いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

雨蛙雨を知らせて知らぬ顔(あ)

 カミさんが午前10時過ぎにやってきた。
 3/28(日)に伊豆に行くからと前もって知らせてきていたが、今日の午後から明日にかけて荒天の予報だったので、見通しの悪い箱根峠を越えるのを嫌うカミさんは、てっきり今回は来るのを見送るだろうと読んでいた。
 それが、来た。孫は一緒じゃなかった。孫は春休みになったらすぐにでも伊豆へ行きたいと言っていたらしいが、3月いっぱいは学校の部活やらミニバスケの予定やらで動けないので、行くなら4月に入ってからになるだろうとはママから聞いていた。で、カミさんは、4/3(土)〜4/5(月)と休みを取ったので、そのときに孫を連れてくると言っている。ご苦労なこった。
 春休み、なんだけど、特に何もしないまま一週間が過ぎた。光陰矢の如し、だねえ。
 こんなふうにして余生も、特に何もしないまま消化していくのだろうか。
 ここで、平成の三四郎こと、柔道バルセロナ五輪金メダリストの古賀稔彦さんのことを思う。古賀さんが急逝したのは3/24。享年53。そのあまりの早すぎる死に誰もが驚いた。死因は癌だという。
 私は4月になれば68歳になる。

 68が長いか短いか。厚生労働省の統計によると、2019年の日本男性の平均寿命は81.41歳となっていて、その年齢に比べれば68は13年余若い勘定になるが、そのあたりの実感が私にはない。まだまだこれからという気はありながら、そろそろいいでしょうという気もある。
 どのみち、人間はいつか必ず死ぬ。その死が早いか遅いかというのは周りの人が決めることで、自分が決めることではない。古賀稔彦さんの死を、人はあまりに早いと受け止めたが、ご本人はもういいんじゃないかと思ったかもしれない。
 その人にとって、死が早いか遅いかと比べるのはあまり意味がない。死を受け入れるにあたって、本人が「いい人生だった」と思えるかどうかなんだと思う。


【今日の一枚】ニホンアマガエル。

f:id:jijiro:20210329072103j:image
 シダレモミジ(手向山)の枝を剪定しようとして、下屋から脚立を運び出した。それで、前の道路に立てかけたら、二段目の踏み桟からアマガエルがぬおっと顔を出した。お前、こんなところに潜んでいたのか。
 道路にはみ出た部分の枝を剪り落としていたら、パラパラと雨粒が落ちてきた。
 左のとんがった蕾はドウダンツツジ(満天星躑躅)。


【書】「典麗」てんれい(No.641)

f:id:jijiro:20210329072046j:image
 「ことばや文章が正しく美しいこと。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「典」は、冊と开(き)とを組み合わせた形。冊はもと柵の形であるが、竹簡・木簡(文字を書いた細長い竹や木の札)を編んだ形が柵の形に似ているので、書物の意味に用いる。开は物置台の形。机の上に書物を置く形が典で、「ふみ、書物」の意味となる。古代の書は手本とすべきものとして尊ばれたから、「のり(規則、おきて、手本)、のっとる(手本とする)」の意味に用いる。→白川静『常用字解』
 「麗」は、鹿の角の形。鹿の皮を並べた形とする説もあるが、甲骨文字・金文の字形からみると、並んだ鹿の角の形であろう。一双の鹿の角は美しいものであるから、「うるわしい、うつくしい、ならぶ、二つならぶ」の意味となる。→同


【タイムラプス】3月28日(日)5:43〜7:53の伊豆長岡の空。32秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/posts/3914317441959437/?d=n


【新型コロナ】3/28(火)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→2,071(前週同曜日比 +555)
重症者数→331(前日比 +8)
累計死亡者数→9,035(前日比 +32)