いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

文学賞受賞の顔のうららかに(あ)

 ようやく肩の荷が降りた。はずだが、ちっとも楽にならない。

 この「楽にならない」状況は、これからもずっと続くのかな。そうかもな。

 人間の営みなんて、楽なことなんてひとつもない。

 でも、どうせなら楽しくやりたいな。

 自分が楽しいと思えば、それが楽しいことになる。気の持ちようだと思うよ。人と比べるからやっかむ気持ちが起こる。だから、人と比べなきゃいい。それだけのことよ。

 自分がやって楽しけりゃそれでいいじゃん。

 

【きょうの一枚】直木賞受賞作家の顔。

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 書店に行ったら、今期直木賞受賞の二作品が平積みされていた。手にとってレジに並びたい衝動を堪えて家に帰り、受賞者を描いた。やっぱ、いい顔してるわ。

 で、描き終えて、それぞれの受賞作を読み返した。う〜ん、うまい。うますぎる。

 今回は受賞まで手が届かなかったけど、受賞予備軍がまだまだたくさん控えていらっしゃる。

 そのことは、万城目学氏の今合併号「待ち会戦記」という自伝エッセイで知った。

 「待ち会」とはなんぞや。

 氏曰く、「リアルタイムで文学賞の選考が行われているとき、候補者とその支持者が一堂に会し、受賞決定の連絡を待ち受ける集まり」だという。へええ、そんな会があるんだ。まあ、いきなり受賞しましたと連絡を受けるより、あらかじめ「受賞するかもしれないので心の準備をしておいてください」という方が親切かもしれない。

 それで万城目さんの一回目の「待ち会」はいつだったかというと、これがはるか十七年前というからすごい。その間ずっと受賞の知らせを待ち続けていたのか。直木賞受賞者の陰で悔し涙を流し続けて来たんだ。

 そのことを思えば、素人の私が食い入る余地なんかとてもありゃせんがな。かつての候補者と同じ土俵で相撲を取ろうなんて烏滸がましい。趣味にとどめておくのがいちばんいい。

 それにしても、直木賞を受賞した作品とそうでない作品との差がこんなにも違うなんて……。やはりどんな賞でも、賞を取るというのはすごいことなんだな。あの太宰が「芥川賞が欲しい」と泣きを入れたというのもよく判る。

 お二人のうち、今回は「ともぐい」で直木賞を獲得した河﨑秋子さんを取り上げる。

 

【書】「櫟」レキ・くぬぎ(No.1,725)

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 木と、音を表す樂(ラク。レキは変化した音)とから成る。(『旺文社漢字典第2版』ディジタル版)

 

【ディジタル画】『倫敦塔』その1(No.1,165)

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 『倫敦塔』は『坊つちやん』と同じ漱石全集第二巻に収録される。

 冒頭に曰く、「二年の留学中只一度倫敦塔を見物した事がある。其後再び行かうと思つた日もあるが止めにした。人から誘はれた事もあるが断つた。一度で得た記憶を二返目に打壊はすのは惜い、三たび目に拭ひ去るのは尤も残念だ。『塔』の見物は一度に限ると思ふ」。

 倫敦塔はロンドンの防備を固めるための要塞として建造された。のち、歴代の王によって塔の数が加えられた。ロンドン塔は、要塞のほか、宮殿、国事犯の牢獄、処刑場など、さまざまな役割を担ってきた。

 

【昭和の風景】墨画(No.445)

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 しばらく『東海道中膝栗毛』の挿絵から遠ざかって、ディジタルで墨画を描いてみようと思う。

 おとぼけ満載の「膝栗毛」も捨てがたいが、それよりもディジタルで墨画を描きたいという気持ちが優った。

 ディジタル技術を駆使したらどんな墨画になるか、それを独学してみようと思った。

 

【タイムラプス】令和6年3月28日(木)……。

 やべ。タイムラプス撮影を忘れた。

 朝、撮ったには撮ったが、それがタイムラプスではなく普通のビデオ撮影だった。

 いや、夕焼けの撮影に取っておこうと思っていたら、夕方、雨がぱらついた。それで撮るのをやめたんだった。