スリツパをそろりそろりと老の春（あ）

　なんとか稼ぐ手立てを考えなくてはいけないと思って在宅ワークに応募した。
　応募した後で諸サイトを覗いてみたら、どうもその手の斡旋は評判がよろしくない。それで登録するのをやめた。

　在宅のまま稼ごうとさもしいことを考えるからいけない。そんなことで儲かるわけがなかろう。結果として時間を浪費するだけで絶対に儲からないように世の中はできているのである。で、やっぱりやめようと思った。が、どうすれば辞退できるかが判らない。いや、ネットは怖いですね。顔が見えないから。みなさんもお気をつけあそばせ。
　やはり、「公募ガイド」路線でいくことにします。「公募ガイド」なら頑張れば自分のスキル向上にもなるし。長い目で見れば、それがいちばん穏当のような気がする。

【きょうの一枚】ママが買ってくれたスリッパ。

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　孫娘と相談して買ったのだという。
　私はもともとスリッパなど履く習慣を持たないが、せっかく孫娘が選んでくれたのだからと思って履くことにした。すると、これがなかなかに温い。
　本当のところは自分達が寒くてかなわないから、ママの提案でスリッパを買うことにし、そのついでに私の分も買ってくれたというのが、当たらずとも遠からずといったところか。柄は孫娘が選んだらしい。
　スリッパだから、つま先を袋に突っ込むだけかと思っていたらさにあらず。踵に薄い布がついていて、それを引っ張り上げると踵がすっぽり包まれる格好になる。温いと感じたのはそのおかげだった。つまり、最近の子が踵を潰して履く靴の、踏み潰された部分を元に戻して履く要領と思えばいい。

【書】「曲眉」きょくび（No.932）

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　「三日月形の美しいまゆ。美人のまゆのさま。娥眉(がび)」（『旺文社漢字典』第2版）
　「曲」は、木や竹をまげて作った容器をかたどる。ひいて「まがる」「まげる」意を表す。
　「眉」は、目の上をまゆ毛がふちどるさまを示す。

【ディジタル画】『吾輩は猫である』 55（No.374）

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　達磨和尚は禅宗の開祖とされる。
　苦沙弥先生と多々良三平君が谷中・芋坂へ散歩に出かけたあと、吾輩はこれ幸いと静養する。そのときの述懐に登場するのが達磨大師。体を動かさないでじっとしているようでも「脳中の活力は人一倍熾(さかん)に燃えて居る」のだとある。
　今回は、すべて「墨ブラシ」で描いた。肌の色も、「墨ブラシ」で朱色を淡く作って塗った。　