いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

思ひ出の悲喜こもごもや冬の虹(あ)

3クラスの答案を返し終えた。思いの外の高得点に欣喜雀躍する子がいるかと思えば、逆に点数が平均点を大きく下回って落ち込む子もいる。今も昔も変わらぬテスト返却の場面だが、落ち込む子を見る辛さは、これまた今も昔も変わらない。

1校時、テストを返し終えたざわつきの中で、ある子が「あっ、虹」と叫んだ。ざわついていた子たちも一斉に教室の窓の方を向く。私も向く。なんとなく重苦しかった気持ちが、その子のおかげで少しほぐれた。

そこで、即興の句を黒板に大書。「思ひ出の悲喜こもごもや冬の虹」。これで、俳句への興味関心を引き出そうとの魂胆だが、子どもたちは何それという顔をしている。「虹は普通、夏の季語だけど、冬の虹とすれば季節は冬になる。冬の虹は淡く、すぐ消える。見ててごらん、2校時までには消えるから」と言ったら、「じゃあ、先生。消える瞬間を見届けようよ」と授業の進行を阻みにかかる野郎ども。まあ、そんなもんだろうな。私も生徒だったら、たぶんそう言うかもしれない。

期末テストには中間テストと同じく作文問題を10点分出した。その作文を読み終えるのに昨日の夜10時までかかった。

今回は「読書」の効用について書かれた河北新報のコラム「河北春秋」を載せ、読書について思うところを述べてもらった。さまざまに綴った十人十色の思いを読むのは楽しいのだけれど、それを評価しなければいけないとなると生半可には読めない。それが辛い。

ひとまずテスト返却は終えたけれど、返却が終われば今度は成績処理が待っている。なかなか気が休まらない日々が続く。ストレス溜まりまくりだあ。

 

【今日の一枚】韮山の体育館前の風景。

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正面に見える小高い山がロープウェイ駅がある葛城山(かつらぎやま)。昨日の市の卓球大会の開会式前に撮った。

朝方降っていた雨がやみ、雲が山裾にまとわりついている。伊豆には高い山はないが、雨上がりの雲がこうして山裾に垂れ込める風景をよく見かける。

写真には見えないが、右側のすぐのところに配流の源頼朝が挙兵するまで過ごしたと伝えられる蛭ヶ小島(ひるがこじま)がある。そして、これも写真には見えないが、左手奥の方に韮山反射炉がある。

【書】「舞」ブ・まう・まい・おどる・はげます(No.310)

▼甲骨文

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▼金文

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会意。もとの字は〓1に作り、無と舛(せん)とを組み合わせた形。無は舞う人の形。衣の袖(そで)に飾りをつけ、袖をひるがえして舞う人の姿である。無がもっぱら有無(うむ)の無(む=ない)の意味に用いられるようになって、舞うときの足の形である舛(左右の足が外に向かって開く形)を加えて舞とし、「まう、まい、おどる」の意味に用いる。(後略)<『常用字解』より>

〓1(『超漢字』画像)↓

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【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】11月25日(月)5:32〜7:11の伊豆長岡の空。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2664185423639318?d=n&sfns=mo