その昔、絵手紙に凝ったことがある。まだiPadに出会う前だ。
絵手紙は、小池邦夫氏著の本をお手本にした。絵が下手くそな私は、「下手でいい。下手がいい」と本にあった氏の言葉にずいぶん勇気づけられたものだ。
筆を真っ直ぐに立て、筆の尻をつまむようにして持つ。
書道は大学時代から親しんでいたが、そのときの筆遣いとはまるで違うことが、かえって新鮮だった。
それが今はiPadとペンシルでディジタル画を描くようになった。あの硬いペンシルでかすれや滲みが表現できることに驚愕し、以来手放せなくなってしまった。表現力は毛筆の持つ繊細さにかなわないにしても、墨を擦る時間とか色を作る手間とかは必要ない。そういう手軽さがいい。iPadとPencilは、手っ取り早く描くツールとしては現時点で最高の組み合わせと呼んでもいいのではないか。
それに、ディジタルだから後で簡単に加工修正ができる。それで私は、自治会の広報紙を作るときとか、回覧文書を作るときとかに重宝している。
将来は、このディジタル機器だけを使って絵本を作れないかと密かに目論んでいる。画も字もストーリーもすべて自分の手による、それこそオリジナルの絵本だ。それができないかと夢見ているのだが、はたしてその夢が実現できるかどうかは、はなはだおぼつかない。
【きょうの一枚】高圧洗浄機を使った清掃。
休館中の向かいホテルから高圧洗浄機の噴射音が聞こえた。
ホテル屋根の溝に溜まった朽葉でも洗浄していたのだろうか。雨が結構降ってましたけど、ああして雨でも作業をするんですね。いよいよ買主が決まったのかな。
屋根の高圧洗浄もいいけど、ドッグヤードの傾いたフェンスとか伸び放題の生垣カイヅカイブキをなんとかしてくれないかな。そのほうが気になる。
【書】「苛虐」かぎゃく(No.1,123)
「きびしくむごい。むごく人民を苦しめること。」(『旺文社漢字典』第2版)
「苛」は、艹(草)と、音を表す可(か。小さい意→芥)とで、もと、小さい草の意。ひいて、こまかい、借りて「からい意」。
「虐」は、虎が爪を出したさまで、いためつける意。ひいて、むごい意を表す。
【ディジタル画】『坑夫』5(No.563)
煙草「朝日」のパッケージ。
袖なしのどてらを着た男が「朝日」の袋を横から差し出した。
「何だか薄穢なく垢づいた上に、ぴしやりと押し潰されて、中にある煙草がかたまつて、一本になつてる様に思われる」
「朝日」は明治37(1904)年に発売され、漱石が愛用していたという〈Wikipedia〉。
最初はドットを手描きしていたが、途中で面倒になって「ドット」ブラシを使ったが、やはり手描きの方が味があるな。
【タイムラプス】7月15日(金)7:10〜9:20の韮山方面の雨空。32秒。
【新型コロナ】7/15(金)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→97,788(前週同曜日比 +49,828)
重症者数→100(前日比 +10)
累計死亡者数→31,533(前日比 +33)