いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

甘夏や思ひ出いつぱいはち切れて(あ)

【きょうの一枚】甘夏。

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 お兄ちゃんがお土産にもいできたと言って私に渡した。葉っぱつきだぞ。
 京都・奈良への修学旅行が昨年に引き続いて中止となり、その代わりに卒業記念と称しておとといきのうの2日間、近場の小旅行に行ってきたらしい。その二日目のお土産がこの甘夏。
 出かけるとき、みかん狩りに行ってくると言ってたから、てっきり寿太郎のような小さなみかんを想像していたが、こんな立派な甘夏とは恐れ入った。
 甘夏は庭にも植わってあるが、うちのは比べものにならないほど貧弱で、こんなに大きくはない。
 お兄ちゃんがまだ小さい頃、伊豆に遊びに来るとよく庭の甘夏を相手にチャンバラを仕掛けていたっけ。野菜を誘引するときのいぼいぼ支柱を振り回し、牛若丸よろしくばっさばっさと甘夏をやりこめていた。
 あのときの甘夏は、お兄ちゃんにとっては食べ物ではなく、棒を振り回して打ち落とす対象だった。その甘夏に育てられたお兄ちゃんはこの4月から高校生になる。早いなあ、もうそうなるのか。
 どんな気持ちでこの甘夏を私へのお土産に持ち帰ったんだろう。これまでいろいろなことがあって、この甘夏のように大きくなって、今までの恩返しのつもりで私への土産にしたんだろうか。まだ食べてないけど、この甘夏は庭の甘夏と違って一味も二味も違う味なのに違いない。ありがとうな、これまでの思い出と甘酸っぱさと、一緒に心に仕舞っておくよ。


【書】「辰宿」しんしゅく(No.1,000)

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 「①星宿。星座。②星。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「辰」は、殻の中から足を出している二枚貝の形にかたどる。蜃(おおはまぐり)の原字。借りて、十二支の第五、「たつ」の意に用いる。
 辰(蜃)は、大形の二枚貝で、「おおはまぐり」のこととされ、その吐く気が蜃気楼を現出すると伝えられたことで知られる。太古には、その貝殻の縁を刃物代わりにして、草刈りや土ほぐしに用いる農具にあてた。
 「宿」は、人が敷物につくさま。のち宀(家)を加えて、人が家の中の敷物につく意、ひいて「やどる」意を表す。
 このコーナーもついに「,」(カンマ)を付けるところまできました。感慨無量です。


【ディジタル画】『三四郎』2 (No.440)

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 漱石の『三四郎』は、「うとうとして眼が覚めると女は何時の間にか、隣りの爺さんと話を始めてゐる」で始まる。
 そして、主人公・三四郎が寝てゐる間に、爺さんと懇意になったらしい女が京都で子供の玩具を買った話をする。
 当時の子供の玩具にどんなものがあったか調べる時間がなかったので、私が子供の頃に親しんだ紙飛行機を玩具にして描いた。
 今回もすべて「Gガッシュ」で描いている。


【タイムラプス】3月12日(土)6:43〜9:08の伊豆長岡の空。36秒。

https://www.facebook.com/1298610339/posts/10228035994067343/?d=n


【新型コロナ】3/12(土)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→55,882(前週同曜日比 −7,862)
重症者数→1,252(前日比 −70)
累計死亡者数→25,931(前日比 +209)