いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧

坂下り身は春塵の広野原(あ)

あと何年この世に居させてくれるだろうか。 70を過ぎて、そんなことばかり考えるようになった。 考えてもどうにもならないことを能天気に考えている。そして考え疲れて横たわる。横たわってうとうとする。 生産性も何もない。ただ徒に生きながらえてるだけ。…

老人の懐かしの歌春疾風(あ)

「おとなの休日倶楽部」今号に、画家「田崎草雲」が特集されていた。仙人然とした風貌に一目で惹かれた。 ここで知らなければずっと知らないままだったかもしれない。 そんな人はたくさんいる。 特集には「幕末・明治の時代を生きた画家・田崎草雲」とある。…

鞦韆を孫ひとりして揺らしけり(あ)

庭いじりをしていたら、ふと、ブランコの下の蘖に目が留まった。そこで、しゃがんでパシャっと1枚。 上に伸びようにも、ちょうど坐板(辻堂海岸の砂浜に流れてきた漁具をそのまま借用した)が覆い被さるように邪魔をしている。 孫娘が小さい時愛用したブランコ…

水仙花みな塊りて朝ぼらけ(あ)

大寒を過ぎて立春までが、一年で最も寒い時期という。手元の歳時記にはそう書いてある。その通り、このところ寒い日が続く。 暖を取るのに用意した薪を四箇所に積んであるが、その積んである場所がとうとう1箇所になってしまった。ここは薪を積むところとし…

砂利道の曲がつたまんま雀の子(あ)

もう1台クルマが駐められるように、玄関前を広げることにした。石があれば敷石にしたが、なかったので川砂利にした。 砂利はあとの手入れが大変。機械が入らないので雑草抜きもすべて手作業。砂利を敷くのに庭土を掘り返したりしたが、その掘り返したところ…

寒明けのベンチの媼長話(あ)

注射を打つ。 インスリンの注射。無くてこれ幸いと思っていたらリビングのガラステーブルの中棚から出てきた。併せて、注射器とは別の袋も出てきた。別の袋には「自宅の服用し終わったら開始」とメモ書き付箋が貼ってある。私が「まだ飲まないで残っている薬…

春の炉やここ幾年を伊豆に住み(あ)

今の所に住んで12年になる。もうそんなになるのか。早いなあ。 別に住むところは伊豆でなくてもよかった。第2の人生をスタートさせるのに、たまたま伊豆が浮上したというだけの話。青森を含む東北のどこでもよかった。 実際、青森の敷地を無償で提供してくれ…

白椿白がいやなら紅く咲け(あ)

ようやくここまで来た。これでやっと元のペースに戻れる。 ブログのことだ。 私は、毎日ブログを書いている。書き始めた頃は、毎日書くつもりなど毛頭なかった。気が向いたら書けばいいやくらいに思っていた。それが、どうだ。気がついたらいつの間にか毎日…

春眠やあれどこまでが夢だつけ(あ)

最近、家のあちこちに身体をぶつけることが多くなった。はっきり言って、年を取ったんだな。ほんと、些細なことでバランスを崩すようになった。これじゃ2輪車に乗るのも剣呑だな。 自前で家の修繕をするつもりでいた頃は、やたら手すりが多い家だと思ってい…

大寒の竹を間引ける昼下がり(あ)

【書】『野ざらし紀行』 7(No.2,029) 「…西行谷の麓に流あり。をんなどもの芋あらふを見るに、 芋洗ふ女西行ならば哥よまむ 其日のかへさ、ある茶店に立寄けるに、てふと云けるをんな、「あが名に発句せよ」と云て、白ききぬ出しけるに、書付侍る。 蘭の香や…

白く咲くそれでいいのだ庭の梅(あ)

梅は『萬葉集』に、119首も歌われている。花は桜というよりも梅であった。 その梅の古木が我が庭にある。私が植えたのではなく、これはもっぱら前のオーナーの趣向。が、私も桜よりは梅が好きだ。桜は一気に咲いて一気に散る。そこが潔くもあるんだが、どう…

雨音かはじける薪か寒の内(あ)

【書】『野ざらし紀行』 5(No.2,027) 「二十日余の月、かすかに見えて、山の根際いとくらきに、馬上に鞭をたれて、数里いまだ鶏鳴ならず。杜牧が早行の残夢、小夜の中山に至りて忽驚く。 馬に寐て残夢月遠し茶のけぶり」(訳:二十日過ぎの欠け始めた月が、未…

持久走湯気立て子らの体操着(あ)

「子どもは風の子」という。どんな寒くても半袖、短パン姿で駆け回る。雪国で育った身には、それが不思議でならなかった。 ところが、雪の降らない地ではそれが当たり前で、「子どもは風の子」という意味がそれでようやく判った。 雪の降らない土地に住んで…

寸松庵色紙水引雛飾(あ)

【書】『野ざらし紀行』 3(No.2,025) 「 ──絵── 富士(川)のほとりを行に、三つ計なる捨子の哀げに泣有。この川の早瀬にかけて、うき世の波をしのぐにたえず、露計の命を待まと捨置けむ。小萩がもとの秋の風、こよひやちるらん、あすやしほれんと、袂より喰物…

朧月晩酌にちとつきあえや(あ)

酒は呑んでも呑まれるな。若い頃はもっぱら介抱する側にまわっていたが、年をとるにつれて次第に介抱される側になってきた。まったく情けないったらありゃしない。 家で呑む分にはそんなことはないが、外へ呑みに出るとなると途端にそうなる。この前なんかも…

臘梅の坂や家まであとわずか(あ)

『おくのほそ道』から『嵯峨日記』『更科紀行』『笈の小文』と続いてきた松尾芭蕉作品も『野ざらし紀行』で終わりとする。 そのあとどうするか。それはまだ考えていない。 芭蕉が亡くなったのは、元禄8(1695)年10月12日。その4日前の8日に「旅に病で夢は枯野…

鬼やらひ父を待つてるひとりつ子(あ)

某団体の新年会。送迎バスはまだ到着していなかったが、10分前には参加予定の全員が集合していた。私がいちばん遅かった。 座席は籤引きなしの自由ということだったが、なんとなく重鎮の座る場所は決まっているみたい。そのことに誰も文句を言わない。言って…

恋猫の命を賭して泣き狂ふ(あ)

せっかくだから人生を謳歌しよう。やりたいことをやらしてくれる環境を与えてくれたことに感謝しよう。そう思ってきた。 私は画を描く。画を描くのが好きだからそうしている。 描くだけでいい。それを評価してくれようがくれまいがどうだっていい。だから個…

寒波来ていよよ青空透きわたる(あ)

ブログは毎日のように更新している。 たまにアップしない日もあったりするが、それであとで困るのがタイムラプス撮影をした時間。撮り始め時刻は自動的に記録に残るけど、撮り終わった時刻は記載されない。それが困る。だいたいの見当をつけて撮り終わりの時…

青竹を一気に焦がし飾り焚(あ)

正月飾りを燃やし、残った熾きで焼き芋を焼く。 「どんど焼」ほどの大がかりなものではないにしろ、こうして地元の伝統的行事が一つ消え二つ消えしていくのは、子どもにとってはもちろん、大人にとっても寂しいものがある。 【書】『笈の小文』 28(No.2,019)…

サーキットカーブ手袋じゃあまたね(あ)

今年もまた、いい思い出ができました。 ありがとうございます。 いつまで生きられるか判らないけれど、こんな愉快な思い出ができるなら、もう少し生きてみようと思います。 何のことか。毎年1月、富士スピードウェイで行われる、「ママチャリ・グランプリ」…

老若や新春ママチャリグランプリ(あ)

一緒に出ませんか? 教え子たちにそう声をかけら老骨に鞭打って、のこのこ参加したのはいつだったか。 以来ずっと参加している。コロナで中止になった年を除いて。 いまもふらりと気が向いたらふうに伊豆を訪ねて来てくれる。 いいやつらなんだ。 奴らと会っ…

寒冷の富士山までのまつしぐら(あ)

晩飯の調達にバイクを走らせている。急坂をがんがん上ってくれるから重宝この上ない。 セル始動が何とも手軽。 セルボタンを押してエンジンを動かしているが、そのセルボタンを押してもエンジンがかからなくなった。 セル始動がだめだったときはキック始動に…

小寒の闇をつんざき救急車(あ)

玄関アプローチに川砂利を敷いた。5袋。それで十分足りると思ったら、それでも足りない。もう1袋足してちょうどいいくらいだった。意外とかかるんだね。 市役所に野暮用があって出かけたとき、橋の上から河川敷の小石を見下ろした。ここの砂利でいいのに、と…

湯豆腐や兄弟さしで口ごもる(あ)

年末から、週一でインスリン注射を打つようになった。 効果は覿面。きょうの定期検診では優等生のようなデータが出て、おかげで次回からの飲み薬が減った。本音としては注射を止めたいところだが、注射をなくすという話は話題にもならなかった。 ただ、体重…

新春も肩身の狭し物価高(あ)

いつも行くスーパーにキャベツがあった。一個39円は安い。と思ったら一個397円だった。高い。 帰ってテレビを点けたらもっと驚いた。一玉1000円だって。高すぎる。だったら買わなかった。 物価の値上がりに市況も苦慮している。巷のトンカツ屋も商売上がった…

松過ぎも主を引つ張る犬飾り(あ)

山鳩が宙から降りたって、何やら啄み始めた。シャッターチャンスだと思って、カメラ付きケータイを取りに家に入って出てきたら、その間にどこかへ飛んで行った。口惜しいから、誰も何もいない庭を撮った。 土をひっくり返した玄関アプローチには、寒雀が三羽…

野良猫と睨み合ひして寝正月(あ)

やられた。車庫奥に積んであった市販のゴミ袋を引きちぎられ、中身が散乱していた。これで二度目。 一度目は犯人が判らなかったが、二度目で判明した。 近所の野良猫の仕業である。白黒ツートンカラーの、パトカーみたいな毛並みをした猫だ。私が苦労して運…

新春やバイク跨がりふらふらと(あ)

昼過ぎ、カミさんが神奈川に帰って行った。 帰る前に地元ホームガーデンで砂利を確保しようと思ったができなかった。砂利(川砂利)は新しく玄関アプローチに敷くのである。 玄関アプローチを広げる工事を始めたはいいものの、何のためにそうするか、カミさん…

新年やのつしのつしと犬の顔(あ)

おだやかな正月を過ごしている。 なにもない。何事も起こらない。だから「おだやか」な正月。 静かだ。カラスがどこかで啼いている。 アホーアホーと言っている。私のことか。私はアホーなのか。 そうかもしれない。年中アホーなことばかり言ったりやったり…