いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

親の手を離れ浴衣の子らの笑み(あ)

【きょうの一枚】夏祭り屋台に群がる衆。

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 古墳の清掃活動をした日(7/23)の夕方、交通指導員の制服を纏って街頭に立つ。

 地元の夏祭りである。地元鎮守の境内に飲み食いの屋台が並び、盆踊りの櫓が組まれる。

 お祭りは夕方から始まった。空はまだ明るく、暑気も境内に残ったままだったが、お祭り開始に合わせて、どこからともなく人々がゾロゾロ集まってくる。その人々の交通整理をするのが今日の我々の仕事。

 45分交代で交差点に立つ。

 ♪月が出た出た月が出たアよいよい♪ 拡声器から流れてくる盆踊りの伴奏。音はガンガン聞こえてくるが踊り手の身振り手振りまでは見えないから、中がどれほど盛り上がっているか判らない。耳に入ってくる音だけをたよりに想像するしかない。一体どれほどの人が櫓を囲んだろう。

 盆踊りと言えば「炭坑節」が定番。

 掘って、掘って、また掘って……。

 昔覚えたラジオ体操の要領で知らず知らずに手が動く。足が動く。人間って、小さい時に覚えた仕草は音を聞くだけで立ちどころに蘇ってくるんだねえ。三池炭鉱そのものを知らなくても炭坑節なら誰でも知っている。

 ちょうど夕食時ということもあって、集まった交通指導員には仕出し弁当が振る舞われた。揚げ物中心の弁当で、年寄りには平らげるのにちと骨が折れた。これだったら、屋台の焼きそばの方がよかったかも。わざわざ弁当を用意してくれたスタッフの皆さん、ごめんなさい。

 途中から顔を出した市長さんは、屋台の人混みに紛れてフランクフルトを頬張っていた。そっちが正解だったかもしれないな。

 

【書】「厭足」エンソク(No.1,498)

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「十分になって満足する。飽き足りる。」(『旺文社漢字典第2版』)

「厭」は、厂(岩)と、音を表す猒(エン・ヨウ。おおう意)とで、岩石でおさえふさぐ意。壓(圧)の原字。借りて、「あきる」意に用いる。

「足」は、あし先の形を表す止に、ひざから下の形を加え、止(趾。シ。足首から先)と区別して、ひざから下の「あし」の意を表す。借りて「たす」意に用いる。

 

【ディジタル画】『彼岸過迄』雨の降る日 八(No.938)

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 火葬場の竈の口が開かれ、中から台車に乗った骨が出てくる。それを丁寧に木箸と竹箸で摘んで骨壷に入れていく。

 その様子を見て須永は独言の様に云ふ。「斯うなると丸で人間の様な気がしないな。砂の中から小石を拾い出すと同じ事だ」。

 よくそんなことが言えるな。君には、人間の感情というものがないのか。

 

【昭和の風景】218

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「小田原」色付き。

 小田原は城下町で箱根の玄関口。今も天守閣が残っている。

 小田原というと、ういろうとか蒲鉾がパッと思い浮かぶが、手前に酒匂川が流れているのを忘れちゃいけない。ここも川越の難所だと思うが、「越すに越されぬ大井川」のような難所のイメージはない。大きさから言えば大した違いはないと思うんだながあ。

 奥の山々は丹沢の山塊だろうか。少なくとも箱根ではないな。

 

【タイムラプス】7/25(火)7:06〜9:25の伊豆長岡の空。35秒。

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