いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

滅び行くものは焦がれて花車(あ)

 のどかな日曜だ。

 こんな、のどかな休日が過ごせるなんて思ってもみなかった。

 庭の雑草を引っこ抜いて、飽いたらベッドに横になる。そして最近推しの東亜樹の歌を流す。

 ♪……ひとりが好きなわけじゃないのよ♪

 中島みゆきの「ひとり上手」という歌である。それを高校1年生の東亜樹がカバーした。その歌唱力が半端ない。たまげた。

 この歌がリリースされたのは1990年5月。今からざっと35年前だ。数ある中島みゆきの名曲の中からこの歌をチョイスしたということは、心の琴線に触れる何かがその曲にあったからなんだろう。

 今は路上ライブを中心にソロ活動を続けているらしいが、もっと広くその名を知られてもいいような気がする。ともかくがんばってください。陰ながら応援しています。

 並行して、直木賞受賞作品の選評を模写している。最終候補作に残ったのは、

『なれのはて』(講談社)           加藤シゲアキ

『ともぐい』(新潮社)            河﨑 秋子

『襷がけの二人』(文藝春秋)         嶋津  輝

『八月の御所グラウンド』(文藝春秋)     万城目 学

『ラウリ・クースクを探して』(朝日新聞出版) 宮内 悠介

『まいまいつぶろ』(幻冬舎)         村木  嵐

の六作品。

 これまでの選評は、受賞した『ともぐい』と『八月の御所グラウンド』にのみ触れてきた。が、当然ながら選者は候補作品すべてに目を通しているわけで、これからはそっちにも目を向けなきゃいけません。

 選評を読んで、ともかく作品が選者の目に触れなければ”箸にも棒にもかからない”世界であるということが判った。

 選者の一人、京極夏彦さんが奇しくも言っている。『『なれのはて』における加藤シゲアキの成長は目覚ましい」。

 ということは、その人の作品を長く追っかけてるということだ。これだもの、ど素人がいきなり賞を取るなんてことは絶対にありえない。まずはその道で名を売らなければ。どのみち私には無理むり。

  

【きょうの一枚】庭のモチツツジ(黐躑躅)。

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 別名「花車(ハナグルマ)」という。花柄、葉に腺毛が多く鳥もちのように粘りがあるのが特徴。

 見た感じ、さほど綺麗な花とは言い難いが、行く春を惜しむかのように咲く姿は哀れを誘う。また「花車」という呼び名も雅でいい。

 平安時代から栽培される園芸品種というから、かの中宮定子も、己が行く末を案じながら宮廷の庭を眺めたかもしれない。 

 

【書】「驕」キョウ・おごる(No.1,741)

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 馬と喬(キョウ。たかい意)とで、背の高い馬の意を表す。(『旺文社漢字典第2版』ディジタル版)

 「背の高い馬」だって。どんな馬だ?

 

【ディジタル画】『倫敦塔』その18(No.1,181)

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 霧たちこめる倫敦の橋。倫敦の朝はいつもこんな感じなんだろうか。

 川端の柳をここへ持ってきたらどんな風景になるだろう。そう思いながら林立するガス燈を描いた。

 英国は霧にむせぶ人工的なガス燈や噴水がお似合いなんだろうし、それが日本だと、柳にゆらめく出湯の湯気とか滝になるんだろうな。

 

【昭和の風景】墨画(No.461)

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 絵のモデルがきれいすぎる。これじゃ下手に描くわけにはいかないよなあ。

 

【タイムラプス】令和6年4月14日(日)6:21〜8:50の伊豆長岡の空。35秒。

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