過ぎればやがて山笑う春となり、…

朧夜のコミック誌買ふ湯屋帰り(あ)

「生活単元」の授業で新海誠監督のアニメ『君の名は。』(DVD)の前半を観た。新海誠監督の作品は、『言の葉の庭』をDVDで観たきりで、他の作品は観ていなかった。 今回『君の名は。』を観る機会を得て、その緻密で繊細な背景画の美しさに目を見張った。『言の…

喜びは隠しきれないチューリップ(あ)

JAで公民館使用料を入金し、三島・大場の病院で定期検診。 自治会会計は2/15で一応決算したが、事務処理は引き続き3月の新旧役員引き継ぎまで行う。 今日の病院は混んでいた。待合室に入りきれずに玄関に立つ人が出るほどだった。 定期検診の結果は血圧以外…

生垣の剪られもそりと春めける(あ)

今年の「いずぃなり会」も中止にする旨をメンバーに知らせるべく、これまで世話をしてくれた元同僚にメッセージを入れたら、代わりにLINEグループへの招待メールが届いた。LINEなら手間はない。そうだね、もっと早くにそうすればよかった。 それにしても皆さ…

草の餅もちもち喰んでまなこ閉づ(あ)

カミさんが早起きして2階から下りてきた。 時計は5時。なんだ珍しいと思っていたら、仕事のシフトを間違えたと言う。昨日今日と仕事が休みだと勘違いして伊豆へ来たが、休みじゃなかった。休みは来週だった。気づいて職場に電話を入れたが、それが夜の8時だ…

ぼろぼろになつてしんがり藪椿(あ)

夕方、カミさんがやってきた。小田原の孫はバスケの練習で来ず。 お兄ちゃんは塾通いを始め、下の孫娘も4月から中学生になれば、これからは何かと物入りになろう。私も3月で今の仕事を切り上げるとなると、孫への支援の源を絶たれることになる。焦眉の急で、…

金文の素朴したため春めける(あ)

午後2時半から公民館に籠もって自治会の会計をまとめ、午後7時からの会計監査に臨む。 途中3時に区長さんが到着し、4時に会計処理ソフトを作成した人が助っ人に駆けつけてくれた。 出納帳の空欄を削除して帳簿をスッキリさせたいと思ったが、単純に行を削除…

厳として雲寄せつけず富士二月(あ)

初めて地元の歯医者にかかった。 受付に予約のメモを出す。と、受付のブースに4人もいた。びっくり。地方の歯医者が受付にそんな人数かけてどうすんの。 初診ということで、2種類の用紙に記入を求められた。その中に治療を今回だけにするか、今後も継続する…

ぷつぷつと針刺す音や猫の恋(あ)

今3年生は、音楽の授業で卒業式歌の合唱練習をしている。曲は「あなたへ〜旅立ちに寄せるメッセージ〜」。 クラスの3年の子と、今日から一緒に通級の音楽の授業に加わって練習を始めた。 私はこの曲を聴くのは初めてだが、どうやら卒業式歌の定番らしい。パ…

冴え返る餃子並んでかちんこちん(あ)

立春がすぎて、暦の上ではすでに春が来ているのに、ここ数日は強風が吹き荒れ、教室の窓から見える桜の枝もゆさゆさと大きく揺れている。 梅も咲き揃い、これからだんだん暖かくなるかと思っているところへ、また寒さが戻ってくる。このことを歳時記では「冴…

白梅の白いや増して雨あがる(あ)

昨日2/15は新聞休刊日で、土曜深夜の地震の揺れは、今日2/16のコラムで一斉に取り上げられた。その中で朝日新聞コラム「天声人語」を面白く読んだ。 芥川龍之介が関東大震災を経験したときの様子が語られ、「3歳と0歳の息子を助け出すことなく玄関先へ駆け出…

春ならひ一過長押の雨合羽(あ)

「春ならひ」は春の季語で、手元の歳時記(合本俳句歳時記第四版)には「春の強風・突風をいう。西または南からの風で、雨を伴ったり、長時間砂塵を巻いたりする」とある。 歳時記は「春北風」と書いて「はるならひ」と読ませている。今日の風雨は南からのもの…

青木の実啄まれ落つ三つ四つ(あ)

安野光雅著『絵のある人生』(岩波新書)の中で、「街道をゆく」の取材で司馬遼太郎に同行したときのことが語られている。「司馬遼太郎は『本物のリンゴと絵に描いたリンゴとで、絵に描いたリンゴの方がいいのはなぜだろうね』とよく言っていました。謎をかけ…

予約日のメモは歯形や春の風(あ)

タイムラプスを撮ろうとデッキに出ると、午前6時では真っ暗だった空が、今はコンセントの差し込み穴が見えるくらい白むようになってきた。 庭の白梅もほぼ咲きそろったし、孫娘の植えたチューリップも一斉に芽吹き出した。 ♪もうすぐ春ですね ちょっと気取っ…

鯵干物焼いて北窓開きけり(あ)

朝食にホットサンドを食っていたら、以前治療してもらった歯の詰めものがぽろりと落ちた。 仕事から帰って、治療してもらった茅ヶ崎の歯医者に電話を入れたら、予約が一杯で手が回らないと言う。できれば地元の歯医者で処置してもらえないか事情を言えばやっ…

遠火事の煙は龍と昇天す(あ)

『推し、燃ゆ』を読む。 芥川賞選考委員の一人である松浦寿輝さんは、この作品を「リズム感のよい文章」と評した。また、川上弘美さんは「必要にして充分な描写の力」、山田詠美さんは「確かな文学体験に裏打ちされた文章(中略)完成度は高い」、平野啓一郎…

朧夜や米屋の弁当三百円(あ)

この日を待ち焦がれていた。10日は「ビッグコミック」の発売日、そして「文藝春秋」の発売日。 普段は月刊誌「文藝春秋」をほとんど買わない。が、芥川賞受賞作品が載る号だけ、たまに買う。今回は芥川賞受賞作で、沼津出身の現役大学生の宇佐見りんさんの「…

甘夏の酸つぱい酸つぱい飴となる(あ)

今日の午前中は、クラスの3年の子とマンツーマンで過ごす。 クラスには2年生3人と3年生が一人いて、そのうち2年生1人が普通学級の授業に、残り2人の2年生が担任の先生の引率で進学予定の高校の体験学習に出かけ、私は教室に一人残った3年生と一緒に過ごした…

紅梅にややはにかむや富士の嶺(あ)

福島民友新聞コラム「編集日記」(2/7)で、年収30億円を稼ぐユーチューバーの存在を知った。そのユーチューバーは米テキサス州に住む9歳の男児という。 9歳にして年30億円を稼ぐのか。すごいな。そんなんだったら毎日学校へ行って勉強するなんて、馬鹿馬鹿し…

青天にきりり白梅ほころびる(あ)

自治会の会計処理で、午前9時に公民館に行く。一日仕事と覚悟していたら、事務室のノートパソコンを立ち上げているところへ区長さんがやってきた。昨日の話では、会計処理は明日やりましょうと言っただけで、相互の折り合いのつく時間を確認していなかったが…

水温むやや焦げの香の土鍋飯(あ)

午後7時から定例の自治会役員会。その席で今年度の会計決算を各組長に示す段取りでいたが、会計処理に手こずって、暫定的な資料しか配れなかった。午後2時に公民館に行って会計処理をすれば役員会までには間に合うだろうと踏んでいたが、間に合わなかった。…

灯油売り待つや日暮れて水仙花(あ)

朝日新聞 (ディジタル版)「折々のことば」が2/3(水)から掲載されなくなった。 私は、朝日新聞デジタルの有料会員になって2年になる。以来、日課として「天声人語」「社説」「折々のことば」をセットで読むのを楽しみにしていた。ところが、2/3から「折々のこ…

下校子の髪の乱れて春一番(あ)

今日は風が強かった。 昨日、一二三荘の親方と風呂場で一緒になり、親方は「明日は、春一番が吹くらしいよ」と言っていたが、その通りになった。今日の春一番は、1951年の気象庁観測開始以来、もっとも早いという。 春一番は、立春から春分までの間に、最大…

手作りの立春大吉ハンバーガー(あ)

【今日の一枚】手作りハンバーガー&フライドポテト。 ハンバーガー作り2日目。 8:00からハンバーガー作りに取り掛かるつもりでいたら、いつも通り、8:00から朝読書をやり、8:15から朝の会をやった。そんなんで昼まで出来上がるのかいな、と思ったが、口に出…

手作りのパン焼き上がる福は内(あ)

ハンバーガー作り1日目。 夜半降っていた雨は出勤時になってもやまず、合羽や長靴の出番となった。履物は、多少の雨ならいつものスニーカーで済ませるところだったが、スニーカーだと靴下がびしょ濡れになりそうなほどの降りだったので、下駄箱の奥から長靴…

手作りパン湯気ゆらゆらと春隣(あ)

今週の2/2と2/3は給食がない。私立高校入試があるから。 それで、先生方と自分たちの昼ごはんを作ろうとクラスで話し合い、ハンバーガーを作ることになった。先週から担任の先生が毎日のように具材の買い出しをしている。 ハンバーガーはパンから作る。つま…