柔肌の赤き命や百日紅（あ）

　新型コロナBA.5株蔓延の勢いが止まらない。毎日発表される市の新規感染者数が、きょう、とうとう50名を突破した。
　隣の学区の小学校では、新規感染者が100人を超えたといって騒いでいる。高学年ではクラスターが発生し、学級閉鎖に追い込まれたとも聞く。
　そうなると、その児童の親御さんは濃厚接触者として扱われ、仕事を休まなければならない。今年組長を務める人の職場ではそれが一気に3人も出て職場を休まざるを得なくなった。しかも同時に。大企業ならいざ知らず、中小企業では一度に3人休まれると仕事が回らない。濃厚接触者になった親御さんも大変だけど、それで休まれる職場もまた大変だとぼやいていた。
　わが学区の小学校ではまだそれほどの騒ぎにはなっていないが、騒いでいる小学校のお隣でもあるし、この先無事に済まされる保証は何もない。
　私が住む地区の重鎮に、データをまとめるのを得意とする方がいらして、その方は毎日発表される市の新型コロナ感染者数をパソコンでグラフ化して保存している。
　で、きょうはそのデータを拝借して会議の資料に添付しようと思っていたら、わざわざその方が拙宅まで出来立てのグラフを届けてくれた。そのデータを見てまずびっくり。グラフの棒が天井を突き通す勢いで伸びている。今年1月〜6月の棒グラフの山をはるかに超えて断崖絶壁のように聳え立っている。
　これで腹は決まった。きょうの会合で夏祭りの中止を提案しようと思っていたが、グラフを見てその気持ちが余計強まった。ここまで蔓延したらもう無理、とそのグラフは語っていた。
　あとは、これまで準備に取り掛かってくれた諸関係者に中止の旨を伝え、清算に奔走する段取り。非生産的な仕事かもしれないが、これも区長の務めだまかちょーけー。

【きょうの一枚】サルスベリ(百日紅)の新芽。

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　うちの百日紅はよそのよりも晩生で、8月の声を聞いてからちょぼちょぼ咲き出す。というわけで、うちの百日紅はまだ咲いていないが、こんな新芽の誕生を見ると、これから暑い日が続くけどお前も頑張れな、と声をかけたくなる。

【書】「姦回」かんかい（No.1,126）

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　「よこしま。悪人。回も、よこしまの意。」（『旺文社漢字典』第2版）
　「姦」は、女を三つ合わせて、女性が私情のために公正をおかす、ひいて、「よこしま」「みだら」の意。奸(かん)と通用する。
　「回」は、水のうずまくさまにかたどる。ひいて「めぐる」意を表す。

【ディジタル画】『坑夫』 8（No.566）

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　第8話でようやく、どてらを着た男の斡旋する仕事が坑夫だと判る。
　漱石先生、引っ張る引っ張る。とうとう第8話まで斡旋の仕事内容を明らかにしなかった。　
　それにしても、茶店の神さんが裏へ出て行ったと思ったら、大きな黒松の根方の処で立ち小便をしたのには驚いた。女性の立ち小便ですよ見たことあります？　
　私はあります。尻を突き出してモンペにかからないように用を足すんです。真冬の浜で見ました。そうです、積もった白い雪が、そこだけ黄色い穴になってました。
　今回も全部Conceptsで描いた。だんだん描きたい画が見えてきた。ようやく、こういう画を描きたいと思っている画がディジタル機器で描けるようになってきたということかな。