病室から見える景色はいつも変わらない景色なのに、いつもの晩酌ができないのが辛い。
前のこんもりした山は「源氏山」だ。毎年の「あやめ祭り」の花火はここから打ち上がる。
その花火を見ながら家のベランダでグビリと呑るのが楽しみだったが、今は病院暮らしだからそれもかなわない。
ともかく体を、呑める体に戻すことが先だな。
今回の件でカミさんが駆けつけてくれ、必要な日常グッズを病院まで運んでくれた。何が必要なの? と訊くから、これこれが必要と返した。そうしたら、これこれがそっくり病院に運ばれてきた。
なんだなあ、仕事をしたくないのに病院でも仕事しろってかい。少しは休ましてくれよ。
漫画家・手塚治虫さんは、倒れた時に「仕事がやりたい、やらせてくれ」と周囲に食ってかかったそうだ。
バイクで転けたくらいで音を上げてちゃ手塚治虫さんに顔向けできねえな。どれ、オイラも、もう一踏ん張りするか。
【きょうの一枚】病室冷蔵庫の水。
これを冷やすには、テレビカードを買って差込口に差し込まないといけない。テレビなんて見ないし冷蔵庫を冷やしたいだけなのに、なんでテレビカードを買わなきゃいけないの?
【書】「熏天」クンテン(No.1,512)
「①天をいぶし焼く。②天を感動させる。気勢の盛んなこと。」(『旺文社漢字典第二班』)
「熏」は、におい草をたばねたかたちと、火とで、香をくゆらせる意、ひいて「ふすべる」意を表す。
「天」は、人が手足を広げて立つ形である大の上に、点あるいは線を加えて、頭のいただきの意を表す。最も上にあるものの意から、「あめ」、空の意に用いる。
【ディジタル画】『彼岸過迄』須永の話十四(No.952)
須永は、母を連れて、田口が借りたという鎌倉の別荘に行った。
鎌倉の別荘に着いた須永は、そこに白い浴衣を着た男のゐるのを見た。その男は一体誰だろう。須永は、明日の魚捕りより何より、その男の居所を知りたく思った。
【昭和の風景】232
「興津」白黒。
色を付けたのをアップしようとしたが、時間がなかった。
てか、病院での時間は有り余っているのだが、ただ、手足を自由に動かせないのがつらい。寝返りもままならい身なのだから無理もない。でも、昨日(8/8)よりは痛みも少し和らいできているように思うのは、気のせいか。
【タイムラプス】
病院の厄介になっているうちは、タイムラプス撮影は無理だな。