ワーケーションという言葉がある。
ワーケーションとは、「ワーク」(労働)と「バケーション」(バケーション)を組み合わせた造語で、観光地やリゾート地でテレワークを活用し、働きながら休暇をとる過ごし方。在宅勤務やレンタルオフィスでのテレワークとは区別される。働き方改革と新型コロナウイルス感染症の流行に伴う「新しい日常」の奨励の一環として位置付けられる。<Wikipedia>
こうして言葉を並べられると、いかにも「新しい日常」のように聞こえるが、果たしてそうだろうか。
第一、都会から離れて自然豊かな風光明媚なところで仕事をしろと言われても、そんなことできるんかいなと思ってしまう。気持ちの切り替えがうまくできないのではないだろうか。やはり、休暇は休暇でたっぷりとって、その期間は仕事のことを一切考えない。それで休暇が明けたら会社に戻ってバリバリ仕事をする。そのほうがメリハリがあっていいような気がするが。働く人の休暇を多く取れるようにするほうが先じゃないかな。
また、女性の場合はどうなんだろう。特に育児に深く携わる女性は、休暇をたっぷりとってリフレッシュするなんて、したくてもできないでしょう。子育てに追われて、それどころではない。子どもを家に置いて自分だけワーケーションするなんてあり得ない。それこそ、画に描いた餅だ。
ならば、子どもも一緒に行くというのはどうか。これまたあり得ない。子どもには学校がある。親の仕事の都合で子どもに負担は負わせられない。
と考えると、ワーケーションという「新しい日常」は、日本社会には馴染まないのではないかと思ってしまう。大体、ワーケーションの発想は都会目線だし、男目線だし、これを断行するとなれば男性側の単身赴任という方法しかないでしょう。それとも、会社の休暇を子どもの長期休暇に合わせる覚悟はありますか? 会社は今、それを問われているのだと思う。
【今日の一枚】庭のサツキ(皐月)。
サツキの漢字に「杜鵑」を当てたりする。「杜鵑」の読みは「とけん」。これに「花」を添えて「杜鵑花」とすると、これがサツキの漢名だと「デジタル大辞泉」の説明に見える。
実は、「杜鵑」はある鳥の名にも当てられる。それが「ホトトギス」。「ホトトギス」には当て字がたくさんあって、「杜鵑」の他に「杜宇」「蜀魂」「不如帰」「時鳥」「子規」「田鵑」とある。まるで「ホトトギス」七変化です。
このサツキは、玄関へ続くアプローチの脇にあって、地を這うように枝を伸ばして咲いている。ぐしゃっと固まって咲いていないから、健気な感じがあって愛おしい。と、そこへ「てっぺんかけたか」の鳴き声が覆い被さってくる。サツキとホトトギスの組み合わせ。今でなければ味わえない初夏のデュエットである。
【書】「狼虎」ろうこ(No.706)
「①おおかみと、とら。②無道で欲が深く、他人を害する者のたとえ。=虎狼」(『旺文社漢字典』第2版)
「狼」は大抵字形が決まっているが、「虎」はいろんな字形があって面白い。ボディが豹柄のようなものや、顔が鬼面のようにいかついものもある。
虎は、人喰い虎として太古から恐れられていたんだなあ。
【ディジタル画】富永一朗(No.150)
田村正和さんの訃報はあちこちのメディアで取り上げられていたので、今日は田村正和さんを描こうと思っていた。そうしたらそこへ、富永一朗さんが亡くなったというニュースが飛び込んできた。それで、富永さんは漫画家になる前、大分で小学校の教員をされていたこと、その後上京して吉行淳之介さんに見出されて漫画を描き始めたことを知った。
元教員という点では私も同じだが、画力が決定的に違う。富永さんの描き出すキャラは躍動している。さすがはプロだ。
私もいつかはああいう生き生きしたキャラを描きたいという思いを込めて、今日は描かせてもらいました。
最近、顔の陰などを表現するのに青色を使うようになりました。これで約2時間半。
【タイムラプス】5月22日(土)6:20〜9:06の伊豆長岡の空。20秒。
https://www.facebook.com/1298610339/posts/10226263345112227/?d=n
【新型コロナ】5/22(土)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→5,251(前週同曜日比 −1,012)
重症者数→1,294(前日比 +6)
累計死亡者数→12,176(前日比 +113)