いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

花韮や他愛なき嘘の数数(あ)

 最後の体育の授業は、「玉合戦」。子どもたちのリクエストに答えた。
 「玉合戦」とは「雪合戦」の雪玉を、運動会の玉入れの玉に持ち替えたレクリエーション。以前の右肩の痛みはいつの間にか治り、今日は思う存分動き回り投げまくった。
 と言いたいところだが、実際のところは、要塞に見立てた卓球の仕切りフェンスに身を隠した次の動きが「よっこらしょ」で、尻餅をついた状態から立ち上がるのに時間がかかり、相手の投げる玉に難なく御用になってしまった。「老兵は、ただ消え去るのみ」ですなあ。
 雪合戦は、子どもの頃の数少ない遊びの一つで、田んぼに積もった雪で要塞を作り、二手に分かれて雪玉を投げ合った。要塞はカマクラの迷路版とでもいうべきもので、要所要所に小窓をくり抜いて明かりをとった。外は吹雪でも要塞の中は意外に暖かかった。
 バケツの雪に水をかけ、それを一晩寝かせて雪玉ならぬ氷玉を作ったりした。それは、人に当てるためではなく、相手の要塞を壊すための氷玉だった。氷玉が人に当たったら大変な怪我になることを子供心なりに判っていたのだ。
 こうして雪合戦は、その日だけのレクリエーションではなく、要塞が堅固な限り何日も続いた。そして結果は、決着がつかず大抵引き分けだった。
 堅固な雪の要塞は春先まで残り、それが解けて天井が崩れ落ちる頃、雪国に本格的な春がやってくるのだった。


【今日の一枚】庭のハナニラ(花韮)。

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 ハナニラは近くの空き地の至る所に群生しているが、そのうちのどこかからタネが飛んできて、去年からうちの庭にも咲くようになった。
 物干しの下に庭の飛び石を敷き詰めたのは一昨年の暮れだが、その敷石の隙間からハナニラがひょっこり顔を覗かせた。名前に似合わず白い可憐な花です。


【書】「呼集」こしゅう(No.630)

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 「呼び集める」(『旺文社漢字典』第2版)
 「呼」の音符は乎(こ)。乎が呼のもとの字であった。乎は小さい板に遊板(紐でつないだ板)や鈴をつけて振って鳴らす鳴子板(なるこいた)の形で、人を呼ぶときや鳥を追うときに使用した。もとは神を呼ぶときに使った。それで乎は「よぶ、さけぶ」の意味となる。→白川静『常用字解』
 「集」は、隹(すい)と木とを組み合わせた形。隹は鳥の形で、鳥の意味となる。古くは〓(しゅう)に作り、多くの鳥が集まり、木に止まる形で、「あつまる」の意味となる。→同
〓↓ 

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【タイムラプス】3月17日(水)5:43〜7:02の伊豆長岡の空。39秒。

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【新型コロナ】3/17(火)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→1,134(前週同曜日比 +7)
重症者数→337(前日比 +10)
累計死亡者数→8,689(前日比 +57)