いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ビール酌み天真爛漫泡溢る(あ)

午前勤務から帰ってすぐに孫を市営プールに連れて行く。ここのプールは流れるプールがあって市民にも人気だ。利用客層は圧倒的に小学生同士が多く、その中に私のような孫連れのおじいちゃんふうもちらほら混ざる。どこの家も孫を連れ出すのはおじいちゃんの…

夕凪やステンドグラスの紫の(あ)

午後1時過ぎ、孫がやって来た。和室で水墨画に苦戦していると、車からカミさんの声が聞こえ、孫たちの降りる気配がした。孫たちは、じきに「じいじ、来たよ」と玄関から元気に入って来ると思ったら、私の見ている前を忍者のごとく小走りで通り過ぎた。お兄ち…

老い独り安弁当の我鬼忌かな(あ)

【写真】278円の弁当。水晶苑へ行く途中の大仁商店街に石井米店という小さなスーパーがある。米店というから昔はお米屋さんだったのだろう。そこの手作り弁当が、なんと今どき278円(消費税込みで300円)で売っている。今までいろんな弁当を食ってきたが、こ…

夏休み児と手作りのキーホルダー(あ)

午後1時過ぎ、学童保育を出て市役所へ行く。行って、東京に住む次男から至急送ってくれと昨日連絡があった戸籍抄本を交付してもらう。本人確認のできるものを出してくれと言われ、作ったばかりのマイナンバーカードを見せたら、これがあればコンビニでも受け…

先生とまだ呼ばれてる土用次郎(あ)

【写真】学童保育前の花壇。右側の小学校校舎には足場がかけられ、只今外装修繕中。米朝氏の話だと、この工事の一部を、あやめ湯で知り合ったスキンヘッド氏の息子さんが請け負っていて、スキンヘッド氏本人もよく顔を出すのだとか。米朝氏はスキンヘッド氏…

笛太鼓軽やかに待つ宵祭(あ)

【写真】夏祭りを待つ地区の公民館。去年は祭りの前売り券がなくて、せっかく孫たちが遊びに来ていたのに、自販機のジュースしか買ってやれなかった。その反省を踏まえ、今年は「焼き鳥」の前売り券を5枚買っておいた。1枚5本で300円。これにはもちろん私の…

晩年の趣味の絵ならん百日紅(あ)

仕事2日目は午前勤務。午前勤務の場合は弁当を作らないといけない。弁当のおかずはエビフライ、かき揚げ、ナス味噌の3品。これ、全部カミさんが作っていったもの。これに庭のミニトマトを入れようと思っていたら、出勤前のバタバタで入れるのを忘れた。だか…

褌の尻火照り伊豆夏祭(あ)

午前10時半、「じゃあ、あたし行くから。日曜に子どもたち(孫)を連れて来るから」と言ってカミさんは車で仕事場に向かった。カミさんは30日(日)と31日(月)は休みが取れたが、8月1日(火)は休めないと言う。それで、この日一日孫の面倒を見るために私…

地の幸は譬へば気まぐれ茄子の籠(あ)

昨日、小田原で孫の世話をした後、夜、カミさんの運転で伊豆に戻ってきた。私の立場から言えば「戻ってきた」だが、カミさんの感覚だと「伊豆へ来た」となる。私はすでに伊豆の人だが、カミさんは住所を伊豆に登録してもまだまだその気になれないといった感…

水風船放り幼子虹描く(あ)

【写真】ヒメイワダレソウ(姫岩垂草)今日は孫の世話で小田原に呼び出される。孫の家に着くと、孫は兄妹で仲良く水風船で遊んでいた。水風船とは皮の薄いヨーヨーのようなもので、それに水道の蛇口から水を入れて膨らませ、地面に叩きつけて破裂させるので…

閑さをひと時と決め蝉の声(あ)

【写真】ニイニイゼミとアブラゼミ。朝、ごみ収集所に行く途中で、路面に蝉がひっくり返っていた。近寄って見ると、これがニイニイゼミ。足をもごもご動かしている。あまりの暑さに頭がくらくらして幹から落っこちたか。自力で体勢を立て直そうともがいてい…

蜩やチケットの顔今昔(あ)

【写真】ゴルフの招待券。囲碁を終えて、水晶苑の玄関先でバイクのヘルメットをかぶろうとしたら、中からアマデウス3時半氏が出て来るのが見えた。自動ドアから出てきた3時半氏が私を認めて、手に持ったチケットを私に見せた。ゴルフの招待券である。手に入…

鉢植の葉にたつぷりと蝉時雨(あ)

【写真】コーヒーの苗。去年の11月16日に床屋さんからもらってきたコーヒーの苗が健やかに育っている。冬場は室内の窓辺に置いていたが、暖かくなってから日が差す濡れ縁に場所を移動した。もらってきたときはひょろひょろ弱々しかった苗も、今では枝を分け…

初恋はとわとこしなえ山の百合(あ)

昼、市の学校教育課に書類を提出する。その足で隣の市役所へ行ってバイクのプレートを藤沢市から伊豆の国市のに替える。これで施設の駐輪場に駐めても余所者扱いされずに済むと思うと、それだけでなんとなく気が楽になる。それにしても、市役所では50ccバイ…

炎天や近道知れる朱き花(あ)

庭の梅の枝がむさ苦しい。この日月の連休で剪定しようと思っていたが、連日34℃の酷暑では全くやる気が起きない。もう少し涼しくなる日を待ってと思うが、これから先、涼しくなる日があるのだろうかと思うくらいの連日の酷暑である。だから、今年の梅の剪定は…

初恋の人北国の姫林檎(あ)

【写真】姫リンゴ。家からの急坂を下りきったところに1本だけ植わってある。姫リンゴを庭に欲しいと一時期思ったこともあったが、もうこれ以上庭に果樹は増やせないと断念した経緯がある。でも、あの実、一度でいいからがぶりと丸かじりしたいなあ。2本ある…

炎暑にも負けじと湯気の饅頭屋(あ)

昨日は茅ヶ崎で今日は平塚。月例の平塚「海楽人」呑み会の代わりに、今月は平塚住人宅で碁を打つ会になった。「海楽人」呑み会のメンバーがたまたま4人とも碁を打つ人で、せっかくだから碁でも打ちませんかという話は以前から出ていた。それが今回ようやく実…

情熱は秘めずともよし瑠璃茉莉(あ)

午後2時に歯医者に予約してあった。茅ヶ崎の歯医者には2ヶ月に一度の割合で通う。通い始めてかれこれ30年になる。ここ2、3年は予約を大抵月末の金曜に入れて、歯医者の後は茅ヶ崎から平塚まで海岸の道を歩いて、月例の平塚呑み会「海楽人」へ向かうのがお決…

驟雨去りポンチョ抜け殻青い空(あ)

【写真】雨上がりの伊豆の空。水晶苑を出る時にパラパラと降り出した雨はたちまち本降りとなり、晩酌のつまみを買いに立ち寄ったスーパーを出るまでずっと降っていた。ハーフパンツにクロックスサンダルを履き、上にポンチョを被っていたから服は濡れずに済…

曲がり茄子水たんと飲めたんと飲め(あ)

【写真】ミニ菜園のナス。接木苗のナスなのに、実はこの一つしか生らない。果樹の下で日照がうまく確保できないのが原因だろうか。この夏は、ナスの天ぷらを嫌という程食べる予定でいたのに、これ1個じゃ無理ですね。【淡彩画】鹿(No.130)ポイントは「一本…

空色を少し押し開け花木槿(あ)

【写真】庭のムクゲ。先月、アプローチに覆いかぶさっていた大きな枝を、お隣の玄関から和室が丸見えにならない程度にバサッと切った。おかげで少しばかり空が広くなった。【淡彩画】牛や羊(No.129)ポイントは「なんとなく丸みをつけて描きがちだが、背中…

炎昼に友の忘れし本を繰る(あ)

【写真】熊本のやつが忘れていった本。土曜に行われた大学の体連幹事会の呑み会に熊本のやつが持参した本。自分も執筆しているので紹介すると言ってバッグから取り出し、どうせお前らは買って読まないだろうと言いながら呑み仲間に回したのだが、その本が家…

孫の夏じいじは伊豆の客となる(あ)

昨夜は、大学の体連幹事会の星祭(呑み会)だった。東京からの帰りは、東京駅から新幹線で三島へ、三島から駿豆線に乗り換え田京駅で降りたのが午後11時前、そこからタクシーに乗ろうとしたら、タクシーが1台もいない。乗り場のベンチに先客がいて、その隣に…

学友のまだ矍鑠と蓮の花(あ)

今日は大学の体育連合会同期幹事会の呑み会。毎年、七夕のこの時期の土曜に行われてきた。酒席の幹事は8人の持ち回りで、私の番だった3年前には伊豆まで来てもらい、一泊しながらたっぷり久闊を叙した。一泊するようになったのは伊豆の私の家でやったのが最…

瓶に桔梗華やぎて老男女談(あ)

【写真】酒瓶の桔梗(キキョウ)水晶苑のラウンジの冷蔵庫脇にある。おしゃれな花瓶ではなく、四合瓶に挿してあるのがなんとも飾り気がなくていい。ひと月前はここにグミの枝が挿してあって、湯上がりにその実を摘んだご縁で木造出身の方と知り合いになった…

朝顔や朝な夕なの色匂ふ(あ)

【写真】朝のアサガオと夕方のアサガオ。同じアサガオの花の色が朝と夕方とでは違うことに気づいた。小学生の孫に、そんなの常識だよじいじと言われそうだが、こういうことはアサガオの観察を課される小学生の方が詳しい。でも、なぜ花の色が変わるのだろう…

ミニトマト芽掻くおよびの青臭き(あ)

【写真】色づいたミニトマト。ミニ菜園横のプランターに植えたミニトマトが色づき始めました。先が支柱を超えたので8本全てを芯止めした。さて、これを孫に捥がせたいのだが、孫はいつ来ることやら。【淡彩画】動物園で描く(No.123)ポイントは「動いている…

向日葵の刈られまいとて団結す(あ)

【写真】コンビニへ行く手前の畑。ヒマワリの横に小型トラクターがあり、奥にトウモロコシ畑が見える。周辺の雰囲気からして、この畑は元は水田だったようだ。去年まで、麦わら帽子のカールおじさんのような人が黒いスイカを育てていたが、今年はスイカをや…

夕焼けに灯を促さる温泉場(あ)

【写真】散歩道から見た夕焼け(18:36)。奥の山並みが沼津アルプス。ちょうど夕日が落ちようとしている山が大平山(356m)、だと思う。低山が続く割りに起伏があり、富士山を見ながら歩けるというので人気のハイキングコースらしい。一度歩いてみたいと思っ…

夏祭踊る湯文字の裾割れて(あ)

毎月第1土曜と日曜は狩野川記念公園で骨董市が開かれる。去年の暮れにそこで小鳥の竹籠を買った。以来、骨董市には出かけていない。久々に今日行ってみた。骨董市はこれまで全て1日目の土曜に行っており、2日目の日曜に行くのは初めて。市が開かれる狩野川記…