連日の猛暑に辟易している。
暑い、暑い、どっち向いても暑い。
そんな中、滝のように滴る汗も拭かないでパソコンに向かって永井沙耶子さんの『楽土への道』を模写している。
永井沙耶子さんは、今年上半期の直木賞を受賞した実力者。作品では、アーネスト・フェノロサに題材を取って、その日本での古美術発掘活動を紹介している。その愛弟子に岡倉天心がいる。
宮部みゆきさんにしろ西條奈加さんにしろ、これまで江戸を中心とした時代劇を楽しんでたけど、明治期の異国人を扱った作品もなかなか斬新で面白い。面白いから、汗だくになりながらでも続けられるんだろうな。
【きょうの一枚】小公園横に多数のパトカー。
一昨日早朝、区民の方から電話をいただいた。
小公園にパトカーが集まっているけど、何かあったのか。
知らせを受けて情報確認に駆けつけたら、数台のパトカーが物々しく駐まっていた。アスファルト道路には血痕と血のついた白いタオルが見える。
道路に貼られたテープを跨いで行こうとしたら制服の人に呼び止められた。「事故か事件か調べているので、邪魔をしないでくれ」。
それですごすご引き下がって遠巻きに様子を伺うことにした。
制服を着た男の人が、額の汗を拭おうともせず、アスファルトを舐めるように這いつくばっている。
それを見て、私のすることは何もないいても捜査の邪魔になるだけだと判断し、現場から立ち去ることにした。
時計は午前6時半を過ぎていた。
でも、誰が通報したんだろう。気になる。
家へ戻ってカミさんに見たことを伝えようと思ったが、カミさんはテレビ小説の方が気になるようで、パトカーが何台来ようが知ったこっちゃないというふうだった。
私に言わせれば、同じ日に三度も同じ内容のテレビ小説を見る方がよほどどうかしていると思うのだが。
【書】「遠旨」エンシ(No.1,499)
「深い意味。」(『旺文社漢字典第2版』)
「遠」は、辶と袁(長い意)とで、とおく行く意から、「とおい」意を表す。
「旨」は、匕(さじ)と口(のち、甘。日は変化した形)とで、さじにとって口で味わう、ひいて「うまい」意。転じて「むね」の意に用いる。
【ディジタル画】『彼岸過迄』須永の話 一(No.939)
敬太郎は須永と千代子の関係が気になる。
ここに佐伯という書生がいる。田口家に厄介になっている書生である。しかし、佐伯とて二人の関係がどうなっているかよく判らない。二人がなぜ夫婦にならないか敬太郎は不思議だったが、書生に言わせると、そうならない複雑な事情があるらしい。敬太郎はそれも気になるが、たかが玄関番の書生から家庭の内幕を聞き出すわけにもいかない。品格が疑われる。
【昭和の風景】219
「箱根」白黒。
描けない。一眼見てそう思った。まさに箱根の山は天下の嶮、です。それをこんなふうに描いちゃうんだから、やっぱ歌川広重という人は、半端なくすごい。
【タイムラプス】7/26(水)7:23〜9:48の伊豆長岡の空。35秒。