いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

春分の日のやはらかき葉のそよぐ(あ)

 最後の卒業生を見届け、いよいよ我が人生も最終章を迎えた。
 カゴに溜めた洗濯物を洗濯機に突っ込み、穏やかな日差しに誘われるように庭に出てみると、春がそちこちに芽吹いていた。
 孫娘の植えたチューリップが赤やクリーム色の花を咲かせ、柚子の木を伐り払った後のプランターの傍からは青紫のムスカリが顔を覗かせている。
 昨晩つまんだ冷凍枝豆の殻をコンポストに捨てに行く小径に花韮が咲いている。雑草生えまくりのプランターに、そろそろサンチュのタネをまかないといけないなと思いながら歩を進める先に、姫林檎が新しい芽を吹いていた。
 芝生が切れるところに植わってあるスモモの枝には若々しい葉が茂り、白い花もちらほら見える。去年、大胆に剪定した枝はすでに天に向かって新しい枝をグングン伸ばし、もしてっぺんに実がついたら脚立でも届かないかもな、状態になっている。
 玄関前の白い椿と赤い藪椿は、ここを盛りと花を咲かせ、メジロなどの小鳥を葉陰に誘っている。
 ふと見ると、その隣のグミもクリーム色の花をびっしり咲かせ、さて、今年はいくつ実がなるだろうと期待に胸が膨らむ。このグミ、毎年びっしり花を咲かせるが実が一向にならないというやつで、駄菓子屋のグミよりよほどうまいぞと孫に自慢してやりたいが、その機会をまだ得ていない。
 その他にも、アオキが花を咲かせ、シダレモミジ、ドウダンツツジ、ナイアガラ(白葡萄)が枝先に蕾を膨らませて出番を待っている。
 庭にはこんなにたくさんの植物があって、それらが四季折々に彩りを見せてくれる。そのことに改めて感謝する春分の日であった。


【今日の一枚】庭のムスカリ。

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 ムスカリは、雑草として扱うにはやや上品すぎる色合いの花だ。
 かつて柚子の木が植わってあった場所に咲いている。2年前にもムスカリの写真をアップしているが、その日も期せずして今日と同じ、春分の日だった。


【書】「取義」しゅぎ(No.633)

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 「①道にかなった行いを選び取る。②意味を取る。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「取」は、耳と又(ゆう)とを組み合わせた形。又は手の形。戦場で討ちとった者の左の耳を、討ちとった証拠として手で切り取ることを取という。→白川静『常用字解』
 「義」は、羊と我とを組み合わせた形。我は鋸(のこぎり)の形。羊を鋸で截(き)り、犠牲(いけにえ)とすることをいう。儀式のときに供えるいけにえには、羊を使うことが多く、鋸で二つに切り離して供えた。→同


【タイムラプス】3月20日(土)7:08〜9:06の伊豆長岡の空。29秒。

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【新型コロナ】3/20(土)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→1,464(前週同曜日比 +193)
重症者数→330(前日比 +5)
累計死亡者数→8,797(前日比 +33)