いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

富士真白稲刈る前の穂の垂れて(あ)

部活を終えて職員室に戻ったら、生命保険の外交員さんと廊下で会った。

先週月曜に別の職員を訪ねて来ていたところに私が声をかけ、老後の生活プランを頼んでおいた。その資料を持ってきたというのである。

今後、介護施設にお世話になるとしたら、これこれの費用がかかりますと言って示された額にぶっ飛んだ。冗談じゃない、それだけの蓄えはどこにもない、長生きするのにそんなに金がかかるんだったら、長生きしないで早く死んだ方がマシだ、と言ったが、まずは介護ありきで説明は進む。

介護施設の世話になる気はないし金もない、だから、介護施設に入らないで今の家で静かに死を待つことにすると言うと、認知症になられたらどうします? 誰が介護します? 奥さんですか? お子さんですか? 独りで生活するのは思った以上に大変ですよ、と畳みかける。

いや、誰の世話にもならないと、きっぱり言う。それは本当だ。それはそうなんだけど、後のことはよろしく頼む、では無責任な気がしないでもない。今のうちになんとかしておかなければ、という思いは一方であって、たぶん私より長生きするだろうカミさんへ、伝えるべきことを伝えておこうと思っている。

そんなことを考える年齢になったんだなあ。老後の生活プランを考えるのはまだまだ先だと思っていたが、四捨五入してもう古希だものね。70代の私をイメージすることはできるけど、80代の私となるとまるで魑魅魍魎。どんな得体のない化け物と化しているかさっぱりイメージが掴めない。

一般的に長寿はめでたいとされるが、私にはちっともめでたいと感じられない。逆に、とっととこの世から去った方が世のため人のためと思っているが、正直者はバカを見るのが世の習いであれば、それは正直に口に出して言えない。

まあ、あとどれくらいこの世に長らえられるか判らないが、80の声を聞く前になんとか片をつけられないものかと、今日の保険外交員さんの話を聞きながら思ったことだった。

 

【今日の一枚】稲刈り前の田んぼ。

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これは11/3(日)に、横浜へ向かういずっぱこから撮った。伊豆仁田駅を過ぎたあたりの風景。

この地域は、11月になってもまだ稲刈りをしない田んぼが多く見られる。最初はそれをとても不思議に思ったものだが、今は見慣れて当たり前になってしまった。

なぜ稲刈りが遅いのか。農協に行って訊いてみようと思いながら、それを未だに果たせていないでいる。

 

【書】「伐」バツ・ベツ・うつ・きる・ほこる(No.290)

▼甲骨文

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▼金文

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人と戈(か)とを組み合わせた形。戈(ほこ)で人の首を斬(き)る形が伐で、「うつ、首をきる、きる」の意味となる。一人の首を斬るのは伐、二人の首を斬るのを〓1(せん)といい、殲(せん=ころす、みなごろし)のもとの字である。(後略)<『常用字解』より>

〓1(『超漢字』画像)↓

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【温泉】一二三荘。

【タイムラプス】11月5日(火)5:19〜7:08の伊豆長岡の空。27秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2619238978133963?d=n&sfns=mo