寒波が猛威をふるって日本列島を包み込んでいる。
寒い。とにかく寒い。家の中にひとりじっとしていると暖房費が薪がどんどん減っていく。かといって外へ出るともっと寒い。
ストーブのない昔の人は、一体どうやって寒さをしのいでいたのだろう。火桶だ几帳だ「香炉峰の雪いかならん」なんていってる場合じゃないでしょ。この寒さをなんとかしなきゃ凍え死んじゃう。
私も高校までは冬は雪の降る地で過ごしていた。今ではそれがすっかり嘘のように寒さに弱くなってしまった。住めばその地に体が順応するのだろうか。
高校へは雪を踏み固めた一本道を、滑って両脇の雪藪に転げ落ちないように、前の人の黒い背中を見ながらひたすらとぼとぼ歩を進める。途中で始業のチャイムが鳴るが誰も気にしない追い抜こうとしない。生活指導の教員も遅刻を多めに見てくれるという雪国スタイルが浸透している。
だからかどうか知らないが、私の場合、やることなすことがおっとりしていて周囲をヤキモキさせることが多々ある(ようだ)。
ここは雪国じゃないんだからそういうスタイルは通用しないと思いつつ、一方では生まれ育った環境がそういう人間を作ってしまったと開き直る側面もある。でも、甘えてはいけない。「郷に入っては郷に従え」で、その土地の風土を尊重していかないとうまく回っていかない部分もある。ここは青森ではない。
【今日の一枚】青森の物産。
神奈川・川崎に住む実姉が送ってきた。
実に懐かしいものばかりでどれから手をつけていいか目移りするが、その中に「きくいも」があった。青森県産の「ながいも」はつとに有名だが、「きくいも」と聞いていささか驚いた。「きくいも」は伊豆地方の、特に田中山で栽培される芋だとばかり思っていた。
「きくいも」は青森にいるときに食った記憶がない。青森にあったことすら知らなかった。姉に聞いたら祖母が漬物にしてよく食っていたという。そうだったんだ、まったく気づかなかった。私のところまでたどり着く前に誰かの胃に収まってしまったのだろうか。
【書】「参酌」サンシャク(No.1,285)
「①比べてみて、よい方を取り、悪い方を捨てる。②まわりの状況など、参考になることを調べる。」(『旺文社漢字典』第2版)
「参」は、頭の上にかんざしをつけてかざっているさまと、彡(サン。美しく輝く意)とで、かんざしが美しく輝く意。ひいて「まじわる」意を表す。
「酌」は、酉(さけ)と勺(ヒシャク)とで、酒をくむ意を表す。
【ディジタル画】『それから』 十二の六(No.725)
代助の父宅で午餐の宴が始まった。「父は斯う云ふ場合には、よく自分の好きな書画骨董の話を持ち出すのを常としてゐた」。その影響で、代助も画家の名前くらいは心得ていた。その画家の中に「応挙」の名が出てきたので、ネットから画像を拾ってきて模写したが、もふもふ感がうまく表現できない。やはりペンシルでは、絵筆のもふもふした感じを出すのは難しいのか。限界を感じるなあ。
【昭和の風景】9
よほど電車のおもちゃが好きだったんでしょうね。満面の笑顔で写真に収まってます。この子、今ごろ何してるかなあ。
(昭和24年)
【タイムラプス】12月24日(土)6:11〜8:07の伊豆長岡の空。29秒。
【新型コロナ】12/24(土)23:55現在(Yahoo!より)
<国内>
新規感染者数→177,741(前週同曜日比 +18,931)
累計感染者数→28,142,625
死亡者数→55,380(前日比 +292)
<静岡県>
新規感染者数→5,429(前週同曜日比 +1,385)