いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

金木犀下を新たな犬通る(あ)

 今号の『公募ガイド』は「生成AI」を特集している。

 今や時代は生成AIが闊歩する時代のようだが、その正体が魑魅魍魎としてよく判らない。

 生成AIって一体なんだ?

 学校教育界でも、俳句をChatGPTに作らせたり、読書感想文をAIにさせたらどうなるかとか賛否両論かまびすしいが、私はこれも時代の流れだと捉えている。ロボットが頭脳を持つ時代になったにすぎない。

 いいんじゃないんですか。高校だろうが大学だろうが、人間の思考を助けるものならば大いに活用すべきです。ただ、便利だからといってそればかりに頼ってはいけません。人間が思考をやめたら人間でなくなります。そう思います。

 コンビニのカウンターをAIに乗っ取られようが、自動車のラインにAIが入り込もうがちっとも構わない。そういう時代なんだから仕方がない。こうすればもっと人間が楽になる、そう考えて技術が発展してきたんだから、それを受け止めるしかない。

 これからもそうなります。新しい技術が人間の前に立ち塞がります。しかし、それをうまくかいくぐっていくのが人間なのでしょう。

 

【きょうの一枚】庭の金木犀。

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 金木犀はまだ蕾。これから咲き誇る。気のせいか、今年はちょっと咲くのが遅い気がする。

 匂いやかに咲いてる時期は一週間くらいかな。その間に雨に降られたら、甘い匂いもろとも儚く消えてしまう。

 「あっ、甘い香り、金木犀だ。どこに咲いてるんだろう」

 隣家を訪ねたお客さんがそう言ったのを覚えている。あれは、伊豆で暮らし始めた年だった。その頃は、家の庭に金木犀があるのも知らず、「あれ? どこだろう」と周りに目を走らせたものだった。

 あれから10年。そうか、伊豆で暮らすようになって10年になるのか。その金木犀の丈も今や屋根の遥か上まで伸びた。

 

【書】「慶」ケイ(No.1,555)

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「心と、〓(ケイ。慶から心を取り除いた形。ごちそうを食べる意→卿)とで、食事をして「よろこぶ」意を表す。」(『旺文社漢字典第2版』) 

 

【ディジタル画】『道草』十八(No.995)

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 雨が幾日も降り続いた次の晴れ間、健三の細君は余所行の着物を着て出かけた。帰ってきたのは灯が点いてから一二時間経った後だった。

 細君は、遅くなりましたとも何とも言わない。その無愛嬌が健三には気に入らないが、健三だって一寸振り向いた丈で口を利かなかったんだから、似たり寄ったりだ。

 二人の間に会話はない。恋愛中の二人なら会話の一つもやりとりするのだろうが、夫婦になっちまえば惚れた腫れたなんて言いっこない。今更くそ恥ずかしくってそんなこと言えるか、それが夫婦ってえもんよ。言わなくたって気持ちは通じてるよ。

 

【昭和の風景】東海道五十三次「桑名」色付き(No.275)

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 桑名名物といえば、誰もが「焼き蛤」と言いそうなところだがさにあらず。「安永餅」なんだそうです。「じゃらん」で調べた。

いわく「東海道の宿場町でもあり、お伊勢参りの玄関口だった桑名宿で、諸大名の参勤交代や旅人に親しまれてきた餅菓子」だって。

 買ってどれくらい持つのかな。ネット通販にはそれが書いてない。名物だからと桑名で買ったはいいけど、江戸に着くまで腐ったりしないだろうねえ。参勤交代のお武家さんたちは道中どうやって餅を保存していたんだろう。 

 

【タイムラプス】令和5年10月10日(火)7:39〜9:39の伊豆長岡の空。29秒。

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