いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

冬蜻蛉飛ぶ空もなく屋根の上(あ)

 やる仕事は山積しているのに、何をしているんだろう。家に籠もってダラダラ文芸誌を読んでいる。
 ダラダラ読むだけで金になるなら苦労はしない。そんなんで金になるわけがない。世の中そんなに甘くない。
 読んでうまいなあと思う。でも思うだけではうまくなれない。それは判っている。そこから文章の書き方を盗み取らなけれいけない。それも判っている。
 こう書けばいいと親切に教えてくれる人なんていやしない。書く方だって、書くだけで精一杯なんだから、人に教える余裕なんてあるわけがない。カルチャーセンターの講師とかなら話は別だろうけど。
 挿絵もまた然り。読んで、見て、自分で悩みコツをつかみ取るしか道はない。
 だけど、いい加減年をとって老い先長くない身にはそれがなかなか辛い。今を頑張るしかないと思って頑張っているけど、頑張りが空回りするばかりで、まったく手応えを感じない。何やってんだかなあ。


【今日の一枚】冬の蜻蛉。

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 デッキでタイムラプス撮影の後始末をしていたら、風に吹かれて、どこからか蜻蛉みたいなのが飛んできて屋根に止まった。目の端にそれが見えた。
 カメラをズームして確認したら、蜻蛉みたいな、のではなく蜻蛉そのものだった。驚いた。塩辛蜻蛉だろうか。もう一度富士山の方に向き直って富士山を見たら、白い雪をすっぽり被り雲を濃く棚引かせていた。まさかこんな時期に、蜻蛉を見るとは思ってもみなかった。
 春と間違えてこの時期に桜が咲く話はよく聞くけど、蜻蛉が空を狂い飛ぶなんて聞いたことない。いや、見たことない。もしかしたら大地が大揺れするかもしれないことを知らせているのかな。それとも、サッカー日本代表が緒戦でドイツから勝ち点3をもぎ取る前触れかな。


【書】「馬匹」バヒツ(No.1,253)

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 「馬のこと。匹は、馬を数える助数詞。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「馬」は、顔が長くたてがみのある獣の形にかたどり、「うま」の意を表す。古代中国では、戦車を引いた重要な家畜。
 「匹」は、織物を二枚並べて掛けたさまをかたどり、織物二おり(二たん)の意を表す。転じて、馬を数える助数詞、また「たぐい」の意に用いる。


【ディジタル画】『それから』 七の五(No.693)

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 代助は嫂(あによめ)に金策を無心する。
 「代助は今迄嫂が是程適切な異見(自分も含め家族中ことごとく馬鹿にしている)を自分に向つて加へ得やうとは思はなかつた。実は金の工面を思ひ立つてから、自分でもこの弱点を冥々の裡(うち)に感じてゐたのである」
 嫂は言う。
 「そんなに偉い貴方が、何故私なんぞからお金を借りる必要があるの。……月々兄さんやお親父さんの厄介になつた上に、人の分迄自分に引受けて、貸してやらうつて云ふんだから。誰も出し度はないぢやありませんか」。
 至極ごもっとも。嫂でなくても誰だってそう思うでしょう。結局代助は、頼りの嫂にも金策を断られます。


【タイムラプス】11月22日(火)6:37〜9:01の伊豆長岡の空。36秒。

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【新型コロナ】11/22(火)23:55現在(Yahoo!より)
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