郵便の届かぬ雨や栗の花（あ）

　未明、いつも通りMacでブログの下書きをしようとしたら、画面右端からOSのアップデートの知らせがぴょんと飛び出した。案内には、アップデートに約15分かかるとある。で、15分くらいならいいかとアップデートのボタンをクリックした。それがいけなかった。
　15分なんてものじゃない。アップデートが終わるまで延々と待たされた。時間を測ってなかったからおおよそのことしか言えないが、3時間は優にかかったと思う。しかも、アップデートが終わっても、今度はタイムマシンへのアクセスが頻繁で、操作がのろすぎるのに加えてEvernoteが予期せぬトラブルで強制終了してしまった。Evernoteは私がいつもブログの下書きに使用するアプリです。
　やはり、OSのアップデートは夜間寝てる間に自動的に行えるよう設定しておくに限る。
　前にもそんなことがあって、散々痛い目にあっていながら、喉元過ぎれば熱さも忘却の彼方に飛んで行ってしまうんですね。それでつい、アップデートのボタンをクリックしてしまう。だって、15分で済むって書いてあるんだもの、クリックしちゃうよね。何を基準に15分って弾いたんだ？
　パソコンがそんな状態だから、ブログの下書きができない。下書きができなければiPhoneに残したタイムラプスの撮影時間を記せない。記せなければ今日のタイムラプス撮影がセットできない……。
　そういうときはどうするか。そういうときは、コーヒーを淹れ直し、今号のビッグコミックをパラパラめくり、「公募ガイド」で締め切りをチェックし、iPad Proで古代文字を書き、ディジタル画を描く。
　という事情で、今日のブログアップは大幅に遅れてしまいました。それでもアクセス数は100を越え、読んでくれる人がそんなにいるんだと改めて気が引き締まる。
　読んでくれる人の中には、今年中学を卒業した子たちもいるだろうか。もし私がその子たちに「道徳」の授業をするとしたら、こんな教材を使いたいというお話を、今作成中です。あの年齢の子たちの心に響く話に仕上げようと思っています。そしてそれを公募に出します。もちろん、賞金狙いです。

【今日の一枚】栗の花。

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　南隣家のそのまた隣が空き地で、そこに栗の木が自生している。数年前にその土地の所有者が来て(千葉にお住まいの方らしい)、ジャングル化したその空き地の草木をきれいに刈ってくれたが、すぐまたもとのジャングルに戻ってしまった。その中に栗の木が一本あり、こうして写真の撮れる高さのところまで枝を垂らして自生している。
　栗の花は独特な匂いがして好き嫌いが多い。中には精液の匂いがするから嫌いという人もいる由だが、私はさほど気にならない。太古の昔から人はそういった自然の匂いに触れてきて、それが好みの匂いであれば愛でるし嫌な匂いであれば避けてきた。つまりは自然の放つ匂いの好き嫌いは人様の都合なのであって、自然に罪はないのです。

【書】「祭祀」さいし（No.711）

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　「神や祖先をまつること。祭り。」（『旺文社漢字典』第2版）

【ディジタル画】三谷幸喜（No.155）

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　古畑任三郎つながりで。
　古畑任三郎を演じた田村正和さんのマネージャーは、当初、刑事ものに難色を示していたそうです。ところが、脚本を読んだ田村さんが「これは面白い！　ぜひやりたい」と即答したんだとか。三谷さんも、この役は田村さんしかいないと思って書いたと、田村さん追悼の折に漏らしていた。お二人の才能がピタリ合った刑事ドラマだったんですね。　
　メガネをかけている人物を描くときにいつも注意をはらうのがメガネフレームの影。今回はどうだろう。うまく描けたかな。