いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

暗闇の怖さも知らず田の蛙(あ)

 県警から免許更新を知らせるハガキが届いたのにまだ手続きをしていない。

 田舎の暮らしは車がないと成り立たない。そのことをみんな知っているから、田舎では敷地に車を複数台駐められるようにして家を建てる。一家に一台では足りないことをちゃんと知っていて、それに見合うスペースを確保している。都会では考えらない。都会では庭を潰してまで車一台分のスペースを確保するのに四苦八苦するが、田舎では複数台の駐車スペースを持ち、なおかつ庭も確保する。

 田舎は地価が安いからそれができる。

 南隣家の隣に売りに出ている空き地がある。扱う不動産屋は三島にある由。ネットの情報によると約百坪で百万。都会に比べて安いと思うが、まとまった蓄えがないから買えない。

 この土地を手に入れた当初はいくらだったか判らない。値上がりを見越して買ったかどうかも判らない。売りに出したということは、持っていても値上がりを見越せないという判断があったのかもしれない。

 いずれにせよ、持っていても儲けにつながらないから手放したということだろう。土地を転がすだけで金持ちになる時代は終わった。今は昔と違う。そういう夢をいつまでも追いかけてはいけない。そのことをもっと自覚すべきだ。

 

【きょうの一枚】市役所へ通じる農道。

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 この道の先に市役所がある。写真だけ見ると、田んぼの向こうに市役所があるとはとても思えない。ずんずん山の奥へ入り込んでいきそうな感じだ。だけど、この道の先には確かに市役所のチョコレート色の建物が建っている。

 行きはまだこんなに明るいが、帰りはあたり一面真っ暗になり、はるかの橋手前の信号の灯りしか見えない。右も左も真っ暗闇の中を、喧しい蛙の鳴き声を浴びながら歩くのは、何だか脇からひょいと魑魅魍魎の百鬼夜行が出てきそうで怖い。歩いてみなければ判らない怖さだ。

 津軽では、隣近所の人にも「よぐ来てけだきゃ」と言うが、小さい頃はそれが不思議だった。すぐ近くの人なのになんでそんな大仰なことを言うんだろう。

 あれは、何も見えない真っ暗闇の中を徒歩でやってきた人への労いの言葉だったんだ。今にしてそう思う。

 

【書】「愚直」グチョク(No.1,450)

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「①ばか正直。②自分の正直さを謙遜していう語。」(『旺文社漢字典第2版』)

「愚」は、心と、音を表す禺(グ。まわりくどい意→迂)とで、心の働きののろい意を表す。

「直」は、もと、目に縦の線(十は変化した形)を加え、まっすぐ見る意、ひいて「なおい」意。のち、更にまがる意のLを加え、曲がっているものをまっすぐに正す意を表す。

 

【ディジタル画】『彼岸過迄』停留所 十(No.890)

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 敬太郎は須永を訪ねたが、あいにく外出中で留守だった。代わりに須永の母が対応した。

 須永の母は、「脊の高い面長の下町風に品のある婦人であつた」。

 「下町風に品のある婦人」って、どんな女性をイメージすればいいんだろう。

 

【昭和の風景】170

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 古い昔話の「カチカチ山」色塗り第2弾。

 昔の民家の土壁の色は? 土間の色は? お婆さんの身につけている衣装は? などと想像しながら色を付けていくのが楽しい。

 

【タイムラプス】6/7(水)6:21〜10:24の伊豆長岡の空。30秒。

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