いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

桜まじ路傍の翁の腰据ゑて(あ)

 庭にブルーシートを敷いて娘に散髪してもらった。

 「伊豆へ行ったらお父さん(私)の髪の毛を切ってやって」とカミさんに頼まれていたのだそうだ。

 ありがたいねえ。晴れてよかった。

 春風を受けながら、孫たちの将来のことなんかをいろいろ話した。まさかこんなふうになろうとは夢ゆめ思わなかった。

 他人からみればどうってことなくても、私にとってはその一つひとつがかけがえのない僥倖だったりする。

 それでいいんですよ。人それぞれの人生だもの。

 それぞれにこの世に生きた証が残せればいい。

 

【きょうの一枚】古木のソメイヨシノ。

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 家の筋向かいが空き地になっていて、そこが隣接ホテル従業員の駐車場になっている。そこにソメイヨシノの古木があって、今は休業中ホテルの従業員用駐車場として使われている。

 ホテル休業中で従業員が使っていないことをいいことに、近所の人はここを来客用臨時駐車場として使っている。使うのは何となく早い者勝ち。

 孫娘と末娘を乗せた車を娘が駐めたのもそこ。てっきり娘の旦那が運転して来たのかと思ったら、旦那は都合よく休みが取れなかったらしく、車を運転して来たのは娘だった。

 空き地に桜の古木があるのは、かつてそこが別荘地として開発される前の名残だという。古くからここに住んでおられる方がそう語っていた。

 最初からそこに桜の木があって、土地を購入した方が家を建てるのに邪魔だというので伐ってしまい、それで今は空き地にぽつりぽつりと残っているのだそうだ。

 桜を愛でる人は、毎春楽しみにしてたのになんで伐ってしまったんだと言うけど、家を建てた人にとっては邪魔なことこの上ない。毛虫の処理も大変。遠くから眺める人には桜は美しい花かもしれないが、そこに住んでる人にとっては厄介なことこの上ない。手間がかかりすぎる。それで伐ってしまうらしい。

 娘は孫を連れて何しに伊豆までやって来たか。お米を取りに来たのである。

 お米は私が魚沼産コシヒカリを新潟米農家に注文し、伊豆に届けてもらっている。ここ四十年そうしている。

 娘家族は新潟から直接仕入れるその米を旨いうまいと言って食べるのだそうだ。スーパーで売られる廉価な米は見向きもしない。

 お米を取りに来るだけなのにわざわざ伊豆まで孫を連れてくる。それが心苦しい。食気盛りの孫どもも大きくなったことだし、代金は変わらずこちらで持つとして、米自体はそろそろ大磯の家に届ける算段を考えた方がいいかもしれない。

 

【書】「饉」キン・うえる(No.1,729)

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 食と、音を表す堇(キン。とぼしい意→僅)とから成る。(『旺文社漢字典第2版』ディジタル版) 

 

【ディジタル画】『倫敦塔』その6(No.1,169)

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 倫敦塔が建設され始めたのが一〇六六年。その年に英国王となったウィリアム征服王の手による。

 その征服王ウィリアムが馬にまたがっている勇姿の銅像を描いた。

 

【昭和の風景】墨画(No.449)

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 ヤマメ。

 アマゴかな。それともイワナかな。

 魚の区別もつかないのに描いてる。描いてる本人は、ヤマメのつもり。

 同じ渓流の王者だけど、私の場合、斑点で区別している。知ってるのはそれくらい。

 アマゴには朱点があり、ヤマメにはない。その朱点が白ければイワナ。

 

【タイムラプス】令和6年4月2日(火)8:53〜11:33の伊豆長岡の空。39秒。

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