いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

灯油買ふ無言の列の寒さかな(あ)

【きょうの一枚】灯油臭いカブのボックス。

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 いよいよ薪が尽きて、これからは先日購入した灯油ストーブ一台で寒さを凌ぐ仕儀となった。
 暦だと2/4の節分を境に冬と春が入れ替わることになっているが、今年は大寒気団が列島上空に居座っていて、例年よりだいぶ寒い。
 ピザバス屋さんから買った第二弾の薪はだいぶ水分を含んでいて、その分火持ちはいいが、煙突に煤がこびりついてそれを取り除くのが大変だった。煙突掃除を、まさかシーズン中に二度行うとは思わなかった。
 薪ストーブの煙突掃除って、結構大変なんですよね。火が完全に消えていないと煙突を取り外すことは出来ないし、取り外すときも家内に煤をこぼさないように注意しないといけない。
 煙突のジョイント部分に巻き付けてある留め具を外し、煙突をバラバラにしてからワイヤーブラシでこびりついた煤をゴシゴシ剥がす。そして、煙突を戻すときはその逆のことをする。
 薪ストーブは昔からの憧れではあったが、こうまで手間がかかると憧れだけでは済まなくなる。薪をくべるとたちどころに家中が暖かくなるのは重宝なのだが、なんといっても薪の調達が大変だし、煙突掃除も大変。
 きょうで薪のストックがなくなるからと思って、どこか近場で薪を販売し運搬までしてくれる業者さんがないかとネットに当たってみた。が、見つからなかった。そうだよなあ、シーズン真っ最中に薪を運んでくれるところなんてないよなあ。
 ピザバス屋さんに頼もうにも、第二弾の薪具合からして、これからの調達は無理だと読んだ。一年後ならいざ知らず、薪がなくなったから明日にでも持ってきてくれというのは、いくらなんでも虫が良すぎる無茶でしょう。だったら、ホームセンターで高い薪を買いなさいよという話になる。
 で、この2月は灯油ストーブ一台に頼ることにして、まずは灯油を買いに駅近くのホームセンターまでカブを走らせた。そうしたら帰り道の途中で、ブレーキを踏んだ拍子に、ボックスに積んであった灯油タンクが前のめりに倒れてしまった。栓は力任せに閉めたはずだったが、家に着いて確認したら、それでもボックス内が灯油臭くなるほどに漏れていた。
 ストーブのなかった昔を思えば、これくらいの寒さなんて屁でもない。と思いたいが、やっぱり寒い、寒い、寒い。小さな灯油ストーブ一台じゃ寒くて仕方がない。情けないかな人間は、ぬくぬくした暖に身を任せるうちに、ちょっとの寒さにもこらえ性がなくなってしまったらしい。


【書】「多寡」(No.960)

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 「①多いと少ない。多少。②分量。数量。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「多」は、時を表す夕の字を二つ重ねて、日数の重なる意。ひいて「おおい」意を表す。
 「寡」は、家と音を表す夏(か。〓(寡の宀を取り除いた形)は、夏の変化した形。ひとりの意→個)とで、ひとり者の意を表す。転じて「少ない」意に用いる。


【ディジタル画】『吾輩は猫である』 81(No.402)

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 全集第八巻では「逆上」について述べる。
 「一概に考へるとのぼせは損あつて益なき現象であるが、さう許り速断してならん場合がある。職業によると逆上は余程大切なもので、逆上せんと何にも出来ない事がある。其うちで尤も逆上を重んずるのは詩人である」。
 と述べたあとで「逆上」を「インスピレーション」と言い換えている。詩人の芸術的言語の源は、どうやらその辺にあるらしい。
 そして、さらにそのあと、ユーゴーの「逆上」に触れる。それで、今回はユーゴー。
 字も画も「Gガッシュ」で仕上げた。 


【タイムラプス】1月31日(月)7:32〜9:23の伊豆長岡の空。27秒。

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【新型コロナ】1/31(月)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→78,128(前週同曜日比 +28,106)
重症者数→767(前日比 +33)
累計死亡者数→18,767(前日比 +31)