【きょうの一枚】道にはみ出たカイヅカイブキ。
向かいのホテル (現在休業中)の植栽の枝が道路中央まで迫ってきて、通行の妨げになっている。
この道は通行量はさほどでもないが、そのせいかどうか、ワンちゃんの散歩道になっている。道路にはみ出ている枝がどう見ても通行の妨げになっているのは明らかで、ならば一刀両断に伐り落としてしまえばいいではないかと思うが、ことはそう簡単ではない。
それによって、その作業を請け負った人が怪我した場合いったい誰が責任を取るのか、という問題がふりかかる。
いいじゃん、自分が邪魔だと思って伐り落とそうとしたんだから、それによって怪我をしたのならその責任はその人が負えばいいんだよ、と思うが、なかなかそうは問屋が卸さない。
だから、いつの間にか誰も口出しをしなくなった。口を出せば、「だったらお前がやればいい」となるからである。
誰も口出しをせず責任だけをなすりつける。そんな世の中に誰がした(高石友也)。
ああ、長生きすればするほど嫌なことにぶちあたる。
で、道に覆いかぶさったカイヅカイブキをどうしたか。
庭の奥から脚立を引っ張り出して伐ったのである。私が。もちろん自分の責任で。
住む人が邪魔だと思ったから、それで伐った。
それでいいではないか。
【書】「墜」ツイ・おちる(No.1,573)
「土と隊(タイ。ツイは変化した音。くずれおちる意)とで、土がくずれおちる意に用いる。」(『旺文社漢字典第2版』)
【ディジタル画】『道草』三十六(No.1,013)
健三が帰宅して座敷へ出た時、兄の膝の上に、細い糸で括られた書類があった。その書類は健三の細君が兄宅から預かってきたものである。
「今一寸見たら此中には君に不必要なものが紛れ込んでゐるね」
「左右ですか」
その書付は、健三と島田の関係を示す書類が主だったが、中には、兄の最初の妻、二番目の妻、三番目の妻を迎えた時の書類も含まれていた。そして、兄の長女の出産届けまで。そいつを後生大事に健三が保管することになるというのも、なんだかなあ、筋が違うと思うけど……。
昔は、そういうわけの判らない書類が古い藏や押入の奥に仕舞われてあったんだろうな。
【昭和の風景】東海道五十三次「石部」色付き(No.293)
やっぱ、色があるのとないのとでは、雰囲気が違うなあ。
茶店の青い暖簾には、店名が染められてあったんだね。
【タイムラプス】令和5年10月28日(土)6:14〜10:11の伊豆長岡の空。29秒。