いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

山茶花や乙女の恋の紅淡し(あ)

初めて担任を持った高校の同窓会が横浜で行われた。

会場に集まった卒業生は114名。当時の先生は私を含めて6名。ざっと120名が集った。

120名とはすごい数である。だいたい、それだけの人数が入れる会場を横浜で探すとしたらホテルくらいしかないと思うが、幹事が手配した店は西部劇映画に出てきそうなカントリー居酒屋風で、関内駅から歩いて5分と近い。よく見つけたものだと感心する。

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今日集まったのは、1クラス45人×12クラスというマンモス学年がスタートした年に入学してきた子たちで、3年経って卒業する段になっても名前と顔が一致しない子がたくさんいた。

当時でそうなのだから、あれから35年も経って覚えている顔もほとんどないだろうと思っていたら、そうでもなかった。結構覚えていた。もちろん、中には、「先生、私のこと覚えてますか?」と声をかけられて、どうしても思い出せない人もいるにはいたが。

その子は1年生の時に私が担任だったそうなのだが、私は全く覚えていない。どこかに面影を探そうとしたが、すっかり記憶から抜け落ちていて、胸の名札シールで名前を確認しても思い出せず、すっかり悲しませてしまった。やんちゃだった子の顔と名前はたちどころに蘇るのだが、たぶんその子はおとなしい子だったのだろう、会場がお開きになる段になってもとうとう思い出すことができなかった。謝ります、ごめんなさい。

今回幹事をした子から案内をもらった時、2年の時にお世話になった〇〇ですとその子は名乗った。が、私はとっさに顔が浮かんでこなかった。困ったな顔が浮かんでこないと正直に告げると、「先生は覚えていなくても、生徒は教わった先生のことをよく覚えているものです」と、その子が言ったその通り、今日会場で会ってたちまち名前と顔が一致した。

それにしても、よくぞこれだけの人数を集めたものだ。どうやって集めた?と幹事の子に訊いたら、それはLINEのおかげだという。LINEで友達から友達へつながり、それが大きな輪に広がったのだそうだ。今はそれだけ多くの人がLINEでつながっているということか。むむ、おそるべしLINE。

 

【今日の一枚】庭のサザンカ(山茶花)。

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ただいま咲きごろを迎えている山茶花。近所の垣根の山茶花は、びっしり花をつけているけれど、うちのはパラパラとまばら。でも、その方が風情が楽しめていい。

 

【書】「白」ハク・ビャク・しろ・しら・しろい・もうす(No.288)

▼甲骨文

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▼金文

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白骨化した頭蓋骨(ずがいこつ)の形。風雨にさらされて肉が落ち、白骨になったされこうべの形であるから、「しろ、しろい」の意味となる。偉大な指導者や討ち取った敵の首長の頭は白骨化した髑髏(されこうべ)として保存した。すぐれた首長の頭骨には、すぐれた呪霊(じゅれい=霊の力)があると信じられていたからである。それでそのような首長は伯と呼ばれた。「もうす」の意味にも用いる。<『常用字解』より>

 

【絵日記】山谷初男(No.114)

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久々に「ソフト鉛筆」ツールで描いた。時間は倍かかるけど、人物の顔はこっちの方が描きやすい。たぶん風景画も「ソフト鉛筆」ツールの方が描きやすいと思う。

漫画を描くときは「ダイナミックペン」と「塗りつぶし」で、人物画や風景画は「ソフト鉛筆」を使うといったふうに使い分けてみてもいい。

 

【タイムラプス】11月3日(日)6:24〜9:11の伊豆長岡の空。20秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2615239538533907?d=n&sfns=mo