紫陽花や何色となす浅みどり（あ）

　一二三荘へ行ったら、「ただいまの時間、男湯は掃除中で入れない」と女将さんが言う。
　改めて時計を見たら午後5時半。こんな時間に掃除をするはずがない。何かあったのかと女将さんに訊いたら、掃除をする羽目になった経緯は話さず、「ただ……」と言って、「男湯のゴミ箱に、30本もの剃刀が捨てられてあったのよ」と漏らした。

　そんなに大量の剃刀を、わざわざこんな日帰り湯の宿まで持ってきて捨てるお客さんがいるんだ。なんでそんなことをするんだろう。溜まった剃刀の処理に困って、それで持ってきたのかなあ。
　女将さんはそう推理していたが、大量に捨てられた風呂場をそのままにしておくわけにもいかないと思ったのだろう。それで忙しい時間帯ではあったが、お客さんの足が途絶えた頃合いを見計らって隅々まで掃除をすることにしたのらしい。あの女将さんだったらやりかねない。ただし、浴槽の湯まで総取っ替えというわけにもいかなかったらしく、湯は張られたままだったけど。
　玄関三和土(たたき)のテーブルには、青梅がまだ5袋売れ残っていた。今日はそのうちの2袋を買って帰る。昨日梅シロップを仕込んで、8L瓶に3袋だと実が全部入りきらないことが判り、それで今日は2袋にした。これで明日は「じぃじ水」作り第二弾です。

【今日の一枚】庭のアジサイ(紫陽花)。

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　今日、気象庁は、近畿・東海が梅雨入りしたと発表した。平年より21日早く、昨年より25日早いという。えっ？　まだ5月中旬ですよ。
　地区の清掃活動から戻って庭を見たら、まだ色づいていない紫陽花が雨に濡れていた。

　梅雨に似合う花のトップは、やはり紫陽花でしょう。今年は紫陽花が七変化する前に梅雨入りしちゃったけど、しとしと降る雨の中、じっくり紫陽花を愛でるのもいいものです。

　紫陽花の花の色は酸性土では青、アルカリ性土では赤紫色になるというが、さて我が家の紫陽花はどっちの色でしょうか。

【書】「配天」はいてん（No.700）

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　「①天と並びたつほど徳が広大なこと。②天とともに祖先を合わせまつること。」（『旺文社漢字典』第2版）
　「天」を何十回か書いているうちに、偶然にもやや物怖じするような格好が生まれた。となると、右側の「配」は酒樽を盗み去ろうとする盗賊か。こういうストーリーを勝手に作って楽しんでいる。楽しいと思ったときに、それが作品になる。

【ディジタル画】西田敏行（No.144）

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　necojitaさんの Twitterに「潤いカラーインク」という新しいブラシが紹介されていた。それで、どんな具合か確かめてみようと思ってダウンロードした。
　Procreateのブラシはインストール時から種類が豊富だと思っていたが、その後、新しいブラシがどんどん開発され、そのほとんどがnecojitaさんの手によるもので、Twitterで紹介されるたびにダウンロードを繰り返していた。その数は今年だけで、ざっと13種類。多すぎでしょう。知らないうちにそんなに溜まっていた。
　今回は、新たに追加した「潤いカラーインク」で描いた。が、どうもしっくり来ない。私の描きたい画と違うんだなあ。それでこれまでの「マルチ水彩ブラシ」に換えて、最初から描き直した。それが今回の作品。
　necojitaさんは「マルチ水彩ブラシ」のことを未完成とおっしゃっていたが、私にはとても使い勝手がいい。これ以上何を望むのかというくらい完成されていると思う。
　背景のレイヤーに「水彩の雨雫」というブラシを使ってみた。これもnecojitaさんの開発したブラシ。新緑の初夏の雰囲気が表現できたかな。