いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

大寒や薬缶の青の蘇る(あ)

 このところの寒波がひどいので、避寒のために昼は図書館に出向いている。出向いて、柳田邦男著『大人が絵本に涙する時』をちびちび読んではEvernoteに打ち写している。
 この本は、私のこれまで抱いていた絵本に対する概念を大きく変えてくれた。
 で、きょう読んだところにはこんなふうに書いてあった。
「絵本は絵と言葉が共鳴し合うことによって、奥行きのある立体的な世界を創り出すメディアである。絵は言葉の単なる説明役でもなければ、添え物でもない。言葉もまた、絵が語り切れないところを補うものでもない」
 そして、「絵本の言葉は、簡潔に洗練された象徴的あるいは詩的なものであってこそ生き生きとしたものになるし、絵は一枚一枚が独立性をもって描かれたとき、ひとりでに何かを語り始める。両者はそれぞれ独立したものであると同時に、内容がしっかりと結ばれたものになったとき、絵本ならではの膨らみのある世界が立ち上がってくるのだ」とも書く。
 まさに絵本は、絵と言葉が共鳴し合うところから生まれるメディアだと柳田さんは言うが、私はそこにもう一つの要素を加えたい。それは、「字は手書きがいい」である。そこに私が目指す絵と字のコラボがある。
 もちろんそこには絵と直筆の共鳴がなければいけない。絵だけではダメ、直筆だけでもダメ、その両者がそれぞれ独立しながら、しかも同時に共鳴するものでなければいけないと思っている。


【きょうの一枚】青い薬缶。

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 「えっ? この薬缶って青かったんだ」と孫娘が驚いた。
 どうやら薬缶が青かったときのことを覚えていないらしい。それほど薬缶が煤けて真っ黒状態だったということだね。火力抜群鋳型コンロが全ての鍋薬缶を煤だらけにしていたんだ。カミさんが、鍋に触ると手が真っ黒けっけになるとぼやいていたけど、まったく罪なことをしていたものだ。


【書】「字育」じいく(No.949)

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 「はぐくみ育てる。字乳。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「字」は、宀(おおい)と子(し)とで、子を養う意。
 「育」は、子供が逆さになって生まれ出る形と肉(じく・にく。「いく」は変化した音。からだの意)とで、子供が生まれ出る意、転じて、「そだてる」意を表す。


【ディジタル画】『吾輩は猫である』 70(No.391)

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 吾輩の運動の最後は「垣巡り」。
 これはどういうものかというと、庭を四角に仕切る竹垣を落ちないように一周する運動をいう。
 ある日、首尾よくぐるり四辺目に入ったところで、どこからともなく飛んできた烏に行く手をさえぎられる。そこのやりとりが面白かったので挿絵にしてみることにした。
 今回もすべて「Gガッシュ」で描いた。


【タイムラプス】1月20日(木)7:16〜9:40の伊豆長岡の空。35秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/posts/4853520794705759/?d=n


【新型コロナ】1/20(木)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→41,485(前週同曜日比 +28,241)
重症者数→281(前日比 +20)
累計死亡者数→18,461(前日比 +15)