くべる薪長短ありて雪もよひ（あ）

【きょうの一枚】雪景色の庭。

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　ゴミ捨てに行こうとしたら雪が降ってきた。水分を多く含んだ、いわゆる「ぼた雪」である。
　強い寒気団が南下するせいで、伊豆も雪になるだろうとの予報だったが、その予報通りの天候になった。この分だと天城山はおそらく真っ白だろう。
　きょうは孫どもは3学期始業式。給食がない。ということは、私が昼食を用意しないといけない、ということだな。
　孫どもは昼前に帰ってきた。「雪だ、雪だ」とはしゃぎながら。いつの世も子どもってえのは無邪気だねえ。雪が降っただけであんなはしゃいじゃってるよ。
　おや、びちょびちょの靴下のまんま洗面所までダッシュしたよ。靴下が濡れたんなら脱げっつうの。コルク床に足跡がつくじゃないか。ほら、しっかり足跡がついてるし。
　靴下がびちょびちょてえことはスニーカーもびちょびちょなんだな。どらと濡れたスニーカーを薪ストーブの上に洗濯バサミで吊るす。そして外から薪を抱えてストーブに突っ込み着火。背に腹は変えられぬ薪は燃えなきゃ薪じゃない、ケチケチするなどんどん燃やせあとは野となれ山となれ、2月に燃やす薪なんてなくなったって構やしねえ。おお燃える燃える、ごおごお音を立てて燃え盛る。いいぞいいぞ。これなら濡れたスニーカーも明日の朝までには乾くだろう。
　そこまでしてから冷蔵庫を開ける。と、賞味期限を過ぎた生ラーメンが入っていた。ちょうど2食分。カミさんが横須賀から持ってきたものだ。ベーコンもある。玉ねぎもある。それらを炒めて生ラーメンにトッピング。
　私は残り物の「けの汁」をいただく。それで空腹を満たす。孫と生活するようになってからそういうスタイルがいつの間にか身についてしまった。

【書】「向前」きょうぜん（No.935）

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　「今まで。さき。従来。」（『旺文社漢字典』第2版）
　「向」は、家の北側の高い所に開けられた高窓にかたどる。借りて「むかう」意に用いる。
　「前」は、刀・刂と、音を表す〓(せん。＝上部は「止」、その下に「舟」をおく。そろえる意→揃)とで、切りそろえる意を表す。剪(せん)の原字。靴をはいて行く、「すすむ」意、ひいて「まえ」の意。

【ディジタル画】『吾輩は猫である』 57（No.377）

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　全集注解には「牧師、著作家」とある。ネットに当たるとイギリス海軍提督と出てくるが、この人とは生年月日が異なるから、おそらく別人だろう。ただ、「牧師、著作家」としての肖像画が見当たらなかったので、同名のイギリス海軍提督の肖像画を参照した。
　この方はよほどの暑がりだったようで、「皮を脱いで、肉を脱いで、骨丈で涼みたい」と言ったとか言わなかったとか。ほんとかどうかは置いといて、実感がこもってますね。
　背景には「Watercolour」を3色塗り、ぼかしをかけてます。その後で、思いついたように右下隅に猫を描きました。