採れたてのレタスを噛んで朝の卓（あ）

　孫に食わせる晩飯の用意ができなくて、スーパーで弁当を買ってきた。こんなことは初めてだ。
　定例総会と新年度スタートの準備に追われ、このところ公民館に籠もることが多くなった。それできょうは、飯を炊く時間もおかずを作る時間もなかった。
　こんなんで来年の区長が務まるんだろうか。だいぶ不安になってきた。地域発展のために役立ちたいと思う気持ちが空回りしている。いかん、いかん。

【きょうの一枚】ミニトマトとレタス。

f:id:jijiro:20220311084711j:image
　ミニトマトは「まごころ市場」で買ってきたもの。レタスは庭のプランターで育てたもの。
　メインはレタスです。庭から採ってきたばかりのレタスを皿に盛る贅沢を味わっています。
　レタスの葉は市販されているのと比べて見た目はかなり見劣りするが、味は市販のものと比べものにならないくらい旨い。というのは身贔屓かもしれないが、実際旨い。
　ただ、採れる量が少ないのが玉に瑕。でもまあ、ついさっきまで潤っていた葉を生で口にできるんだから、よしとしよう。少なくとも食い切れなくて残りをラップにくるんで冷蔵庫に仕舞っておくよりはいい。

【書】「初肇」しょちょう（No.998）

f:id:jijiro:20220311084655j:image
　「初め。肇も、はじめの意。」（『旺文社漢字典』第2版）
　「初」は、衣と刀とで、衣服の縫製に先立って布を断ち切る意、ひいて、物事の「はじめ」の意を表す。
　「肇」は、〓(肇の「聿」を取り除いた上部のパーツ。戸をひらく意)と聿(筆)とで、筆で書きはじめる意を表す。

【ディジタル画】『吾輩は猫である』 111（No.438）

f:id:jijiro:20220311084642j:image
　『吾輩は猫である』もいよいよラストです。吾輩がビールを飲んで死にます。酔っ払って水甕に落っこちて死にます。上に這い上がろうと水甕を引っ掻いても無駄です。
　「日月を切り落し、天地を粉韲して不可思議の太平に入る。吾輩は死ぬ。死んで此太平を得る。太平は死なヽければ得られぬ」。
　これが『吾輩は猫である』のラストシーンです。ここで言うように「太平は死ななければ得られ」ないのかもしれない。
　人間は、いや、生きとし生けるものはすべていつかは死ぬ。それは、遠い神代の昔から地球を飛び出して宇宙遊泳する現在に至るまで例外はない。
　そして、その日がいつ訪れるかは誰にも判らない。きょうかもしれないし、あすかもしれない。だから、与えられた今を精一杯生きようと思う。　
　今回も、字も画もすべて「Gガッシュ」で描いている。