いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

歌声の校舎を渡り夏燕(あ)

いつもならこの時期は、夏休みをこれでもかと満喫している時期である。それが、今年はコロナ禍の影響で臨時休校になった分を取り戻すためといって、まだ授業が行われている。子どもたちは、梅雨が明けきらない蒸し暑さの中でマスクをしながら頑張っている。 …

青胡瓜こんな近きに伊豆の山(あ)

明日7/31(金)は茅ヶ崎の歯医者へ行く予定日だった。 この日に予約を取ったのは、2ヶ月前の薫風さやわかな5月である。6月の平日は休める日がないし、7月20日以降ならば夏休みに入るから平日でも大丈夫だと明日に予約を入れた。 ところが、6月に学校が再開して…

切り株の抱きつく岩や梅雨の雷(あ)

最近は、知らず知らずのうちに疲労が溜まり、その疲労が回復しないうちに次の日を迎えるような、どうもそんな感じがしている。 絵を描く時間を作るために週29時間勤務にしたのに、仕事を終えて家に帰っても、さあ絵を描くぞ、とはならない。ああ疲れたと梅ジ…

夏の菜の喰ひ尽くされて後の花(あ)

毎朝7時に市の防災無線から時報チャイムが流れる。それが、今朝は鳴らなかった、気がする。 チャイムは正午と午後5時にも鳴る。また、午後3時には、小学生の下校に合わせて見守り協力のお知らせが流れる。今日は、そのいずれもが流れなかった、気がする。 私…

獣道遮り生ふる梅雨茸(あ)

さすがに今日は昨日の疲れが残って、6校時の理科の授業は睡魔と格闘していた。 今日の理科は、ペットボトルで雲を作る実験。中2の教材である。 理科の実験はわりと好きだが、教えるとなると話は別。雲のできる仕組みは判ったが、なぜそうなるのかの説明がう…

新郎新婦愛すつぽりと夏の雨(あ)

甥の結婚式で埼玉県上尾まで行ってきた。 行きは熱海から宇都宮行きのグリーン車に乗る。グリーン券は車内で買ったので1,060円。端からグリーン車に乗る気だったので、伊豆長岡駅で買えるかと駅員に訊いたら、買えないという。三島駅で一旦外へ出てJR窓口に…

月見草雨にすつくと宵待てり(あ)

今日は午前9時から、「乗合タクシー」停車場のベンチ下に砂利を敷く作業の手伝いをした。半袖半ズボンの軽装で出掛けたものだから、古墳前の停車場に砂利を敷く時に藪蚊の集団に襲われてえらい目にあった。こういう作業は、どんなに暑くても長袖長ズボンが基…

紛れなき我の採れたてミニトマト(あ)

このところ、毎日絵を描いている。下手の横好きで、ちっとも上手くならないが、絵を描いているとつい夢中になって時間の経つのも忘れてしまう。 「Un splash」という、フリーランスな高質画像を無料で提供しているサイトがあって(商用として使ってもいいとい…

庭木伐る株にひとひら竹落ち葉(あ)

昨日の病院の帰りに「伊豆・村の駅」に寄って「ごぼうのスープ」を買うつもりでいた。 「村の駅」は病院からほど近く、バイクを走らせて5分もかからない。前回の検診の帰りにぶらっと寄り「ごぼうのスープ」を見つけた。試しに買ってみたら、これがなかなか…

学び舎の芝くつきりと大暑かな(あ)

三島・大場病院の定期検診。 今日は、明日から始まる4連休の影響だろう、普段よりかなり混んでいた。病院の駐車場は20台分の駐車スペースが用意されているが、今日はそれ以外の場所にも5台ほど駐められていた。 待合室は1台のベンチに3人腰掛けるという密状…

蔓競ひ入道雲の中に入る(あ)

火曜の1校時は体育。今日はグランドでキックベースをやった。 子ども4人と先生2人。6人がジャンケンで2チームに分かれる。なんか島の分校みたい。 攻撃はいいとして、守備が大変。なんせピッチャーを入れて3人で守らなければいけないから、蹴られたボールを…

ピーマンの裏も表も夏の色(あ)

先週からクラスの子と将棋を楽しんでいる。 先週木曜(7/16)に将棋の藤井聡太七段が史上最年少棋聖になったとニュースが報じた。たぶんそれに触発されたのだろう。翌7/17(金)に、早速クラスの子が家から将棋セットを持ってきた。 私が将棋を始めたのは小学校5…

人知れず咲く万両の花の自負(あ)

今日は地元自治会で近くの平石古墳の草刈りをする予定だったが中止になった。一昨日(7/17)、中止の連絡がLINEで入った。 平石古墳の草刈りは、毎年、夏休み入って最初の日曜に子供会を中心に行われ、その後で考古学会の講師による勉強会を催していた由。とこ…

白百合の己が純潔持て余す(あ)

ひょんなことから出身高校の同窓会東京支部というFBグループに招待された。メンバーの数が1,099人というから大所帯だ。同じ高校を卒業して東京近辺で暮らしている人がそんなにいるとは思わなかった。 メンバーをつぶさに見ていけば、一人や二人は私の知って…

死に際を見定められず花木槿(あ)

この時期はいつもならもう一踏ん張りで夏休み、の心なのだが、今年の夏休みは8月8日から。まだまだ授業が続く。終わりも8月23日と短く、たったの16日間だけでは夏休みな気がしない。今年の夏休みは、あれ? もう終わりなの? ということになりそうだ。 おか…

梅雨の蝶往んで土竜塚二つ(あ)

仕事を終えて家に着き、バイクを車庫に仕舞おうとして転倒した。こんなことは初めてだ。 このところ雨の日が多く、ちょっと前に車庫前の側溝に被せてある鉄板にタイヤを滑らせ転倒しそうになった。そのときはなんとか足で踏ん張ったが、今回は雨が降っていな…

青胡瓜かぽりと口に香気立つ(あ)

今日の音楽の授業は、2年の女の子と一緒。その子のクラス合唱曲は「君とみた海」。去年もこの曲を歌ったクラスがあった。 クラス全員にフェイスシールドが配られ、まずはそれを組み立てる。その後テノールを青音に待機させ、ソプラノ・アルトのパートが赤音…

めいめいの向きを定めて瓜の花(あ)

音楽の授業で合唱の練習が始まった。我が学級の子たちはそれぞれ親クラスの音楽の授業に出向き、合唱コンクールに向けて練習を積む。私はその子たちに同伴する。 我が学級の子たちは4人いるから、私はその子たちと一緒に合唱曲を4曲練習できる。 今日のクラ…

充実の余生ありあり日日草(あ)

昨日(7/12)の陸奥新報コラム「冬夏言」を読んで考えさせられた。 コラムは、熊本県を流れる球磨川が記録的な豪雨で氾濫し、多くの住民が犠牲者となったことに触れ、かつて国土交通省がこの川にダム建設を計画したものの、関係自治体の猛反対を食らい計画が止…

毒蛇も身を干すとかや梅雨晴れ間(あ)

今年度地区清掃の2回目。 1回目は集合時間を間違えて、のこのこ8時に行って顰蹙を買った。それで今回は区長から7時集合と念を押され、朝食をホットサンドで済ませて公民館へ急ぐ。 7時少し前に公民館へ行ったら、すでに区長と副区長が来ていて、清掃道具の準…

蔵たたぬまま五十年こがね虫(あ)

【今日の一枚】コガネムシ(黄金虫)。 庭のブルーベリーの葉にしがみついていた。 「コガネムシ」で思い出すのは、野口雨情の♪黄金虫は金持ちだ〜♪ではなく、五木寛之の『こがね虫たちの夜』の「こがね虫は、虫だ、金倉たてた、虫だ、なぜ虫だ、やっぱり、…

ミニトマト傷ざつくりと雨の中(あ)

今日は主要5科目の中間テストの日。本来なら第一学期の期末テストの時期だが、コロナで4月〜5月が臨時休校になったため、ここで中間テストをやり、期末テストを9月下旬に持っていくことにした。 我が学級は中間テストは実施しない。実施するのは期末テストだ…

山霧の消えてかなかな朝ぼらけ(あ)

カナカナカナカナ。 ヒグラシ(蜩)が鳴き始めた。哀愁を誘う声である。 「かなかなと鳴きまた人を悲します 倉田紘文」 この蜩、歳時記では「秋」の季語になる。夕暮れに鳴くから「ヒグラシ」の名がついたというが、私がもっぱら聞くのは明け方。 午前4時半ご…

新顔の納豆売りや梅雨明くる(あ)

田中宇氏のメルマガの記事(7/8付)を読んで考えさせられた。 徳島大学の大橋眞・名誉教授は、新型コロナウイルスをめぐるおかしな点を日本で最も大胆に指摘・公言している免疫生物学の専門家だと紹介する。この方は「世界が新型コロナウイルスを特定してい…

大雨の願の糸をスケッチす(あ)

作家の島田雅彦さんが、朝日新聞(ディジタル版)の「コロナ後の世界を語る」という連載記事で興味深いことを言っていた。 「コロナの巣ごもりによって、眠りの質が変わり、自分の無意識に触れる機会が増えたという人は多いかもしれません。もし、あなたが、こ…

底紅の散り窄んでや湯屋帰り(あ)

記録的大雨で熊本県を流れる球磨川が氾濫し、49人の犠牲者が出た。今なお11人の行方不明者がいるという。それらの方は今も泥まみれで、どこかで救助を待っているのだろうか。4年前の熊本地震に続く災害で、熊本に大学の悪友を持つ身としては心穏やかではない…

紫陽花の葉の広々と雨を受く(あ)

このところ、ホトトギスがずっと鳴き渡っている。 ホトトギスは、ウグイスの巣に卵を産み、ひなを育ててもらう習性があることで知られる。だから、ウグイスの棲息するところにはホトトギスもいることになる。今は、その両鳥が鳴き競って、家周辺はたいそう賑…

ままごとのシャベルの褪せて夏の草(あ)

メルマガに目を通していたら、note運営事務局から届いた記事が目に留まった。タイトルは、「アメリカの美大で学んだこと05『絵がうまい』より大切なこと」。 記事を書いたのは、Kenta Shimboさんという人。年齢は不詳だが、ホームページの自己紹介によると、…

青嵐手縫の糸の乱れたる(あ)

暦は7月に入った。例年なら、「早く来い来い夏休み」の気分だが、今年はコロナ禍で夏休みは8/8から。7月は目一杯授業を行うことになった。 私は、出勤した分だけ小遣いが入るが、授業を受ける子どもたちはたまったものではない。猛暑に耐えての授業になる。…

梔子の香や剃りたての頬撫でて(あ)

朝起きたら、腰に鈍痛が走った。おそらく体育で踊っているダンスの疲れから来る痛みと思われる。 今日の3校時の体育も電子黒板に映し出されるYouTubeの動画を見ながらのダンス。腰の痛みもあるし、今日はパスしようかなとも思ったが、音楽が流れたら自然に体…